注目店がズラリ。 【地方発】東京に進出したベーカリー4選!人気店のパンが都内で食べられるように。 FOOD 2021.02.20

地方で人気のベーカリーが続々東京に進出中。ご当地でしか食べられなかった絶品パンが、東京都内でも購入できるとあって今話題なのです。今回は地方から東京進出を果たした人気ベーカリーをご紹介します。

【閉店情報あり】1.〈満寿屋商店〉/都立大学

1950年に帯広で始まったパンの老舗〈満寿屋商店〉。その東京1号店がここ。多くは本店と同じメニューだが「チャバタ キタノカオリ」と「チャバタ 春よ恋」は粉の違いを楽しめる東京限定品。「日本最大の小麦産地である十勝の魅力をパンで伝えたい」と、小麦はもちろん、水から乳製品、砂糖、発酵用酵母まですべてが十勝産。現地生産者の食材を引き立てるパンはもちろん、什器まで現地の特産品を使用。ここに来れば知らなかった十勝の魅力に出会えるはず。

(Hanako1143号掲載/photo : Kanako Nakamura text : Kimiko Yamada)

2.〈Zopfカレーパン専門店〉/丸の内

本店とほぼ同じ食材を使い、工場で作っても手作りと同じ味になるよう、1年をかけて完成させた渾身の逸品。十数種類のスパイスを使い、粗めのパン粉を通常より長時間揚げることでスパイシーでカリカリの食感に。

〈Zopf(ツオップ)カレーパン専門店〉
■東京都千代田区丸の内1-9-1〈JR東京駅グランスタ〉B1
■03-5220-5950
■8:00〜22:00(日、連休最終日の祝〜21:00)無休
■イートインなし

(Hanako1182号掲載/photo:Kenya Abe, Kaori Ouchi, Natsumi Kakuto
text:Kumiko Okazaki edit:Yoshie Chokki)

3.〈Baguette rabbit 自由が丘店〉/自由が丘

駅から離れた立地にもかかわらず、平日でも客足が途切れないこの店は、自由が丘に進出し、話題となった名古屋の有名店だ。

生地を低温で長時間じっくり熟成・発酵させ、小麦の旨味を十分に味わえるパン作りを心掛けるこの店の代表作は、もちもち食感の「ブール」。117%(!)と高い加水率で、その驚きの口どけは、店で試食した人が感動の声を上げるほど。

それと人気を分けるのが、味が違う4種のバゲット。そのほか菓子パンなど約80種が並ぶ。目移りするうちに売れてなくなるが、ブールは夕方まで焼き上がるのでご安心を!

〈Baguette rabbit 自由が丘店〉
■東京都目黒区自由が丘1-16-14
■03-6421-1208
■9:00~20:00 無休

(Hanako CITYGUIDE『自由が丘 百科事典』掲載/photo: Misa Nakagaki, Makoto Kujiraoka text: Akane Imoto)

4.〈中村食糧〉/清澄白河

「いままで出会ったこともないようなパンを焼くシェフがいる」噂を聞いて訪ねた和歌山の〈3ft(サンエフティー)〉。中村隆志シェフはぶっ飛んだ人だった。そんな彼が突如〈中村食糧〉と店名を変え、東京に進出を果たした。

中村さんのパンを表すキーワードは「溶かす」。中村さんは生地を長時間熟成させる。17℃という高めの温度帯で、パンの骨格を作る小麦の中のタンパク質はどんどん溶けていく。溶けるとともにやわらかくなって、あのぷるんぷるん揺れるような食感、じゅわーと溶ける口溶け、そしてハード系としてはありえないほどの甘さが生まれる。タンパク質が溶けすぎれば、パンとして成立しない。それをぎりぎり寸止めして紙一重でパンにするから、こんな奇跡のようなパンになるのだ。

〈中村食糧〉
清澄庭園脇にオープン。高加水の新食感ハード、セミハード計十数種を4種の自家培養発酵種を使って焼く、中村隆志シェフの未来系ベーカリー。
■東京都江東区清澄3-4-20
■10:30~15:30火水休
※イートインなし

(Hanako1191号掲載/photo:Kenya Abe)

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