ずっと愛されるレトロ喫茶の名店オムニバス。 【兵庫】ずっと愛されるレトロ喫茶の名店。神戸の文化を香らせるコーヒーを求めて。 FOOD 2022.01.12

兵庫県豊岡市は、2020年に開湯1,300年を迎えた城崎温泉をはじめ、歴史ある街が多い、魅力的なエリア。神戸に近いことで、早くから喫茶店がありました。Hanako特別編集『喫茶店に恋して。[改訂版] 』よりお届けします。

1.〈NOVA〉BGMと美しいカップでコーヒーがよりおいしく。

城崎温泉駅から延びる商店街に、レンガが素敵な喫茶店が見えてくる。〈NOVA〉は、この街で唯一サイフォンコーヒーが飲める本格的な喫茶店だ。マスターは大の音楽好き。カウンターの下には、ジャズやクラシックのコレクションがびっしりと5,000枚以上並んでいる。カウンターの奥に目を向けると、そこにはノリタケのカップ&ソーサーがズラリ。ブレンド、シナモンコーヒー、ウィンナーコーヒーなど、飲み物によってカップを使い分けているのが素敵。

〈NOVA〉
■兵庫県豊岡市城崎町湯島121
■0796-32-2540
■8:00~18:00 不定休
■26席

2.〈ヒグラシコーヒー駅通本店〉歴史が刻まれた店内でしばしタイムスリップ。

近代日本の建築家・渡辺節が建てた洋館など、古き良き建築が残る豊岡市中心部。〈ヒグラシコーヒー〉もまた、早くから新しい文化を取り入れた店だった。ここは関西地方最古といわれる店でありながら、他県からもコーヒー豆の注文が入る名店。創業の1930年当時使っていた薪のロースターは今も店の奥に眠る。当時の値段表、コーヒーミル、トースター、開店を知らせるポスターなどは店内のあちこちに飾られ、席に座ればミュージアムのように楽しめる。

〈ヒグラシコーヒー駅通本店〉
■兵庫県豊岡市千代田町1-5
■0796-22-2955
■10:00~16:00(喫茶ルーム)火、第3水休
■席

(Hanako特別編集『喫茶店に恋して。』掲載/photo : Tomo Ishiwatari text : Kahoko Nishimura)

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