スイーツブレイクのおともは、ヘルシーなハーブティー。 手土産にもおすすめ!人気料理家が選ぶ「ハーブティー×スイーツ」のベストペアリング3選 FOOD 2019.03.27

ブレンドによる応用度は無限大。味はもちろん薬草としての効能でお菓子とのペアを決めるもよし。そんなハーブティーとお菓子のベストペアリングを、人気料理家・長田佳子さんがナビゲート。さらに、ふだんのお茶の時間の過ごし方とお気に入りの茶器も教えてもらいました。

1.朝食にセットで味わいたいほどよい軽さと満足感

「リーフパイ」5枚入り 600円(銀座ウエスト本店 03‒3571‒1554)/「daily brown」30g 900円(maka 1050‒7127‒3450)
「リーフパイ」5枚入り 600円(銀座ウエスト本店 03‒3571‒1554)/「daily brown」30g 900円(maka 1050‒7127‒3450)

「サクサクと軽い食感の『リーフパイ』は、ちょっとした朝食のかわりにも。その軽さを邪魔せず、お茶自体も飲みごたえがあるのがこのハーブティーです。中国茶に近いようなしっかりとした味わいで、朝食の飲み物として満たされる感じがします」。256層にも折りたたんだパイ生地を手作業で木の葉の形に仕上げたパイは、軽やかだがしっかりと深みがある。お茶は、ルイボスティーをすっきりと爽やかに仕上げた飲みやすい味わい。

2.お互いの“品の良さ”を引き立てあうペアリング

「ミックスクッキー」2袋入り 1,200円(フロインドリーブ 078‒231‒6051 )/「ヴェルデ」10g 1,000 円(ウーフ 03‒6450‒6998)
「ミックスクッキー」2袋入り 1,200円(フロインドリーブ 078‒231‒6051 )/「ヴェルデ」10g 1,000 円(ウーフ 03‒6450‒6998)

「〈フロインドリーブ〉は老舗ならではの風格が味わいにも表れていて、このクッキーは、どんな人にも愛されるお菓子。そして上質な茶葉に定評のある〈ウーフ〉の『ヴェルデ』は、熱い状態で飲むとシャープな印象で、冷めるととろんとまろやかに。どちらも根底に流れる品の良さが、共通の味わいに表れています」。神戸で知られるドイツパンの名店は焼き菓子も人気が高い。お茶はレモンバーベナとカモミールのブレンドティー。

3.お腹も体も健康的に満たされる

「豆乳ドーナツ」130g 186円(山田製菓 0566‒98‒3300)/「和漢返りティー」65g 843円(茶柱カフェ080‒1782‒8311)
「豆乳ドーナツ」130g 186円(山田製菓 0566‒98‒3300)/「和漢返りティー」65g 843円(茶柱カフェ080‒1782‒8311)

「『豆乳ドーナツ』は軽くて食べやすいシンプルな味ですが、甘みはしっかり。薬草の奥行きを感じるこのお茶を飲むと、口の中の油を流してくれる感じがします。お茶とお菓子の好相性とは、どちらのクセも残らず流れることだと聞きますが、まさにそんなペアリング」。豆乳で練り上げたドーナツは、一口のサイズ感とパッケージも魅力。お茶はよもぎをベースに、ローズヒップやローズ、ルイボスなど7種のハーブをブレンド。

お茶の濃さや温度によっても合うお菓子が変わってくる。

長田佳子/YAECAのスイーツ部門で開発・製造を手がける。現在は「food remedies」の屋号でハーブやスパイスを使ったお菓子づくりで人気。4月末には全粒粉を使ったお菓子の本を出版予定。
長田佳子/YAECAのスイーツ部門で開発・製造を手がける。現在は「food remedies」の屋号でハーブやスパイスを使ったお菓子づくりで人気。4月末には全粒粉を使ったお菓子の本を出版予定。

ハーブを使ったお菓子で知られる長田佳子さんだが、かつてはハーブティーを好んで飲むことは少なかったという。
「ハーブティーは、カフェインレスにしたい時の仕方のないチョイスでした。気持ちが変わったのは、自分でハーブを買うようになってから。好きな味にブレンドできることを知り、ハーブティーがだんだんと身近に」

ガラスのポットに小さめの白いカフェオレボウル、銀のトレイはヨーロッパのアンティーク。王道ではないが、味わいのある茶器の使い方も素敵だ。
ガラスのポットに小さめの白いカフェオレボウル、銀のトレイはヨーロッパのアンティーク。王道ではないが、味わいのある茶器の使い方も素敵だ。

最近はハーブの先生とともにお茶とお菓子のセミナーも行っていて、ハーブティーの味や香りは体調によっても感じ方が違うという。
「知識をもつと、今の自分に合ったハーブと季節ごとのフルーツや花をブレンドして楽しむこともできます。ブレンドティーは温度によって味が際立つハーブが異なり、それぞれに違うおいしさがある。温度や濃度の違いで合うお菓子も変わるので、同じ茶葉でいろいろなペアリングを楽しめるのがいいですね」

(Hanako1170号掲載/photo : Naoki Seo text : Naomi Yokoyama (cat) edit : Seika Yajima)

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