美味しいは生き方、未来にもつながる 天然クラフトコーラの〈ともコーラ〉/フードディレクター・野村友里さんが信頼する美味しさと、生産者たち。 FOOD 2021.04.09

フードディレクター・野村友里さんのおすすめ食材を紹介する、3月29日(月)発売『会いたくて、食べたくて 私が信頼する101の美味しさとその生産者たち』より、「ともコーラのクラフトコーラ」をご紹介します。

「ともコーラのクラフトコーラ」

ともコーラのクラフトコーラ

炭酸水で割って、1 本で5~6杯になる「コーラの素The Original」200ml 1,240円、700ml 2,400円。HPより通販可能。全国各地で“ご当地コーラ”も開発中。料理に合わせたオリジナルコーラの開発も。

■050-5375-0387

https://tomocola.com

ともコーラのクラフトコーラ

コーラが、植物の名前だということを初めて知りました。〈ともコーラ〉の古谷知華さんは、コーラの定義を「コーラナッツが入った、スパイシーで甘い炭酸飲料」と捉えています。その歴史は古く、アメリカ南北戦争時代にまで遡ります。当時、医師不足を補うようにして、生姜やコカの種などを組み合わせた「調合薬」が求められ、次第に薬用コーディアルへと変化していきました。原材料はコーラナッツのほか、オレンジピールやクローブなど。当時の手作り感覚を復活させたのが〈ともコーラ〉。

古谷さんは、幼い頃からスパイスとハーブに親しんで育ったと言います。「実家には常に珍しい食材や調味料があって、自分の好奇心の源泉に、世界の珍しい調味料が色濃くあると思います。同時に、野草など、和の食材も日常に多くありました。和ハーブの調味料ブランドを作っていたため、コーラ作りは、地続きのものだったんです」日本ならではのコーラを作るため、“元祖コーラ”にも入っていたといわれる原材料のほか、クロモジや山椒、柚子なども合わせています。日本化を果たしたコーラは、漢方薬にも通底する、心身に訴えかける飲み物であることに気づかされます。

Profile…野村友里(のむら・ゆり)

eatrip 主宰・料理人。長年おもてなし教室を開いていた母の影響で料理の道へ。ケータリングの演出、イベントの企画・プロデュースなどの傍ら、雑誌の連載、ラジオのパーソナリティなどの分野で活躍。2009 年にはドキュメンタリー映画『eatrip 』を監督。著書に『Tokyo Eatrip』(講談社)。12年、原宿に〈restaurant eatrip〉を、19年には表参道にグローサリー〈eatrip soil〉をオープン。

(『会いたくて、食べたくて 私が信頼する101の美味しさとその生産者たち』掲載/photo:Yurie Nagashima text:Toshiya Muraoka styling:Yuri Nomura)

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