現在、インド全土で40店舗以上のカフェを展開。
2022.05.09

【NEWSなコーヒー】 2022年コーヒー界のムーブメントは?インド発の革新的コーヒーブランドが初上陸

ゼロウェイスト、デカフェ、サブスクリプション、そしてインド…!?時代を敏感にキャッチするコーヒー界に、今年も新たな動きが。2022年のムーブメントを予感する、気になるワードをピックアップ!今回は4つの気になるワードをご紹介します。

1.インド発! 農園の個性を味わう“シングルエステート”。〈BLUE TOKAI COFFEE(ブルー トーカイ コーヒー)〉

現在、インド全土で40店舗以上のカフェを展開。
現在、インド全土で40店舗以上のカフェを展開。
インドのコーヒー界を牽引する創業者、マット・チタランジャン氏。
インドのコーヒー界を牽引する創業者、マット・チタランジャン氏。
カルナタカ州、タミルナドゥ州、ケララ州をはじめとした30以上の農園と提携する。
カルナタカ州、タミルナドゥ州、ケララ州をはじめとした30以上の農園と提携する。
現在、インド全土で40店舗以上のカフェを展開。
インドのコーヒー界を牽引する創業者、マット・チタランジャン氏。
カルナタカ州、タミルナドゥ州、ケララ州をはじめとした30以上の農園と提携する。

ベトナムやタイ、インドネシアなど、年々注目が高まっているアジア圏のコーヒー。ついにインド発の革新的コーヒーブランドが初上陸した。〈BLUE TOKAI〉は、学生時代をアメリカで過ごし、コーヒー文化に親しんだマット・チタランジャン氏が、2013年にニューデリーで創業した原産国発のスペシャルティコーヒーブランド。扱うのはインド産のハイグレードの豆のみ、農園と直接提携し、シングルオリジンよりもさらに作り手が明確な農園単位=シングルエステートごとのテロワールが楽しめる。

『コーヒー豆の美しさが品質を物語る!』
『コーヒー豆の美しさが品質を物語る!』
オリジナルノートも販売。インドCraft Boat社製コットン100%の紙使用。現地作家によるシルクスクリーンの表紙が美しい。各600円。
オリジナルノートも販売。インドCraft Boat社製コットン100%の紙使用。現地作家によるシルクスクリーンの表紙が美しい。各600円。
4月1日に初登場した日本限定のブレンドシリーズ。右から、菫(深煎り)、茜(中煎り)、藍(中深煎り)各200g 1,020円。左は、特製ボックス入りギフトセット3種2,220円。
4月1日に初登場した日本限定のブレンドシリーズ。右から、菫(深煎り)、茜(中煎り)、藍(中深煎り)各200g 1,020円。左は、特製ボックス入りギフトセット3種2,220円。
『コーヒー豆の美しさが品質を物語る!』
オリジナルノートも販売。インドCraft Boat社製コットン100%の紙使用。現地作家によるシルクスクリーンの表紙が美しい。各600円。
4月1日に初登場した日本限定のブレンドシリーズ。右から、菫(深煎り)、茜(中煎り)、藍(中深煎り)各200g 1,020円。左は、特製ボックス入りギフトセット3種2,220円。

まず豆を見れば、その美しさに驚くはず。それは栽培から精製、焙煎まで、真摯な仕事がなされている何よりの証拠だ。海外初進出となる日本では、品質を守るため、日本国内で焙煎。それを船橋のロースタリー〈Philocoffea(フィロコフィア)〉の粕谷哲さんが監修しているのも心強い。油断するほどリーズナブルな価格帯も「日常的に味わってほしい」というマット氏のポリシーから。健やかでクリーンな味わいを、気軽に試してみて!

