スーパーマーケットという形のメディア。 SNSを駆使して若い世代にもスーパーの魅力発信!〈フレンドフーズ〉社長・藤田 俊さん/人気スーパーの裏に、この人あり。名物店主に会いに行く。 LEARN 2020.12.03

各スーパーの個性は実にさまざま。ただひとつ言えるのは、店主の個性が色濃く反映される場所でもある、ということ。繁盛店へ導く店主の素顔に迫る!今回は、〈フレンドフーズ〉社長・藤田 俊さんに会いに行きました。11月27日(金)発売号「もっと知りたい、スーパーマーケット。」よりお届け。

高い理念と情熱を受け継ぎ、メディアとして進化する。

「品質に絶対の自信があるものだけをそろえてます」
「品質に絶対の自信があるものだけをそろえてます」

閑静な住宅街に店を構える〈フレンドフーズ〉。「祖父が開業したのは1977年のこと。そこから徹底的にこだわった品ぞろえへと転向したのは2代目の父でした。体にいいもの、本当に必要とされているものは何かを考え、野菜の知識を得るためには農家に弟子入りする徹底ぶり。安心安全を追求しつつ、同時においしいことも大切。生産者も守りたいという理念で選んだ品物は、たとえ高くてもきちんと理由のあるものばかり。それは今も変わりません」と藤田さん。

ところが、食への豊富な知識と情熱で店を切り盛りしてきた先代が病に倒れ、別業界で活躍していた藤田さんが跡を継ぐことになる。「父の理念はスタッフにも共有されていて、仕入れの大半は今も現場に任せています。ただこれまではアウトプットが弱かった」と藤田さん。

ひとつひとつ時間をかけて作ってきたPB商品の中でも「鶏と豚の基本スープ」300g 2,400円と「完熟赤山椒」10g 1,296円(各税込)は根強い人気商品。
ひとつひとつ時間をかけて作ってきたPB商品の中でも「鶏と豚の基本スープ」300g 2,400円と「完熟赤山椒」10g 1,296円(各税込)は根強い人気商品。

いくらいいものを扱っても伝わらなければ意味がない。Facebook、Instagram、noteとSNSを使って社員みずからの発信を促し、形になりつつある。作り手の想いと共に、新たな商品との出合いをもたらす情報発信。それはスーパーマーケットという形のメディアでもあるのだ。

藤田 俊(ふじた・しゅん)

「我が子に食べさせたくないものは扱いません」
「我が子に食べさせたくないものは扱いません」

IT系ベンチャー企業を経営しつつ、2018年7月からは3代目として社長に就任。

〈フレンドフーズ〉

〈フレンドフーズ〉

扱う調味料を積極的に使い、すべて店内調理の惣菜も充実。京都市営地下鉄北山駅から徒歩10分。
■京都府京都市左京区下鴨北園町10-6
■075-722-0451
■10:00~21:00 正月三が日休

(Hanako1191号掲載/photo : MEGUMI, Yoshiko Watanabe text : Yoshie Chokki, Mako Yamato edit : Yoshie Chokki)

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