おしゃれ北欧ブランドデザイナーのランチタイムが気になる! 【フィンランド・ヘルシンキ】人気食器ブランド〈アラビア〉の社員食堂&デザインチームおすすめのコミュニティ食堂に潜入! FOOD 2018.06.09

建築に家具、ファッション…デザインの国として知られるフィンランドですが、忘れてはならないのが食堂。今回は人気食器ブランド〈アラビア〉の社員食堂と、そのデザインチームが教えてくれたコミュニティ食堂をご紹介します。

〈アラビア〉のデザインチームおすすめ!〈Kafla Bokvillan〉

草木のモチーフや大胆なパターン柄のお皿などが人気の〈アラビア〉。その〈アラビア〉のデザインチームから「会社の食堂もいいけれど、紹介したいコミュニティ食堂がある」と案内されたのが会社近くの〈Bokvillan〉。

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元は〈アラビア〉の工場長の自宅を地域に開放し、月曜から木曜までビュッフェのランチを提供している。クラシックなインテリアで窓からはバルト海が一望できる。

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手編みレースのクロスが印象的。左から、「バターの目」という名の甘いパン2.5ユーロ、ブルーベリーのパイ3.5ユーロ、コーヒー2ユーロ

「フィンランドでは残業をしない代わりに昼休みが30分しかありません。短いけれどここに来れば気分転換になります」とデザイナーのイリナさん。

〈Kafla Bokvillan〉
野菜が中心のランチは7ユーロ。地元のリビングルームとして住民に慕われている。結婚式が行われることも。コーヒーブレイク用のパンもおかれている。素朴なデザートは手づくり。美しい器に盛られてカウンターに並ぶ。
■Hämeentie 125 
■358-45-856-3290
■11:00~18:00(日13:00 ~17:00 ) 金土休 
■25席

〈アラビア〉の社員食堂!〈Ravintola Arabianranta〉

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もちろん〈アラビア〉本社にも社員食堂があった。場所はヘルシンキ中心部からバスで20分ほどの立地で、アウトレットが併設されていることから日本人もたくさんやってくる。だが、社員食堂に来るツーリストは少ない。

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アアルト大学に併設されているので、学生の利用も多い。図書館の隣にもテーブルがあった。静かで落ち着く。

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食堂で使用される器のほとんどは〈アラビア〉のクラシックのホワイトライン。お料理は副菜の野菜、メインを好きなだけお皿に入れて、コーヒーとデザート付きで1人9・8ユーロ。おしゃれな〈マリメッコ〉に比べると質実剛健のイメージが強い。

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またメインエントランス近くにあるカフェでは、コーヒーやジュース、サンドイッチの軽食やスイーツが食べられる。

フルーツのタルト4.8ユーロ、カプチーノ3.9ユーロ
フルーツのタルト4.8ユーロ、カプチーノ3.9ユーロ

備え付けの「パラティッシ」のお皿にタルトをのせてみるとテーブルが一層、華やかに。〈アラビア〉本社でお茶の時間を、なんてちょっと優雅な体験だ。

〈Ravintola Arabianranta〉
ヘルシンキ中心部からバスで20分。トラムでも行ける。併設されたアアルト大学の学生も利用する。学生メニューは2.6ユーロ。「マリトリ」に比べてここは比較的日本人利用者が少ない。味付けのしっかりした料理が多い。カフェも併設されている。
■Hämeentie 135 A 
■358-20-1250-589
■10:30~13:30 土日休 
■300席

〈アラビア〉とは?

1873年にヘルシンキのアラビア地区に誕生した、デザイン性に優れた器のブランド。カイ・フランクの「ティーマ」、ビルガー・カイピアイネンの「パラティッシ」といった名作は世界中で愛されている。ムーミンシリーズなども製作している。生産中止となったヴィンテージ作品は、ヘルシンキ市内のアンティークショップで販売され、収集しているコレクターも多い。

(Hanako1156号掲載/photo : Norio Kidera coordination : Eri Shimatsuka cooperation : Visit Finland)

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