僧侶・西村宏堂さんに聞いた、自分らしい生き方について。 『女子会やグループLINEが苦手。上手な距離の取り方は?』/新時代の僧侶・西村宏堂さんのお悩み相談。 LEARN 2021.01.19

メイクアップアーティストであり、LGBTQ。Instagram(@kodomakeup)のフォロワーは約6万人。新時代のお坊さんに聞く、お悩み相談です。

Q.「“女子会”が面倒でなりません。グループLINEに返信するのも億劫。上手な距離の取り方は?」

A.「まずは、個々との付き合いへとシフトしてみて。つまらない時間を過ごすなら、一人のほうがマシなはず。」

私も大人数は苦手。“みんな集まるから”という理由で参加することは、まずないです。もちろん、「行きたくない」とハッキリ断ったりはしませんよ。「時間がある時に、連絡するね」と伝えて、少しずつ距離を取っていく。もしその中に個人的に会いたい人がいる時は、「私はみんなとよりも、あなたとごはんに行きたい」って伝えます。昔からの友達は安心感があるぶん、抜け出すには勇気がいるけれど、時には断捨離も必要かも。

“ハイヒールを履いたお坊さん”として、国内外から注目を集める西村宏堂さん。「自分らしくいられる場所」を求めて渡ったアメリカで、性別、人種、宗教、年齢にとらわれず自由に生きる人たちの姿に感銘を受け、LGBTQの一員であることをカミングアウト。メイクアップアーティストとしてNYで活躍していたが、お寺に生まれた自身のルーツでもある仏教と向き合うことを決意。修行を経て、2015年に浄土宗の僧侶となった。「檀家さんのための教化活動のほかに、私は自分らしいやり方でもっと多くの人の役に立ちたい」自身の経験を踏まえ、枠を飛び越えて活躍する彼だからこそ、発信するメッセージにはたくさんの共感の声が寄せられている。

Profile…西村宏堂(にしむら・こうどう)

僧侶、メイクアップアーティスト。1989年東京生まれ。メディアへの出演ほか講演、SNSを通じ仏教について発信中。

【CHECK!】半生を綴った初の著作

『正々堂々 私が好きな私で生きていいんだ』

2020年7月に発売された『正々堂々 私が好きな私で生きていいんだ』(サンマーク出版)。毛嫌いしていた仏教が2,000年以上前から多様性を応援していると知った時の感動など、西村さんのこれまでの人生と悟り、メッセージが詰まっている。

(Hanako1192号掲載/photo : Kaori Ouchi text & edit : Yoshie Chokki)

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