パリで食べられる味を横浜で。おいしいが詰まったベーカリー〈Boulangerie Pâtisserie Traiteur ADACHI〉へ。
2019.02.06

まちをつなげるパン屋さん by Hanako1169 パリで食べられる味を横浜で。おいしいが詰まったベーカリー〈Boulangerie Pâtisserie Traiteur ADACHI〉へ。

パンラボ・池田浩明さんによる、Hanako本誌連載「まちをつなげるパン屋さん」を掲載。今回は、パリで修行を積んだ盟友2人がタッグを組んだ、パリの味が味わえるお店〈Boulangerie Pâtisserie Traiteur ADACHI(ブーランジェリー パティスリー トレトゥール アダチ)〉をご紹介します。

編集部 / Hanako編集部

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“いまのパリ”に心を誘うパンと惣菜のタッグ。

足立シェフ自慢のパンたち。右・「ブール・ロマラン」600円、中央・「ミューズリー・ミエル」400円、左奥・クロワッサン280円、左手前・「パン・オ・フリュイ」480円。

「最近よくなってきたんですよ」と、足立恵太シェフは私にクロワッサンを手渡してニヤリ。圧倒された。鼻の頭にくっついたかと思うぐらい激しく香るフランス産バター「イズニー」。ぱりぱり感、ふわっと感、噛んだとき歯にまとわりながらねっとり溶ける感じ。そこからまた芳潤に麦とバターがあふれだしたその瞬間、意識はパリへと完全にトリップした。フランスの中でも最上のクロワッサンをとりあげるセンスのみならず、ずば抜けた再現力。

パリのおいしいものがぎゅっと詰まってまるで博物館。

「タルトフラン」1切れ345円。お菓子もフランスのレシピを変えず、そのまま作るのが流儀。

フランスのレシピは可能な限りいじらない。実際にフランスに存在するパンというが……兵士がヘルメットに草で迷彩をほどこしたみたいにローズマリーを貼り付けた「ブール・ロマラン」、大量のドライフルーツを入れたカラフルな煉瓦の趣の「パン・オ・フリュイ」、アーモンドとはちみつをたっぷり入れたこの棒を持てば誰もが童心に戻る「バトン・ミエル・アマンド」……どれもこれも「こんなパンあったのか!」の連続。でも本当にあるのだ。

左・右から「スエドワサンド」580円、「オリーブとローズマリーのパストラミビーフサンド」640円、「自家製ジャンボンパリとエメンタールチーズ」640円。下・「バゲットトラディション」280円。

「パリ中を歩き回りました」と足立さんは言う。出会ったすべてのパン屋に入って、珍しいパン、おいしいパンを記憶し、小麦粉「トラディション・フランセーズ」など、日本で手に入る最高のフランス産材料で完全再現。冒頭のクロワッサンにたどりつくまで約50回も試作を繰り返したという。

トレトゥールのケース。パテ・ド・カンパーニュ、テリーヌ、ソーセージ……。一頭買いした豚を頭から尻尾まで無駄なく使う。シャルキュティエ・別府功介さんのフランスらしい仕事。

2018年3月、伊豆から横浜に越して、店名の「ブーランジェリーパティスリー」(パン屋兼菓子屋)に「トレトゥール」(惣菜店)が加わった。組んだのは、パリ時代の盟友、シャルキュティエ・別府功介さん。

一軒でパン、お菓子、自家製の惣菜まで買える、いかにもパリらしいお店。さりげない雑貨やインテリアも、足立シェフがフランスで見つけたもの。

「パン、菓子、惣菜。パリを歩き回って、どっちがおもしろいものを持ってこれるか競争してました(笑)」この店は二人が見つけた宝物を飾った「食べられる博物館」。買って帰ったパンと惣菜をいっしょに食べたときのマリアージュっぷりたるや。〈アダチ〉の扉は、開けばフランスへと飛べる「どこでもドア」だ。

〈Boulangerie Pâtisserie Traiteur ADACHI(ブーランジェリー パティスリー トレトゥール アダチ)〉

■神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央22-15
■045-298-4034 横浜
■9:00~18:00 月火休
■テラス6席
■禁煙

池田浩明 いけだ・ひろあき/パンラボ主宰。パンについてのエッセイ、イベントなどを柱に活動する「パンギーク」。著書に『食パンをもっとおいしくする99の魔法』『日本全国 このパンがすごい!』など。 パンラボblog

(Hanako1169号掲載/photo:Kenya Abe)

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本場パリの味、食べたい!

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