ストレスフルな時こそ読書で癒されて。 人気書店員おすすめ!人生に疲れた時に読みたい、心温まるおすすめ本3選 LEARN 2018.10.11

人生に疲れた時に手に取りたい本とは?小説からエッセイまで、人気書店員がおすすめする心温まる本3選をお届けします。

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1.和田真希 『野分けのあとに』
母への愛憎を抱きつつも強く生きる女性の物語。(産業編集センター/1,300円)

2.温 又柔『台湾生まれ 日本語育ち』
東京在住台湾人作家の、自身のルーツを探る歩みを綴る。(白水社/1,900円)

3.小川 糸『ツバキ文具店』
鎌倉の小さく古い文具店を舞台にした心温まるストーリー。(幻冬舎/1,400円)

心のこわばりを取り除き、ほっと温かい気持ちになれるストーリーをピックアップ。

日々のストレスや忙しさで気持ちがカサついてしまったときは、『野分けのあとに』を読んで潤い補給を。「わけあって、神奈川県の限界集落で農業の手伝いをすることになった主人公の絵梨。彼女が収穫する野菜の瑞々しさや、手をかけて作る料理のひとつひとつに癒されます」。

凝り固まった頭を柔らかくほどきたいなら、『台湾生まれ 日本語育ち』。「著者である温又柔さんの、チャーミングでほんわかしたお人柄が表れたエッセイ。日本、台湾、中国それぞれの言葉を時間をかけて柔軟に自分の母国語として受け入れる彼女。その姿を見ていると、“こうあるべき!”というこだわりを解き放ってくれます」。

また、『ツバキ文具店』は「文具店の傍らで代書を引き受ける鳩子が書く手紙が温かく、読後はきっと、誰かに手紙を書きたくなるはず。いつも頑張ってる自分宛に送ってもいいですよね」

〈パルコブックセンター 吉祥寺店〉木幡宏美さん
文芸からパソコン書まで幅広く担当。中でも詩や短歌、文芸が得意で、吉祥寺界隈で特異的に売れる作品を嗅ぎつけるのが好き。

(Hanako1127号掲載/photo:Yuko Moriyama text:Aya Shigenobu)

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