映画選びの参考に。 今注目すべき注目名脇役・名監督4人。『プラダを着た悪魔』『チャーリーズ・エンジェル』…有名作品から監督業へ進出! LEARN 2020.05.03

そういえばあの映画で、いやあの映画でも見たような...。主役ではないけれど、彼らはいつも大事な場面で登場する。そんな神出鬼没の名脇役の中には実は名だたる映画監督がたくさん。ハリウッド大作で悪役ぶりを披露する世界的な巨匠もいれば、コメディや恋愛映画に数々出演した後、監督業へ進出した女優も。今注目の名脇役・名監督を、日本、アメリカ、ポーランドから選りすぐってご紹介!

1.誰もが「あ、あの顔は」とすぐに気づくはず。/鈴木卓爾

鈴木卓爾
©2018「菊とギロチン」合同製作舎

■出演作『菊とギロチン』
■監督作『嵐電』

日本映画、とりわけ自主映画をよく見る人なら誰もが「あ、あの顔は」とすぐに気づくはず。『菊とギロチン』『あゝ、荒野』等多くの作品に出演し、奇怪な役どころを毎回見事に演じるこの人、実は『私は猫ストーカー』『ゲゲゲの女房』などを手がけてきた名監督。昨年公開された京都を舞台にした『嵐電』は、独特のユーモアと怖気に満ちた名作。

2.世界的な巨匠監督。俳優業は「生活のため」!?/イエジー・スコリモフスキ

イエジー・スコリモフスキ
©Capital Pictures/amanaimages

■出演作『盗まれたカラヴァッジョ』
■監督作『イレブン・ミニッツ』

ポーランド出身のスコリモフスキは、『出発』『アンナと過ごした4日間』等の監督作がある世界的な巨匠監督。だが近年ではそのいかつい外見を活かして『アベンジャーズ』等のハリウッド超大作に俳優として出演。本人曰く俳優業は「生活のため」らしいが、イタリア映画『盗まれたカラヴァッジョ』では頑固な巨匠監督という役をおちゃめに演じてみせた。

3.あらゆる映画に顔を見せる、まさにハリウッドの名脇役。/スタンリー・トゥッチ

スタンリー・トゥッチ
©Everett Collection/amanaimages

■出演作『プライベート・ウォー』
■監督作『ジャコメッティ 最後の肖像』

『プラダを着た悪魔』『プライベート・ウォー』をはじめあらゆる映画に顔を見せる、まさにハリウッドの名脇役。スキンヘッドにメガネがトレードマークだが、役によっては全く違う姿に変身することも。そんな彼も1996年『シェフとギャルソン、リストランテの夜』で監督業をスタートし、2018年に監督6作目『ジャコメッティ最後の肖像』を発表した。

4.今後の活躍に期待したい名脇役・監督!/エリザベス・バンクス

Charlie's Angels (2019) - filmstill
©Capital Pictures/amanaimages

■出演作『チャーリーズ・エンジェル』
■監督作『チャーリーズ・エンジェル』

主役級の出演作もあるものの、コメディや恋愛映画で主人公の友人や恋人役を演じることが多い彼女。サム・ライミ版『スパイダーマン』ではピーターが働く新聞社の秘書役で注目を集めたが、オーディションではMJ役を受けていたとか。名監督と呼ぶにはまだ早いが、『ピッチ・パーフェクト2』『チャーリーズ・エンジェル』に続く今後の活躍に期待。

(Hanako1184号掲載/text:Rie Tsukinaga edit : Asuka Ochi)

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