バルセロナの本場パエリアが上陸! 渋谷ストリーム〈XIRINGUITO Escribà〉の仕掛け人に聞く、その魅力とヒットした理由とは? FOOD 2018.12.19

海外から日本初となるレストランを上陸させ、話題をさらう辣腕のヒットメーカーたち。日本のみならず世界中を食べまわり良い店を見分ける「目」を持つ仕掛け人に、その法則を聞いてみました。今回は、渋谷ストリーム〈XIRINGUITO Escribà〉を手掛けたトランジットジェネラルオフィス代表取締役社長・中村貞裕さんを直撃!

バルセロナで愛されて25年以上の本物のパエリアが日本に上陸。

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今年9月の開店ながら、早くも大盛況の〈チリンギート エスクリバ〉。

「エスクリバパエリア」3,400円
「エスクリバパエリア」3,400円

同店のシグネチャーメニュー。バレンシア米を使い、海老やムール貝など具だくさん。お酒も進む。

「“エアバッグ”イベリコハム」1,800円
「“エアバッグ”イベリコハム」1,800円

クリスピーなパンの上にイベリコ豚の生ハムがたっぷり。

中村さんがバルセロナで実際に食べ、感激したのがすべての始まりだったが、東京進出を決めた一番の理由はパエリアパンが並ぶオープンキッチン。
「パエリアDJブース(笑)。この楽しさを、東京でも再現したくて」

グルーピングを常に考え、次のトレンドを作り出す。

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トランジットジェネラルオフィス代表取締役社長・中村貞裕/30歳で「遊び場を創造する」をコンセプトに同社を起業。〈ICE MONSTER〉や〈THE APOLLO〉など海外の人気店の日本進出を数多く実現。こうした実績により、新しいライフスタイルも創造している。

海外から招聘するポイントは長く愛され、地元に根付いているか。今回のスペイン料理のように、日本人の認知度を見定めるのも重要だ。
「ゼロから始めて孤軍奮闘ではトレンドは生まれない。次はベトナム料理に注目しています」

常に俯瞰で今を眺めているのだ。
「日頃の食べ歩きはタネを探しているようなもの。タネがあればグループが生まれ、メディアに取材されやすくなる。新店を作る際は、どういうグルーピングができるかを考えますね」

〈XIRINGUITO Escribà(チリンギート エスクリバ)〉

■東京都渋谷区渋谷3-21-3 渋谷ストリーム3F 
■03-5468-6300 
■11:00~23:00(フード22:00LO、ドリンク22:30LO) 無休 
■84席/禁煙

中村貞裕さんが注目する店

〈つどい〉/福岡
薬院にあるディープな飲食店。「汁ありのアレ」「汁なしのアレ」という具合にメニューを見ただけでは何か分からないところがおもしろい。そのクリエイティブな発想も驚きです。

■福岡県福岡市中央区薬院3-7-30

〈ミモザ〉/表参道
スゴい好き。1カ月に最低1回は行きたいと思う店。中国料理の定番もあった上でメニューが多彩。シェフのお人柄も良くて、カジュアルなのにおいしいお店の代表格。

■東京都港区南青山3-10-40 フィオラ南青山ビル2F
■03-6804-6885

〈SATOブリアン にごう〉/阿佐ケ谷
なかなか予約の取れない人気店ですが、やっぱり店長の人柄に惚れてしまって、通っています。焼肉のおいしさはもちろんですが、何といっても「ブリ飯」。ニンニクの効いたシャトーブリアンとウニ。大好きです。

(Hanako1167号掲載/photo : Jiro Ohtani, Hisashi Okamoto text : Mamiko Kume, Etsuko Onodera, Itaru Tashiro edit : Ryutaro Koizumi)

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