シンプルに、手をかけすぎない。 旅先で思わず立ち寄りたくなる注目ベーカリー3選!【中国・四国エリア】日本中のパン屋を旅するパンラボ・池田さんが厳選。 FOOD 2020.04.05

中国・四国地方には、旅先で思わず立ち寄りたくなる素敵なベーカリーが。今回は日本中のパン屋を旅するパンラボ主宰の池田さんがおすすめする中国・四国エリアのベーカリーをご紹介します。

1.〈コウボパン 小さじいち〉/鳥取

大山(だいせん)の麓の大自然がパンをおいしくする最高のジャム。フレッシュなレーズン酵母の発酵具合を絶妙に見極めた、ふわりと軽やかで小麦がジューシーにとろけるパンだ。「大山バター」をつけて食べるのがおいしすぎる。カフェでは酵母液を使ったヘルシーな「酵母料理」も提供。

〈コウボパン 小さじいち〉
■鳥取県西伯郡伯耆町金屋谷1713-1
■0859-68-6110
■11:00〜16:00 日〜火休
■20席/禁煙
■※値段は約160g前後のスライスサイズ。

2.〈boulangerie deRien〉/広島

著書『捨てないパン屋』により、若手の目標となった田村陽至さんの店。シンプルに、手をかけすぎない。その代わり、アグリシステム社の北海道産オーガニック小麦などとびっきりいい小麦を使う。日本酒の酒蔵がヒントになり乳酸菌の育て方に開眼。カンパーニュには、ワインのような香り、薪の香り、乳酸菌由来の香り...7色の風味が渦巻く。

〈boulangerie deRien(ブーランジェリ・ドリアン)〉
■広島県広島市中区八丁堀12-9
■082-224-6191
■8:00〜11:00 日〜水、第2土休

3.〈Boulangerie pouce de chef〉/愛媛

得居則広シェフは、ハード系で真っ向勝負。バゲットは、北海道産の良質な小麦ならではの余韻の長さ。もちもちながら皮がさっくり割れるという、日本とフランスのいいとこどり。敷居が高いかと思いきや、このバゲットと和の食材を合わせて「和三盆クリームサンド」や「ネギ味噌チーズ」を展開。地元の人のハートもがっちりつかむ。

〈Boulangerie pouce de chef(ブーランジェリー プース・ド・シェフ)〉
■愛媛県松山市南江戸2-7-15
■089-923-2070
■7:00〜19:00(日〜17:00)月休

Navigator/池田浩明(いけだ・ひろあき)

パンの研究所「パンラボ」主宰。パンライター。自称「ブレッドギーク」(パンおたく)。NPO法人新麦コレクション理事長として、日本においしい小麦を普及する活動も行う。

※掲載しているパンはすべて取材時のものです。

(Hanako1182号掲載/photo:Hiroaki Ikeda, Kenya Abe text:Hiroaki Ikeda special thanks:Yuya Uemura, Ami Hanashima edit:Yoshie Chokki)

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