“クラフト感”のある京都土産を。 菓子研究家がおすすめ!京都らしいお土産が買える老舗和菓子屋3軒 FOOD 2019.09.20

子供のころから民藝が身近にあったという、菓子研究家として活躍する福田里香さん。現在、“民芸お菓子巡礼”の連載を持つ彼女に、京都で民藝に触れることができる飲食店と、かの地ならではの魅力を聞きました。

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1.〈平安殿〉/東山三条

昭和26年創業。平安宮の古瓦を模した柚子風味の菓子「平安殿」を考案した際、富本憲吉に銘をもらった。それが看板や包装紙などに。喫茶室には河井寛次郎の拓本なども。6個入り940円。

〈平安殿〉
■京都府京都市東山区平安神宮道三条上ル堀池町373-10 
■075-761-3355
■9:30~18:00 月休(祝の場合は翌火休) 

2.〈田丸弥 本店〉/堀川今宮

江戸期は旅籠だったという煎餅店。銘菓・白川路は、ゴマで白川の砂を、唐草模様で白川の流れを表した薄焼きせんべい。3袋400円~。大原女の掛け紙がつく小町塗文庫箱は30袋入り3,300円。包装は染色工芸家の芹沢銈介。

〈田丸弥 本店〉
■京都府京都市北区紫竹東高縄町5
■075-491-7371
■8:30~17:30 日祝休

3.〈亀屋良永〉/寺町御池

創業は江戸・天保年間。戦後に再建した後、御池煎餅のラベルデザインを棟方志功に依頼したという。丸缶22枚入り1,350円~。極薄の種にあんをはさんだ茶果は9個入り2,000円~(各税込)。

〈亀屋良永〉
■京都府京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町504
■075-231-7850
■8:00~18:00 日、第1・3水休

Navigator 福田里香さん

レシピ本のみならず、ユニークなエッセイの著書も持つ菓子研究家。両親が民藝に傾倒していた影響で、子供のころから民芸品に囲まれて育つ。昨年12月に、8年間にわたる連載をまとめた『民芸お菓子』(枻出版社)を出版した。

(Hanako1176号掲載/photo : Kunihiro Fukumori text : Yuko Saito)

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