〈BLUE TOKAI COFFEE(ブルー トーカイ コーヒー)〉
現在、商品はオンラインのみで販売。農園別シングルエステートの豆は7種ほど、200g 1,020円~、お試しセット1,500円など。今年中に都内にカフェをオープン予定。

2.農のシステムから考える次世代ロースタリーの“サブスク”。〈Overview Coffee(オーバービューコーヒー)〉

瀬戸田の焙煎所で作業する増田啓輔さん。
瀬戸田の焙煎所で作業する増田啓輔さん。
ホンジュラスのマルカラ地域の「COMSA 」メンバーは、地域の植物や野生生物へ配慮したコーヒー作りを行う。
ホンジュラスのマルカラ地域の「COMSA 」メンバーは、地域の植物や野生生物へ配慮したコーヒー作りを行う。
創設者でプロスノーボーダーのアレックス・ヨーダー氏。『地球の未来に向けて、できることから一歩ずつ』
創設者でプロスノーボーダーのアレックス・ヨーダー氏。『地球の未来に向けて、できることから一歩ずつ』
瀬戸田の焙煎所で作業する増田啓輔さん。
ホンジュラスのマルカラ地域の「COMSA 」メンバーは、地域の植物や野生生物へ配慮したコーヒー作りを行う。
創設者でプロスノーボーダーのアレックス・ヨーダー氏。『地球の未来に向けて、できることから一歩ずつ』

「ワールド・コーヒー・リサーチ」は、地球温暖化による気候変動により、コーヒー豆の生産に適した土地が2050年までに激減すると予測。この問題に向き合うためにポートランドで発足したのが〈Overview Coffee〉。昨年、広島県尾道市瀬戸田に日本拠点となる焙煎所を構え、その代表を務めるのが増田啓輔さんだ。「私たちは地球温暖化の抑制に対して最も効果的といわれる『リジェネラティブ・オーガニック農法』に着目。これは、化学肥料や農薬を使わず、土壌の健やかな再生を増進することを目指す環境再生型農法。同農法で栽培している、もしくは切り替えを検討中の農家と取引し、オーガニックのスペシャルティコーヒーを専門に取り扱っています」

サブスクサービスは生活スタイルに合わせて3種類のセットから選べる。月2,690円~。
サブスクサービスは生活スタイルに合わせて3種類のセットから選べる。月2,690円~。

4月からは毎月コーヒーが届くサブスクリプションサービスを開始。「地球への還元は1杯のコーヒーから。定期的に飲んでくれる人が増えれば、貢献の輪は広がり、未来に繋がります。一年を通して温暖少雨で、安定した焙煎が可能な瀬戸田から毎日コーヒー豆をお届けします」

〈Overview Coffee(オーバービューコーヒー)〉
東京・日本橋の〈Parklet〉をはじめ、代々木公園〈nephew〉、仙台の〈Echoes〉などでもコーヒーを販売・提供。定期的にイベントを行うほか、今年はコーヒートラックによるプロモーションツアーも開催予定。

3.デカフェがおいしくなっている理由とは?〈堀口珈琲〉

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グアテマラ サンタカタリーナ農園の豆を使用した2種のデカフェ。左から、フレンチロースト、シティロースト各200g 1,836円。
グアテマラ サンタカタリーナ農園の豆を使用した2種のデカフェ。左から、フレンチロースト、シティロースト各200g 1,836円。
店のコレクションから、本日はヴィンテージの〈ロイヤルコペンハーゲン〉のカップで。
店のコレクションから、本日はヴィンテージの〈ロイヤルコペンハーゲン〉のカップで。
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グアテマラ サンタカタリーナ農園の豆を使用した2種のデカフェ。左から、フレンチロースト、シティロースト各200g 1,836円。
店のコレクションから、本日はヴィンテージの〈ロイヤルコペンハーゲン〉のカップで。

ウェルネスへの関心の高まりから注目が集まるデカフェのコーヒー。早くから販売し、現在は焙煎度違いで2種を揃える〈堀口珈琲〉の代表・若林恭史さんに最新事情を伺った。「いま日本で最もポピュラーなデカフェの製法が、スイスウォータープロセス。生豆を水に浸し、カフェインを除去する方法です。カナダとメキシコの工場で処理を行うため、〈堀口珈琲〉では国内に施設がある“超臨界二酸化炭素方式(液体化したCO2で除去する方法)”を昨年から採用しました。輸送距離が短い分、生豆の品質が保てるのも利点です」

