代々続く老舗の洋食。 懐かしの王道洋食を開拓!ホッとする味をレトロ空間で楽しめる都内の喫茶洋食店。 FOOD 2018.11.21

食べればホッとする、懐かしい洋食。都内には、口に入れた瞬間に心が温かくなるような、昔ながらの味を提供するお店がたくさんあるんです!店内のレトロ感も人気で、まるでタイムスリップしたような感覚に。そんな魅力が詰まった、いま訪れるべき3軒をご紹介します。

1.心までほんわか温かくなる洋食。〈grill GRAND〉/浅草

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浅草に昭和16年に創業したのが〈グリル・グランド〉。厨房を任されている3代目は、イタリアンやフレンチの店で修業を積んだのち実家に戻り、先代から続く「グランドの味」の伝統を守りつつ、3代目ならではの新風を吹き込んでいる。

3代目・坂本良太郎さんオリジナルの「ケチャップソースのオムライス」1,100円
3代目・坂本良太郎さんオリジナルの「ケチャップソースのオムライス」1,100円

一見つるんと薄い卵に巻かれているように見えて、ここのは中がふわふわ。今の時代にぴったりの仕上がり。デミグラスソースがたっぷりかかったものやハヤシソースがかかったものも人気。毎回、どれにするか悩ましいところだ。

(Hanako1144号掲載/photo : Yoichi Nagano text : Michiko Watanabe)

2.ゆっくり味わえる鉄板ナポリタンが懐かしい。〈純喫茶 マリーナ〉/押上

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店名は、マスターが中学時代に海を見て、衝撃を受けたことに由来。

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鉄板皿ゆえのビジュアルと、ジュージューという音にテンションがアップ。麺は1.9㎜と太いものを使い、規定の時間よりも少し長く茹でる。これが炒めるときにケチャップが浸透しやすくなるコツだそう。具材は玉ねぎ、ピーマン、ハムのみ。ケチャップとサラダ油はグレードのいいものを使うこと、炒めた麺をフライパンから引き上げる直前に真心をこめることがおいしさの秘密!食べている間ずっと鉄板で温められ続けるため、麺の表面は次第にパリパリに。食感の変化も楽しんで。700円。

(Hanako1127号掲載/photo:Motokazu Hara text:Asami Seo)

3.昭和にタイムスリップした気分に。〈まんぷく食堂〉/有楽町

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昭和30年代に完成した「有楽コンコース」にある名物食堂。天井を見上げれば赤レンガのアーチが顔をのぞかせる。さらに理髪店や質屋などの年期の入った看板や古い映画のポスターを飾り、当時のレトロな雰囲気を醸し出す。メニューは種類豊富で、昔懐かしい洋食が中心。なかでも開店当時からあるナポリタンは、ファンが多い。

「ポークカツカレー&ナポリ」908円
「ポークカツカレー&ナポリ」908円

カツカレーとナポリタンの最強コラボ。パスタは茹でた後に寝かせることでモチモチの食感に。ほどよい酸味がいい。真っ黒なカレーは竹炭入り。赤ウインナー入りで、昭和の喫茶店スタイル。店内の壁全面に、美術学校に通うアルバイトの人たちが描いた富士山や桜の絵も一見の価値アリ。

〈まんぷく食堂〉
■東京都千代田区有楽町2-4-1
■03-3211-6001
■12:00(土8:00 、日11:00)~24:00LO(金~8:00 、土~3:00 )/無休 
■48席/禁煙 

(Hanako1165号掲載/photo : Mariko Tosa text : Emi Suzuki)

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