繊細な飴細工の実演に感動! 外国人ウケ抜群!人気名所〈東京スカイツリータウン〉で伝統文化を体験。〈浅草 飴細工 アメシン〉 LEARN 2019.02.07

温かいひとかたまりの飴からつくる美しい飴細工が、いま再び人気に。「衰退していく手仕事を後世に伝えたい」と話すのは若き飴細工職人。新しいもの、古くから伝わるものが共存する浅草でよみがえる、伝統文化に注目しました。

浅草だからこそ、伝統文化を伝えたい。

手塚新理(てづか・しんり)/子どもの頃から造形や彫刻に勤しむ。飴細工のイベント出張からスタートし、現在は浅草に工房を、東京ソラマチに実演、販売店舗を構える。
手塚新理(てづか・しんり)/子どもの頃から造形や彫刻に勤しむ。飴細工のイベント出張からスタートし、現在は浅草に工房を、東京ソラマチに実演、販売店舗を構える。

店前を行きかう人々が思わず足を止めて見入ってしまうほどの華麗な手さばき。90
℃に熱せられた飴のかたまりがみるみるうちに金魚やネコの姿に形を変える。電光石火とも言えるスピードで巧みな技を見せるのは、飴細工職人の手塚新理さんだ。

「金魚」3,980円
「金魚」3,980円
「ネコ」1,980円
「ネコ」1,980円
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「衰退していく手仕事を多くの人に伝えたい」と独学で飴細工を学び、イベント出張などを経て、2013年に浅草に工房メインの店舗を構えた。たちまち「凄腕の飴細工職人が
いる」と評判を呼んだが、手塚さんはずっと変わらぬスタンスで飴細工道を邁進し続けている。
「浅草に引き寄せられたようなところはあるけれど、モノづくりに励みやすい場所に拠点を置くことができてよかった」と手塚さん。

飴細工職人による伝統の技に目がくぎづけ。

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そもそも飴細工とは、江戸中期に世の中に広まった文化で、当時は町中で飴を売り歩く職人の姿が見られたという。熱した飴は瞬時に固くなるため、形を作るのは時間との闘い。鋏と素手だけで、迷うことなく精巧な形を作り上げていくその様子は、まさしく職人芸だ。躍動感のあるうさぎやいまにも泳ぎだしそうな金魚、そして愛くるしいパンダまで。

「パンダ」1,980円
「パンダ」1,980円
「陰陽」630円
「陰陽」630円

素早く形を作り、風に当てて固めた後に、食用色素で丁寧に絵づけをする。東京ソラマチの店舗では手塚さんの手仕事を見ることができ、飴を購入することも可能だ。

浅草で息を吹き返した日本の繊細な伝統文化に、目も心も奪われる。

〈浅草 飴細工 アメシン〉

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東京ソラマチ店では手塚新理さんによる実演も。花川戸店では体験教室も開催(有料、木曜を除く、要事前予約)。
■東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ4F イーストヤード11番地
■03-5808-7988
■10:00~21:00 無休(ビル休館日に準ずる)

(Hanako1144号掲載/photo : Mao Yamamoto text : Keiko Kodera) ※2019年2月9日、一部訂正しました。

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