路地裏 the ワールド! おひとり様にも温かい“路地裏とんかつ”?銀座で出会う和食の名店。 FOOD 2022.04.19

大銀座の“大動脈”ともいうべき華やかな表通りから一本横へ、一本裏へと入ってみると…。そこには、温かなホスピタリティでゲストをもてなす、各国料理の良店あり!今回は、和食店をご紹介します。

1.“路地裏とんかつ”の新星はおひとり様にも温かい。〈とんかつ はせ川 東銀座店〉/東銀座

東銀座の路地裏は、知る人ぞ知る“とんかつ激戦区”。そんなこの地をさらに熱くする存在として昨冬オープンしたのが、両国の人気店〈とんかつはせ川〉の2号店だ。店で使われる豚肉は平牧バーク三元豚。「きめ細やかな肉質と上質な脂、適度な歯応え、3拍子そろった最高の豚肉です」と店主の渡邉富夫さんも胸を張る。その言葉通り、ジューシーな肉汁とやさしい脂の甘みは、しつこさゼロ。「女性客でカウンターがいっぱいになる日もある」というのもうなずける。晴海通りから一本入っているため、今はクチコミ客が多いが、行列店になるのも時間の問題。“路地裏とんかつ”にハズレなし!

〈とんかつ はせ川 東銀座店〉
お酒を飲みながら揚げ物を楽しむなら、夜もおすすめ。17時からの限定メニュー「だししゃぶ」1人前3,520円はマスト。極薄の極上ロースとだしのハーモニーは絶品。
■東京都中央区築地1-13-11高橋ビル 1F
■03-6281-5129
■11:30~14:30LO、17:00~22:00LO 日休
■28席

2.ほっこり温かなおでんと、和洋の料理のフルコース。〈平ちゃん〉/三越前

ミシュラン一ツ星のフランス料理店〈ラペ〉によるおでん専門店。もとはオーナーシェフの松本一平さんが、おでん屋を営む実家の味を期間限定で出していたのがはじまり。それを根内大和シェフが受け継ぎ、店を構えた。昼夜ともにコースのみで、「具材にもこだわり抜いたおでんと、洋風のエッセンスを込めたここならではの一皿も楽しんでほしい」と根内さん。おでんのだしは鰹節と昆布に白醤油を合わせた関西風で、マスタードでまろやかさを加えた辛子がその個性を引き立てる。このほかも、おでん風に仕立てたサラダや隠し味にアンチョビソースを入れた土鍋ご飯など、自由な発想にはっとする品々ばかり。

〈平ちゃん〉
昨年6月、大通りの二本裏の道に開店した。キッチンを囲むカウンターと、6人までの個室も。ランチは約8品で4,950円、約11品のディナーは9,900円。
■東京都中央区日本橋室町1-12-10 J1ビルB1
■050-3623-1723
■11:30~13:00LO、18:00~20:00LO木休、ほか月2回不定休あり
■14席

(Hanako1207号掲載/photo : Yoichiro Kikuchi, Jun Nakagawa text : Yoshie Chokki, Wako Kaneshiro edit : Yoshie Chokki)

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