おうちでゆっくり本を読もう。 本好きモデル・菅原沙樹さんのおすすめ本3冊。「本を読むと、自分が強くなれる気がします。」 LEARN 2020.05.09

物語のなかに没入したり、知らない世界を覗いてみたり、新しい言葉に触れたり、本の扉はどこでもドア。いつだってどこにいたって、開けばアクセスできる別世界なんです。おうち時間のお供に、本の扉を開いて別世界にでかけてみませんか?今回は本好きモデル・菅原沙樹さんがおすすめする本をご紹介します。

1.『サラバ!』 著・西 加奈子

『サラバ!』 著・西 加奈子

「主人公が、姉に“あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけない”と言われるシーンが印象的。私自身も少し優柔不断なところがあるけど、自分の中の大事な部分はブレないようにしたい!と救われた気持ちになりました。西さんの作品には必ず心に刺さる一文があり、励みになります」(小学館/上下巻/各1,600円)

2.『青が破れる』 著・町屋良平

『青が破れる』 著・町屋良平

「久々に良い本を読んだ!と、読み終えた瞬間に興奮した一冊。普段生活していて、なんとなく自分で思っていても言語化できていない…そんな部分を間合いや言い回し、空気感など独特な表現で繊細に描写しています。話が流れていくテンポも、自分の読むリズムに合っていた作品です」(河出書房新社/1,200円)

3.『源氏物語』 訳・角田光代

『源氏物語』 訳・角田光代

「国語辞典のような分厚さですが(笑)、学生の頃、国語の授業で少し学んだ程度で実際に最後まで読んだことがなかったな…と思い、これを機に読んでみることに。光源氏を通して垣間見える、今も昔も変わらない人間模様を角田さんらしい綺麗な文章で綴られています」(河出書房新社/上中下巻/各3,500円)

トップス13,000円、ワンピース29,000円、パンツ28,000円(全てEARIH 06-4708-4276)その他スタイリスト私物
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「小さい頃から、本を読む習慣は自然と身についていたようです。読みたい本を学校で定期的にチェックして買いに行ったり、読んだ本で読書感想文を書いて応募することもありました。両親も、ゲーム機は買ってくれませんでしたが、本はたくさん買ってくれたのを覚えています。いまでも読書の時間は生活リズムの一部になっていて、例えば家にいる時、掃除を終えたら読書、料理を始める前に読書、と何かの区切りに読書の時間が。本を読むタイミングを入れていくことで、一日が坦々と終わらずに過ごすことができていると思っています。」

「読む本のジャンルはさまざま。漫画だって読みますよ。ただ、そのジャンルによって本に向き合う姿勢は違うかも。漫画はエンターテインメントだと思っているので、ドラマを観るのと同じようにリラックスして息抜き感覚で。必然的に話が前に進んでいくミステリーやサスペンスもその感覚に近いかもしれません。でも最近は、自分で内容を考察できる本を一冊じっくりと集中して読むことが多いですね。時には、どうしてこの部分はこういう表現をしているのだろう?なんて気になる部分はマーカーを引いておき、折に触れて読み直すこともあります。本を通して、ある時は落ち込んでいる際の励みになったり、また違う時には自分の価値観や人生観に影響を与えてくれたり…私にとって本は自分の原動力のひとつです」

Navigator/菅原沙樹

すがわら・さき/モデル。雑誌『with』専属モデルを経て、数々のファッション誌やCMなどで活躍する。読書に加えて、料理も趣味のひとつ。インスタには自作料理の写真も多数。@saki313apo

(Hanako1184号掲載/photo:Kenta Aminaka styling:Chie Hosonuma hair&make:Rika Imazeki text: Ami Hanashima)

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