古都鎌倉を感じる名スポット。 完全予約制の穴場!ひっそり佇む古民家茶室〈北鎌倉 宝庵〉で、心身共にデトックス。 FOOD 2019.05.29

三方を山々に囲まれた北鎌倉。新緑の季節、いつもは公開されていない秘密の空間を目指して、深く凛とした山奥へ。〈北鎌倉 宝庵〉をご紹介します。

ひっそりと佇む非公開の茶室を目指して。

駅前のメインストリートを鎌倉方面へ。踏切手前の赤いポストが見えたら右折。
駅前のメインストリートを鎌倉方面へ。踏切手前の赤いポストが見えたら右折。

北鎌倉のメインストリートから路地に入って、浄智寺の山門を横目に、坂道をひたすら歩く。

浄智寺の正門を右手に、左側の急な坂道を直進。車も通るので注意を。
浄智寺の正門を右手に、左側の急な坂道を直進。車も通るので注意を。

途中閑静な邸宅や風光明媚な竹林もあって、心がホッと落ち着くエリアだ。

途中には美しい竹林も。谷戸の静寂は清々しく、鎌倉歩きの醍醐味を味わえる。
途中には美しい竹林も。谷戸の静寂は清々しく、鎌倉歩きの醍醐味を味わえる。
新緑の季節、散策するにはちょうどいい。右手に〈宝庵〉が見えてくる。
新緑の季節、散策するにはちょうどいい。右手に〈宝庵〉が見えてくる。

イベントで侘び寂びの世界へ。

苔むした屋根が美しい〈宝庵〉。茶室&リトリートとして開放される。
苔むした屋根が美しい〈宝庵〉。茶室&リトリートとして開放される。

空気がさらに凛として感じられるのが、風情ある苔門の〈宝庵〉の入り口。

瀟洒な姿の数寄屋造りの茶室でイベントは開催される。
瀟洒な姿の数寄屋造りの茶室でイベントは開催される。

普段は公開されていない茶室だが、イベント開催時は訪れることができる。昭和のジャーナリスト、関口泰の茶室として1934年に完成した数寄屋造りと、一畳台目の2棟。

離れにある一畳台目の茅葺きの庵。シルエットも美しい。背景に金宝山がそびえる。
離れにある一畳台目の茅葺きの庵。シルエットも美しい。背景に金宝山がそびえる。

浄智寺の山号である金宝山を背景にした自然がとても美しい。この場所は鎌倉時代、浄智寺のお坊さんたちが山を切り開いたともいわれ、鎌倉の名水のひとつ、甘露の水が出る井戸も。そんな貴重な場所で開催される、浄智寺の住職による坐禅会や、芸術的な和菓子をいただく茶会は、古都鎌倉を感じられる絶好の機会に。

〈北鎌倉 宝庵〉

完全予約制。茶会のほか個展やヨガなどのイベントも。北鎌倉駅から徒歩10分。舗装されたなだらかな山道なので足元も普段通りでOK。まずは浄智寺を目指して。
■神奈川県鎌倉市山ノ内1415
■問い合わせ&予約:kamakurahouan@gmail.com 
■HP:houan1934.com

(Hanako1172号掲載/photo : Shin-ichi Tomoya Uehara text : Chiemi Makita)

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