風情溢れる寛ぎの宿?現代アートのスタイリッシュホテル? 極上体験が叶う!京都旅行は、注目のホテル・宿でおこもりステイを。 LEARN 2019.09.28

進化を続ける京都のホテルシーンに新たに登場したのは、アートワークやデザインがモダンに洗練された2つのホテル。ビギナーもリピーターも定宿にしたくなる、その理由は?

〈Luxury hotel SOWAKA〉どこにも出ないでお籠りしたくなる寛ぎの宿。

Luxury hotel SOWAKA 京都

100年の歴史を刻む元老舗料亭跡、と聞いても臆するなかれ。のれんをくぐり、一歩足を踏み出せば、そこに広がるのはホッと落ち着く温もりある和の空間。

大正後期から昭和初期に建てられた数寄屋建築。八坂神社南門から約30秒。のれんをくぐり、石畳を歩くほんの数十秒で別世界へと誘われる。夜はぐっと幻想的な雰囲気に。
大正後期から昭和初期に建てられた数寄屋建築。八坂神社南門から約30秒。のれんをくぐり、石畳を歩くほんの数十秒で別世界へと誘われる。夜はぐっと幻想的な雰囲気に。

昨秋の本館オープンに続き、この春、新館12室とレストラン〈ラ・ボンバンス 祇園〉が完成。祇園八坂エリアで、その存在感はますます高まっている。

ガーデンビューの新館212号室は、ベッドルームからバスルームまで全面窓!風にそよぐ木々を眺めながら檜風呂に浸かれば、夏の暑さや冬の寒さで強張った体がほぐれていく。
ガーデンビューの新館212号室は、ベッドルームからバスルームまで全面窓!風にそよぐ木々を眺めながら檜風呂に浸かれば、夏の暑さや冬の寒さで強張った体がほぐれていく。

いちばんの魅力は、ひとつとして同じ間取りがない個性豊かなゲストルーム。畳敷きの小上がりを備えた部屋、半露天風呂のある部屋、町家のように細長い部屋…など、選ぶ段階からワクワクが止まらない。

西麻布の星付きレストランが手掛ける朝食は宿泊者限定(3,500円、税サ別)。鶏がらスープと豆乳が胃に染み渡る湯豆腐に始まり、最後は出汁茶漬けまで。幸せな一日の始まりに。
西麻布の星付きレストランが手掛ける朝食は宿泊者限定(3,500円、税サ別)。鶏がらスープと豆乳が胃に染み渡る湯豆腐に始まり、最後は出汁茶漬けまで。幸せな一日の始まりに。
和柄のポーチとセットになった京都〈かづら清老舗〉のアメニティ。椿油や純米吟醸酒による米発酵エキスなど、天然成分がぎゅっと凝縮。フェイスマスクもありがたい。
和柄のポーチとセットになった京都〈かづら清老舗〉のアメニティ。椿油や純米吟醸酒による米発酵エキスなど、天然成分がぎゅっと凝縮。フェイスマスクもありがたい。

京都滞在中はついつい忙しなく過ごしてしまいがちだが、ここで過ごす時間も十分にとるのをお忘れなく。歴史ある数寄屋建築の息吹を感じながら、坪庭の広がる緑にただただ癒される時間はかけがえのない思い出に。

〈Luxury hotel SOWAKA〉
八坂神社、清水寺といった主要観光スポットからは徒歩圏内。花見小路通りもすぐ。
■京都府京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル清井町480 
■075-541-5323 
■新館スタンダード1泊1室40,000円~(税サ別) 
■全23室

〈node hotel〉“本物”にこだわり抜いた妥協のない空間。

186A0926

祗園祭でにぎわう7月、蟷螂山鉾が立つ四条西洞院にオープンした〈node hotel〉。鉄筋コンクリート造の新築5階建て、スタイリッシュなホテルのコンセプトは、「アートコレクターの住まい」。

グレートーンに統一されたコンクリートの空間に、作品が映えるエントランス。中目黒の花屋〈farver〉が手がけた植物のインスタレーションも天井を有機的に彩る。
グレートーンに統一されたコンクリートの空間に、作品が映えるエントランス。中目黒の花屋〈farver〉が手がけた植物のインスタレーションも天井を有機的に彩る。

迫力のある大開口のエントランスから足を踏み入れると、出迎えてくれるのは、ベルナール・フリズや五木田智央など、美術館でもなかなかお目にかかれない珠玉の現代美術コレクション。

「アートコレクターの住まい」をイメージした客室。バリー・マッギー、大竹伸朗、荒木経惟ら有名作家の作品が、存在感を保ちつつも空間になじんでいる。
「アートコレクターの住まい」をイメージした客室。バリー・マッギー、大竹伸朗、荒木経惟ら有名作家の作品が、存在感を保ちつつも空間になじんでいる。
共用スペースには、展覧会やポップアップイベントなどを行うためのギャラリー、様々な時間帯・用途で使えるレストランを併設。どちらも宿泊客以外も利用できる。
共用スペースには、展覧会やポップアップイベントなどを行うためのギャラリー、様々な時間帯・用途で使えるレストランを併設。どちらも宿泊客以外も利用できる。
館内の家具はほぼすべて国内外の職人によるハンドメイドで、このホテルのためにデザインされたもの。ユニークな形の陶器の照明は、京都の陶芸家・大森準平さんの作品。
館内の家具はほぼすべて国内外の職人によるハンドメイドで、このホテルのためにデザインされたもの。ユニークな形の陶器の照明は、京都の陶芸家・大森準平さんの作品。

作品だけではなく、家具やインテリアもホテル独自のデザインで、手仕事によって作られたという。「茶道や伝統工芸など、京都らしい文化は色々とあるけれど、うわべだけ表現しても意味がない。それよりも、妥協なく“本物”を突き詰める姿勢こそ“京都らしさ”だと考えました」とスタッフ。プライベートな空間で、“本物”に触れる贅沢な時間を堪能しよう。

〈node hotel〉
朝食は“farm to table”をテーマにスタッフが選んだ地元のおいしいものが味わえる。ランチやディナー、バー営業も。
■京都府京都市中京区四条西洞院上ル蟷螂山町461  
■075-221-8800 
■1室2名38,000円~ 

(Hanako1176号掲載/photo : Noriko Yoshimura, Norio Kidera text : Yoshie Chokki, Ai Kiyabu)

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