女性のひとり呑みも気軽に。 美味しいお店はビルの2階にある!?食通たちも通う日本酒居酒屋4軒 FOOD 2020.03.16

一見分かりにくいけれど、グルメな大人たちが夜な夜な通うお店はビルの2階にあると噂が。今回は、女子おひとりさまでも行きやすい”2階にある居酒屋”をご紹介します。たまには上を見上げて隠れた名店を探すのも面白いかも。

1.古いビルの一角にお洒落な和食店が登場。〈せろ〉/銀座

麻布十番の名店〈可不可〉で腕を振るっていた伊藤憲二さんが独立。和食をベースに自由な発想で作り出される料理はどれも、意外な食材の組み合わせから新しい味を生み出す技が光る。

「スタイリッシュな雰囲気でシェフも気さく。居心地抜群ですね!お料理のおいしさにも感動しました」と、ラボの二人もリピ決定の様子。

2.ゆっくりお酒を楽しんだら、〆は時喰みオリジナルカレーで〈時喰み〉/東銀座

イセエビやボタンエビのだしをふんだんに生かしたカレーは、山形の「つや姫」と贅沢にいただく。「炊きたて白米 時喰みカレー(海老出汁)」2,000円、特大海老フライ+1,300円。「ワインはソムリエールにおまかせ。エビの旨味に寄り添ってくれるのは、コートドプロヴァンスロゼ 1,100円(各税込)だそう」

3.女性のひとり呑みも多い。〈時・友・肴 ざくろ坂下〉/品川

話し足りない時のもう1軒はここ。灯台下暗しなディープ酒場ビル、パル品川の中でも一番遅くまでやっている〈時・友・肴 ざくろ坂下〉。作家の吉永みち子さんがオーナーのここでは、シェフの上地奏大さんとバーテンダーの儀同政希さんの同級生コンビが出迎えてくれる。「うとうと」「ふわふわ」など、ネーミングが可愛い小豆島の森国酒造のお酒も充実。女性のひとり呑みも多いというのも納得の優しい雰囲気がある。

(Hanako1121号掲載:photo:Shin-ichi Yokoyama text:Riko Saito)

4.渋谷駅南口エリアの雑居ビル内に、食通たちが足繁く通う居酒屋あり!?〈酒井商会〉/渋谷

渋谷警察署の裏手、雑居ビルに飲み屋がひしめく一角に〈酒井商会〉はある。看板の類は一切なく、店を示すのはビル入口に掲げられたテナント一覧のみ。店名からは、それが居酒屋であることもわからない。それでも感度の高い食通の大人たちが夜な夜なこの店に来ているという。

メニューにはないが、“おまかせ”でお願いすると、出てくるスターター。季節によって内容は異なり、この日のラインナップは「薩摩芋のきんとん」「春菊のいくらおろし」「銀杏塩炒り」。盛り付けにもセンスが光る。「こだわっているのは、ほとんどの食材を九州から仕入れていること。自分の出身地である福岡はもちろんですが、長崎、宮崎、熊本、佐賀…。ナチュラルワインに至るまで福岡の酒屋から仕入れています」将来独立することを念頭に、地道に生産者を訪ね、縁をつないできたとか。店内はカウンター12席とテーブルが2卓のみ。だしの香りが漂い、ジュッとはねる音が聞こえ、カウンター席の目の前では静かに魚がさばかれていく…。照明の落とされた店内に流れる、福岡スピリッツあふれるライブ感がまた心地よい。

福岡ブームも後押しとなり、予約が取れなくなるのは時間の問題。早めに訪れておきたい店だ。

(Hanako1167号掲載/photo : Kenya Abe text : Yoshie Chokki)

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