Hanako Beauty「あのコスメが生まれた理由」第3回 皮膚科医の協力のもと生まれた敏感肌コスメブランド〈イニクス〉とは? LEARN 2019.01.20

Hanako本誌連載「Hanako Beauty Skin Care あのコスメが生まれた理由」を掲載。第3回は、創業1915年の老舗医療用皮膚薬メーカー、マルホが手がける〈イニクス〉の敏感肌用スキンケアアイテムをコスメが生まれた背景とともにご紹介します。

敏感肌でもキレイになりたい!そんな願いを医師とサポート

右上から時計回りに、イニクスクリーミィフォーム、同センシティブディー プモイストローション〈医薬部外品〉、同UVプロテクション、同クレンジン グエマルジョン、同センシティブモイストバリアミルク〈医薬部外品〉
右上から時計回りに、イニクスクリーミィフォーム、同センシティブディー プモイストローション〈医薬部外品〉、同UVプロテクション、同クレンジン グエマルジョン、同センシティブモイストバリアミルク〈医薬部外品〉

大気汚染や異常気象、人間関係や仕事のストレスなど。私たちを取り巻く環境はなかなかにハード。そのせいか、肌のゆらぎに悩む女性が増加中。何らかの肌トラブルを自覚する自称敏感肌の人は、なんと7割超とか。肌がデリケートだとなかなかメイクができず、キレイになりたい女子には大打撃だ。

そんな人に、皮膚科医の協力のもと生まれた敏感肌コスメブランドがある。創業1915年の老舗医療用皮膚薬メーカー、マルホが手がける〈イニクス〉だ。

「マルホでは薬を作るだけでなく、病気についての知識やスキンケアの情報を、医師や患者さんに提供する活動をしています。そんな中、敏感肌でも気分よく使えるスキンケア化粧品を作ってほしいという声が多く寄せられ、化粧品の開発を始めました」(マルホイニクスブランドマネージャー・大家利恵子さん)

作るのはコスメだが、考え方や処方には、皮膚科学領域で長年培てきた製薬会社としての知識や経験が生きている。

「薬は用法・容量を重んじます。スキンケア化粧品も適量を、適切な期間使い続けなければ意味がありません。でも、ヒリヒリしたり赤みが出たりすると、使い続けるのが難しい。そこで、使用感にはかなりこだわりました。例えば、化粧水。敏感な肌だと水分が刺激になってヒリヒリすることが多いので、オイルを配合し、ヒリつきを防いでいます」

敏感肌の人がアイテム選びに一番悩むクレンジングも、優しい処方。「ミルクやクリームのほうが肌に優しいと考えられていますが、汚れ落ちが悪いと何回も肌をこすり、結果的に負担をかけてしまいます。そこで、エマルジョンからオイルに変化する仕様にしました。オイルなので、軽いタッチでなじませるだけで、汚れをしっかり落とせます」

試作をすること数百回。皮膚科医師の管理下で試験を行い、敏感肌の人でも納得できる品質に。さらにユーザーをサポートするため、製品開発以外にも取り組んでいることが。

「薬の情報提供と同様に、皮膚の仕組みや正しいスキンケア法を知ってもらう活動も行っています。敏感肌のケアは、専用コスメだけでも、クリニックの治療だけでも不十分。正しい知識に基づいた、日々の正しいお手入れが不可欠です。そのために情報を提供することも、私たちの大切な役割だと考えています」

デリケートな肌だからといって、キレイになることを諦める必要はなし。悩みに寄り添ってくれるコスメや医師の助けを借りて、まずは健やかな肌を保つケアから始めよう。

イニクス

アクネケアラインのACモイストのローションとミルク(共に医薬部外品)。乾燥による大人のニキビを予防。ビタミンC・E複合体や高保湿成分を配合し、しっとり透明感のある肌に。

イニクス

皮膚科の医師を招き、敏感肌ケアのアドバイスを行うイベントを主催。皮膚科医によるお悩み相談室や、正しいスキンケア法の動画を見られるイニクス公式サイト内「美肌研究所」も要チェック。
https://www.iniks.jp/lab/

Brand Profile

製薬企業の〈マルホ〉が2014年にリリースしたスキンケアブランド。敏感肌ケアラインの「センシティブ」と、アクネケアラインの「ACモイスト」がそろう。製品だけでなく、敏感肌になってしまうメカニズムや正しいお手入れ法といった情報の提供にも力を入れている。

(Hanako1168号掲載/photo : MEGUMI (DOUBLE ONE) text : Yumiko Kazama)

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