吉祥寺がクセになる理由。 吉祥寺は“間借り”の店がおもしろい!平日はダイニングバー〈bar&kitchen eos〉、週末は花屋の〈週末花屋co-ba〉へ。 FOOD 2021.04.09

吉祥寺好きに話を聞くと「あのお店にも寄っていきたい」「あの人にも会って話したい」…と気がつけば吉祥寺から離れられなくなってるみたいだ。ただ「好き」というのだけとは違う、足を運ぶほどに虜になってしまうこの感覚を味わえる吉祥寺には、「クセになる」という言葉がぴったり。吉祥寺をこよなく愛する人たちに教えてもらった、クセになる理由。今回は、吉祥寺は間借りのお店に注目。平日はダイニングバー〈bar&kitchen eos〉、週末は花屋の〈週末花屋co-ba〉を訪れました。

やりたいことをゆる〜く。笑顔が物語る多幸感。

吉祥寺は人気の街ゆえに、家賃が少々お高めで、空き物件も少なく、いちから個人店を構えるのはハードルが高い。しかし、そんなスタートアップを支える新しいムーブメントが、飲食店の空き時間やスペースを利用した間借りスタイル。低コストで気軽に挑戦&冒険できるとあって、ユニークな間借り店が増えている。

昔から吉祥寺でよく遊んでいた菅沼美弥さん(左)と倉光麻妃さん(右)が花のある暮らしを提案。実店舗を持たないからこそ、価格もお手頃。「慣れ親しんだ街で腕試し。いつかは店を持ちたいです」
昔から吉祥寺でよく遊んでいた菅沼美弥さん(左)と倉光麻妃さん(右)が花のある暮らしを提案。実店舗を持たないからこそ、価格もお手頃。「慣れ親しんだ街で腕試し。いつかは店を持ちたいです」

〈週末花屋co-ba〉は、フラワークリエイターの菅沼美弥さんが、中学時代の同級生の倉光麻妃さんと、ダイニングバー〈eos(イアス)〉の店先を借りて隔週末に開く小さな花屋さん。「長く花に携わってきたので、自分の好きな花だけを置くお店を作ってみたかった」と、菅沼さん。毎回テーマを設けて花を選んでいるため、空間全体がアート作品のようで、そのセンスの良さに惹かれる。また、営業日に合わせて鮮度の良い花を仕入れるため、長持ちすることと隔週のサイクルがマッチし、ファンが定着。

「〈eos〉でアルバイトをしていたこともあり、オーナーに週末間借りの相談をしたら、『俺がダメって言ったことある?』と快諾。花が余ったら店に飾るというゆる〜い条件のもと、営業させてもらってます」条件は店舗によってまちまちだが共通していえることは、街の人やオーナーの信頼を得てこそ、間借りは成り立つということ。特に吉祥寺は、人と人との繋がりが濃いため、チャンスやきっかけを掴みやすい。だからこそみんなが楽しいと思える間借り店がたくさんあるのかもしれない。

〈週末花屋co-ba〉

定番から個性的な花まで並ぶ小さな花屋さん。
■東京都武蔵野市吉祥寺本町1-21-9
■〈bar&kitchen eos〉の店先
■10:00~16:00 *第1・3・5の金土日のみ営業
(営業日はInstagramの@co_ba.sugaで要確認)

(Hanako CITYGUIDE「クセになる、吉祥寺。」掲載/photo:Chihiro Takahashi text:Emi Suzuki)

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