昔懐かしい、レトロスイーツを求めて。 昭和から続く名店のレトロスイーツ4選。時代を超えて愛される秘密は? FOOD 2022.03.03

ティールームを楽しむパティスリーやフルーツパーラーなど昭和から続く名店の裏には、レトロなスイーツの存在がある。喫茶を楽しんだあとには、気になるスイーツもお持ち帰り。幸せな時間を受け継ぐ、懐かしいお菓子の魅力を味わって。Hanako特別編集『喫茶店に恋して。[改訂版] 』よりお届け。

ショートケーキやサバランといった昔ながらのケーキが並ぶ町の洋菓子店、みずみずしい果物が主役のフルーツパーラー…。昭和の喫茶ブームに次ぎ洋菓子店やフルーツパーラーは人気を博す存在であり、なかでもコーヒーや紅茶と一緒にその場で楽しめる喫茶は、いまでも私たちの憩いの場として心を離さない。コンビニなどで手の込んだスイーツが簡単に買える時代でも、わざわざ足を運びたくなるのには理由がある。

喫茶店の聖地・名古屋で有名な〈ボンボン〉。“いいものをお値打ちで”という思いに応えるように、種類豊富で可愛らしいケーキは、リーズナブルさも加味し食べたいものを2つ一皿にギュッと盛ってくれるのが魅力だ。

東京・巣鴨の閑静な住宅街のなか、ショートケーキを求めて人気がやまない〈FRENCH POUND HOUSE〉は、白と青を基調としたおしゃれな店内も見どころ。テーブルクロスや器に至るまで、ケーキを楽しむための異国のような空間が広がる。

下町を支える〈欧風菓子白鳥〉は「スワンシュー」が懐かしさを掻き立て、前身は青果店のフルーツパーラー〈プチモンド〉も当時の名残のまま、いまもマスター自らがフルーツを仕入れて提供する。どの店も長い歴史がありながら、手作り感あふれるスタイルは変わらない。それが時代を超えたいまでも、愛される理由になっているようだ。

(Hanako特別編集『喫茶店に恋して。』掲載/photo : Miyu Yasuda, Wataru Kitao, Shu Yamamoto text : Kahoko Nishimura, Yuya Uemura, Ami Hanashima)

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