あんこ好き必訪の老舗も。 鎌倉散策のお目当てにしたい!こだわりが光るおすすめ甘味処3軒 FOOD 2019.03.18

お寺や神社をめぐったり、路地を散歩したり。鎌倉は歩くのが楽しいから、そのぶんおやつもおいしくなる。これを食べなきゃ鎌倉にきた気がしない、とっておきの甘味やスイーツをまずはチェック!

1.〈納言志るこ店〉豆のうまさを感じる餡をたっぷり味わいたい。/小町

年月を経て磨き抜かれた店内。
年月を経て磨き抜かれた店内。

小町通りから、細い路地を一歩入ったところにある甘味処。開業より66年を数えるこちらのお店では、毎日、餡を炊くことから一日が始まる。名物はそのふくよかなつぶ餡をふんだんに使った田舎しるこ。餡を使ったメニューはほかにも多数。

果物の酸味とこし餡の組み合わせが上品なクリームあんみつ600円
果物の酸味とこし餡の組み合わせが上品なクリームあんみつ600円
つぶ餡好きにはたまらない、抹茶あんみつ600円(各税込)
つぶ餡好きにはたまらない、抹茶あんみつ600円(各税込)

店内で煮溶かして作る寒天が涼しげな、みつ豆などにもファンが多い。そして、夏にはかき氷も登場。中でも宇治金時はおしること同じ小豆がたっぷり。おしるこは通年楽しめるけれど、かき氷は4月末から10月頃までの季節メニューなので、お目当ての人は逃さずに!休日は並ぶことも。

〈納言志るこ店〉 
■神奈川県鎌倉市小町1-5-10 
■0467-22-3105
■11:00~17:15LO 水、第3 木休(祝の場合は翌休) 
■30席/禁煙

2.〈甘味処 こまめ〉天草から手作りする絶品の寒天。涼やかな喉越しは無二の味。/佐助

鎌倉税務署の斜め向かい。
鎌倉税務署の斜め向かい。

鎌倉に甘味処は数あれど、寒天を天草から煮出して作る店は、今の時代、それほど多くはない。その貴重な店の一軒がこちら。店主の石坂かえさんは研究を重ね、高知、三重、伊豆の3つの産地の天草をブレンドして使用。これを煮出して抽出した寒天に黒糖と生姜を入れた“黒かん”がこの店の代表作だ。

白玉クリーム黒かん 木の実生姜みつ添え820円。豆腐白玉、手亡豆、豆腐ときな粉のアイス付き。
白玉クリーム黒かん 木の実生姜みつ添え820円。豆腐白玉、手亡豆、豆腐ときな粉のアイス付き。

その上品でデリケートな口溶けこそ、昔ながらの寒天が持つ味わい。黒かんに合わせるふんわりと柔らかな豆腐白玉も小豆や手亡豆のつぶ餡も、もちろん手作り。

ところてん580円(各税込)。タレは黒蜜にも。
ところてん580円(各税込)。タレは黒蜜にも。

そして当然ながら「ところてん」も名作で、風味と香りの豊かさに驚かされる。

【閉店情報あり】3.〈如意庵茶寮 安寧〉美しい陽光と静寂に満たされる休み処で格別のあんみつを。/北鎌倉

お庭を愛でながら一服を。奥の間にも席が。
お庭を愛でながら一服を。奥の間にも席が。

円覚寺の広大な敷地内に点在する塔頭(小寺院)の一つ、〈如意庵〉でひっそりと営む茶寮。邸内に入れば心地よい静寂に包まれ、時の流れが変わったことに気づく。木漏れ日に満たされた窓際席で、眼前に広がるお庭に見惚れる贅沢さ。

「安寧あんみつ」(1,000円)(各税込)
「安寧あんみつ」(1,000円)(各税込)

涼を取るなら、まずは看板の「安寧あんみつ」を。宇治の茶舗〈丸久小山園〉の抹茶で作る抹茶寒天を中心に、自家製の白玉や粒あん、杏のコンポート、抹茶アイスとの共演が楽しめる。

「抹茶ババロア」(700円)
「抹茶ババロア」(700円)

同じ抹茶を使った「抹茶ババロア」も涼やかな一品。盆に季節の草花を添える心遣いもうれしい。水木金という平日3日間の営業だが、わざわざ訪れる価値は十分にある。

(Hanako1135号掲載/photo:Kaoru Yamada, Misa Nakagaki, Yoko Tajiri text:Yoko Fujimori, Mutsumi Hidaka, Yumiko Ikeda, Mao Adama)

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