職人の手仕事が詰まったインテリアやグルメも注目。 【京都旅行】嵐山のラグジュアリーリゾート旅館〈星のや京都〉で、別格の癒しステイを。 LEARN 2019.09.18

職人たちが、長い歴史が磨いてきた技術を駆使して作るものには、人に和みと安らぎを与える力があります。〈星のや京都〉では、そんな温かい手わざに直接触れることが可能です。

職人の手仕事に触れる場所。

嵐山 星のや京都

旅人たちを温かく迎え、疲れを癒してくれる京の宿。中でも、〈星のや京都〉は別格中の別格だ。渡月橋のたもとから迎えの舟に乗り込み、嵐峡の奥へ奥へと進むと、深い緑に抱かれた宿が見えてくる。

嵐山 星のや京都

そこからはもう、別世界だ。部屋に入れば、京都で長い間受け継がれ、作り続けられてきた手仕事の数々が見えてくる。たとえば、壁紙として張られた唐紙、ふすまの把手、文箱の中の水滴、お茶の器、料理の数々、照明器具などなど。その一つ一つに、〈星のや京都〉ならではの「おもてなし」の心が宿る。歴史と文化に裏打ちされた美しいものに囲まれ、心身ともにリラックスして、豊かな時間を過ごしたい。

INTERIOR

嵐山 星のや京都

5タイプ25室の客室は間取りもしつらえも様々。でも、どの部屋も現代的なインテリアを取り入れ、和室と洋感覚を巧みにミックスした空間になっている。窓から望む自然の風景もインテリアの大事な要素だ。

〈星のや京都〉ならではの文箱。硯、墨、舟の形の水滴などが入った上段を外すと、下にはレターセットが。心を鎮めて墨をすり、歌を詠むもよし、手紙を書くもよし。大切な時間となる。
〈星のや京都〉ならではの文箱。硯、墨、舟の形の水滴などが入った上段を外すと、下にはレターセットが。心を鎮めて墨をすり、歌を詠むもよし、手紙を書くもよし。大切な時間となる。
1898年創業の創作竹芸品メーカー〈公長齋小菅〉が〈星のや京都〉のために製作した物入れ。ほかに、アメニティの入る小物入れは丁寧に編まれた竹籠で、いずれも洗面所に置かれている。
1898年創業の創作竹芸品メーカー〈公長齋小菅〉が〈星のや京都〉のために製作した物入れ。ほかに、アメニティの入る小物入れは丁寧に編まれた竹籠で、いずれも洗面所に置かれている。

PUBLIC

南禅寺門前にある〈うつわや あ花音〉には、オーナー梶裕子さんのセンスと人脈で集められた多彩な器が並ぶ。茶籠も梶さんが選んだものだ。籠をまとめるチロリアンテープまでかわいい。
南禅寺門前にある〈うつわや あ花音〉には、オーナー梶裕子さんのセンスと人脈で集められた多彩な器が並ぶ。茶籠も梶さんが選んだものだ。籠をまとめるチロリアンテープまでかわいい。

〈星のや京都〉の舟着き場の待合室にはショップがあり、茶籠など、ここにしかないものも多々。宿のライブラリーラウンジには、〈恵文社〉が選んだ旅の本が並ぶ。奥の空中茶室でゆっくり読もう。

ライブラリーラウンジには、本好きの聖地ともいうべき〈恵文社一乗寺店〉が、京都や旅をテーマに選んだ本が。無料の飲み物やおやつをつまみつつ、ゆっくり読もう。24時間オープン。
ライブラリーラウンジには、本好きの聖地ともいうべき〈恵文社一乗寺店〉が、京都や旅をテーマに選んだ本が。無料の飲み物やおやつをつまみつつ、ゆっくり読もう。24時間オープン。

宿のライブラリーラウンジには、〈恵文社〉が選んだ旅の本が並ぶ。奥の空中茶室でゆっくり読もう。

CUISINE

日本料理の伝統と美意識を守りつつ、のびのびと創意工夫を凝らす「五味自在」を標榜する料理長。器も自身の審美眼で選ぶ。鱧子豆腐など八寸が美しく盛られた皿は6代目高橋道八の写し。
日本料理の伝統と美意識を守りつつ、のびのびと創意工夫を凝らす「五味自在」を標榜する料理長。器も自身の審美眼で選ぶ。鱧子豆腐など八寸が美しく盛られた皿は6代目高橋道八の写し。
朝食は野菜たっぷりの鍋が主役。極上のおだしで、〈半兵衛麸〉の生麸、豆腐、野菜、それにきのこを煮ていただく。熱伝導に優れた銅鍋で煮るからよりおいしい。
朝食は野菜たっぷりの鍋が主役。極上のおだしで、〈半兵衛麸〉の生麸、豆腐、野菜、それにきのこを煮ていただく。熱伝導に優れた銅鍋で煮るからよりおいしい。

ダイニングを束ねるのは、料理長の久保田一郎さん。海外での経験も豊富で、器にも目利きぶりを発揮。器だけでなく、素材も上等。五感を駆使していただく新しい日本料理に注目したい。

〈星のや京都〉

〈星のや軽井沢〉など国内外7カ所に展開するラグジュアリーリゾートのひとつ。江戸時代の豪商・角倉了以の別邸だったとか。敷地に足を踏み入れた瞬間、ホスピタリティに包まれる。おひとり様によいコンパクトな客室から特別室まで全25室、全てリバービュー。
■京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
■0570-073-066

(Hanako1176号掲載/photo : Yoichi Nagano text : Michiko Watanabe)

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