おにぎりマニア・高木沙織のパワーレシピ第3回 夏の疲れを労わる“さんま”が主役。缶詰を使えば簡単&美味しい「秋のホクホクおにぎり」 FOOD 2021.09.09

早いもので、季節はすっかり秋。暑さが和らいで、過ごしやすい気候になったのはいいのですが、「夏の疲れがまだ抜けない…」という方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、秋と言ったらの“さんま”。もとい、夏の疲れを労わって疲労回復に役立ってくれる“さんま”を使って、ホックホクなおにぎりを作っていきたいと思います。

高木さん連載 3回

ようやく涼しくなってきて、元気いっぱい!といきたいところですが、夏のあいだの食欲不振や冷たい物の摂りすぎ、寝苦しさからの睡眠不足…。強烈な暑さで奪われた体力が回復せずに、依然として消耗したまま「ずっと疲労感が抜けない」というみなさん、“さんま”を食べませんか?
さんまと言ったら、秋の味覚の代表的存在。脂がのったプリプリの身の美味しさは言うまでもなく、薬膳の世界では「気を補って、疲労回復」「胃の働きを高めて、食欲を増進させる」とされているのです。
また、さんまに含まれるEPA・DHA・オレイン酸は血液をサラサラに、ビタミンAは皮膚や粘膜を丈夫にし、貧血を予防する鉄分・ビタミンB12も豊富な健康食材でもあるので、旬の今、食べないのはもったいない!
というわけで、ここではさんまを使ったおにぎりを作っていくのですが…使用するのは「さんまの蒲焼の缶詰」です。これをいくつかの食材と調味料と一緒に炊飯器に入れるだけで、簡単&美味しいホックホクな炊き込みご飯が完成!それを、おにぎりにするのです。

※鮮魚売り場で購入したさんまを蒲焼にしてもOK!

今回のおにぎり:缶詰を使えば簡単&美味しい「秋のホクホクおにぎり」

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■材料(小さめのおにぎり5~6個分)
白米…2合
しょうが…一片
にんじん…5cm幅
しめじ…70~80g
さんまの蒲焼(缶詰)…100g
青ねぎ…少々

A
醤油…大さじ2
酒…大さじ2
みりん…大さじ2
顆粒だし…小さじ1

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【1】白米を洗い30~40分浸水させて水を切ったら、2合分の水を注ぐ。

Point:白米を浸水させることで、モチッとしたふっくらご飯が炊きあがります。

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【2】しょうがは千切り、にんじんはさいの目切りにし、しめじは石づきを切り落とす。

Point:白米を浸水させているあいだに、下準備をしておきましょう。

【3】Aの調味料を混ぜ合わせたら1に加え、カットしたしょうが、にんじん、しめじを投入して混ぜる。

Point:調味料がまんべんなく、全体に行き渡るように混ぜ合わせます。

【4】最後にさんまの蒲焼を加えたら、ざっくりと混ぜて炊飯器のスイッチをON。

Point:さんまの形があまり崩れない程度に混ぜることで、存在感のある仕上がりに。

【5】炊き込みご飯が完成したら、青ねぎを加えて、ここでもまたざっくりと混ぜる。

Point:青ねぎのシャキシャキ感を活かすためにも、最後に加えるのがオススメ。

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【6】ラップを使って、三角形に握ったら出来上がり!

Point:さんまの蒲焼が表面に見えるように握ると、GOOD。

さんまが主役の「秋のホクホクおにぎり」、完成!

さんまもお米もふっくら、ホクホク。しょうがと出汁が香る炊き込みご飯のおにぎりは、ボリューム満点で秋の味覚と食欲も満たしてくれるでしょう。

ワンポイントアドバイス!

さらなる栄養の底上げを狙うのなら、粒が小さくて、味の主張も強くない雑穀・アマランサスを加えるのがオススメ!カルシウムや鉄分、ビタミンE(抗酸化作用で疲労回復)が豊富で、食品売り場でも取り扱われています。アマランサスは、白米2合に対して約大さじ2杯。プラス水30mLを加えて、通常どおりに炊飯します。

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