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デカフェに向く豆を選ぶのも、おいしさを追求する大事な要素とも。「僕が使うのはコロンビアやペルー、グアテマラなど高地産の豆。硬くて有機成分を豊富に含む良質な豆です」〈堀口珈琲〉のデカフェが「風味豊か」と評されるのはこのためだ。「機能性優先の時代から嗜好品としてのニーズが増えている。その声に応えるのが僕たちの仕事」と若林さん。いまやデカフェも“おいしいから飲む”という選択肢の一つなのだ。

■代表取締役社長・若林恭史(わかばやし・たかし)/生豆調達部門、焙煎豆製造、流通部門の統括者を経て2020年社長に就任。昨年話題を呼んだ9種のブレンドのリニューアルも携わる。下・熱血レクチャー中の若林氏。

4.科学者が発信する“体にいい”コーヒーとは?〈虎へび珈琲〉

新潟・新発田市の工房で焙煎する今井さん。@torahebi.jp
新潟・新発田市の工房で焙煎する今井さん。@torahebi.jp

2020年1月にデビューし、ポップアップやイベントで注目を集める〈虎へび珈琲〉。店舗を持たず、「コーヒー&サイエンス」をテーマに科学者である焙煎士・今井惇人(いまいじゅんと)さんが手がける謎多きブランドだ。最たる特徴は“ディタンニン&モールド(カビ毒)フリー”である点。コーヒーで起こる動悸や胃の痛みなどの症状は「カフェインだけでなくタンニンが原因では」と気づいた今井さんは、学生時代から研究と焙煎の鍛錬を開始。科学者の仕事のかたわらタンニンと豆のカビ毒を除去する技術を開発し、晴れて独立した。薬品類は一切使用せず、処理方法は水や超音波などを用いた安全なもの。

パッケージは「お守り」がモチーフ。
パッケージは「お守り」がモチーフ。
自社農園で有機栽培したビーツを豆に添加。鮮烈な色とほのかな甘みが新鮮。ビーツダークブレンド200g 4,860円。
自社農園で有機栽培したビーツを豆に添加。鮮烈な色とほのかな甘みが新鮮。ビーツダークブレンド200g 4,860円。
定番のダークブレンド200g 3,240円。豆はブラジルとエチオピア。
定番のダークブレンド200g 3,240円。豆はブラジルとエチオピア。
虎へび珈琲_差し替え画像
パッケージは「お守り」がモチーフ。
自社農園で有機栽培したビーツを豆に添加。鮮烈な色とほのかな甘みが新鮮。ビーツダークブレンド200g 4,860円。
定番のダークブレンド200g 3,240円。豆はブラジルとエチオピア。
虎へび珈琲_差し替え画像

栄養価の高いビーツをパウダー化して豆を包んだ「ビーツコーヒー」を作るなど、今井さんの使命は「嗜好品を超えた健康にいいコーヒー」を発信すること。リピーターを増やしているのは、その“健やかでストレスのないおいしさ”ゆえ。今春、〈渋谷パルコ〉に期間限定ショップが登場するのは実にタイムリー。コーヒーが苦手な人、ぜひトライを!

〈虎へび珈琲〉
催事以外ではオンラインショップのみの販売。ほかにライトブレンド200g 3,780円、デカフェ200g 3,780円、エイジドブレンド200g 4,860円など。

【Check!】〈渋谷パルコ〉に半年間だけ開店!その名も〈たちうり珈琲虎へび屋〉。
今春、〈渋谷パルコ〉で初の期間限定コンセプトストアをオープン。店名は工房のある新発田市にかつてあった「立売通り」に由来し、立ち売り=コーヒースタンドを併設。限定ブレンドやラテのほかスイーツなども販売予定。
■期間:4月27日~10月30日
■場所:〈渋谷PARCO〉1F
■11:00~20:00無休

(Hanako1208号掲載/photo : MEGUMI ( 〈ONIBUS〉〈æ〉〈Horiguchi Coffee〉), Wataru Kitao ( 〈BLUE TOKAI〉goods), Miyu Yasuda ( 〈Overview Coffee〉〈Torahebi Coffee〉goods) text : Yoko Fujimori, Emi Suzuki ( 〈æ〉〈Overview Coffee〉), Mako Yamato ( 〈Ogawa Coffee〉) edit : Yoko Fujimori)

編集部
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