老舗からニューフェイスまで。 こだわりの器も胸キュン。【京都旅行】極上のお茶が味わえる日本茶カフェ&茶房4軒 FOOD 2019.09.16

お茶スイーツだけでなく正統派の日本茶を気軽に味わえるのが京都の魅力。老舗茶舗が長い年月をかけて培ってきたブレンドを味わうのも、新進気鋭のスタンドやカフェが用意した茶葉を楽しむのもいい。うつわや道具づかいのセンスや、併せた菓子との相性もじっくり満喫したい。

1.〈YUGEN〉軽やかなスタイルで、京都の茶の味を伝える。

京都 YUGEN

今どきのミニマムなティースタンドは、店主・須藤惟行さんの「京都の人にも自分たちのお茶に親しみを持ってほしい」という情熱が詰まった空間。

かぶせ煎茶GOKO 800円(税込)
かぶせ煎茶GOKO 800円(税込)

茶葉は「喉の渇きを癒すだけでなく、お茶がある時間の有意義さを伝えるにはおいしい日本茶でないと」と、京都・和束の茶農家、杉本優治さんのかぶせ煎茶をセレクト。現代作家の茶器とのバランスも程よい。

〈YUGEN〉
煎茶はテイクアウト可。オリジナルの抹茶も。
■京都府京都市下京区大黒町266-2 
■11:00~19:00 不定休 
■3席ほかスタンディング/禁煙

2.〈間-MA-〉3人のセレクターが選ぶ様々な茶葉を飲み比べる。

京都 間-MA-

大正時代に建てられた元炭問屋をリノベーションし、茶房や書房が空間を共有する新たなカルチャースポット。

緑茶とお菓子 1,000円
緑茶とお菓子 1,000円

茶房ではベルギー人のティアス宗筅さんなど3人の茶人が選んだ茶を味わえる。ラインナップは写真の静岡・諸子沢の黄金みどりなど、その時々で40種ほど。とうもろこしの水羊羹にビーツの白玉などユニークな茶菓子と共に、ここだけの茶時間を楽しみたい。

〈間-MA-〉
茶葉は数種類から選べる。
■京都府京都市南区西九条比永城町59 
■075-748-6198 
■11:00~17:00、17:00~23:00 水休 
■12席/禁煙 

3.〈祇園北川半兵衞〉煎茶×漬物のペアリングで新たな一面を知る喜び。

京都 祇園北川半兵衞
煎茶 900円
煎茶 900円

宇治に150年続く老舗が手がける日本茶カフェは、 抹茶、煎茶、和紅茶などすべての茶葉にペアリングのお茶請けが提案されており、煎茶には漬物が用意されているのがユニーク。「うちの煎茶は旨みの強い玉露に近いもの。漬物が旨みを感じやすくしてくれます」と代表の山田均さん。同じく宇治の茶陶として400年の歴史を持つ〈朝日焼〉で味わうことができるのも贅沢。

〈祇園北川半兵衞〉
写真は菜の花漬。
■京都府京都市東山区祇園町南側570-188 
■075-205-0880 
■11:00~22:00(18:00~夜カフェ営業) 不定休 
■34席/禁煙 

4.〈丸久小山園 西洞院店 茶房 元庵〉庭の緑を愛でつつ優雅にすっと心も潤す茶を一服。

京都 丸久小山園 西洞院店 茶房 元庵

元禄年間の創業以来、茶の栽培から販売までを手がける老舗。

煎茶「翠の院」と和菓子 1,100円(税込)
煎茶「翠の院」と和菓子 1,100円(税込)

茶房で供する煎茶は契約農家で育てられた茶葉を、爽やかで喉越しよく、苦味を抑えて丸みを感じさせる味わいに仕立てた限定ブレンドの翠の院。伊勢神宮へ奉納した証の折敷と、京焼をはじめとする器、〈辻和金網〉の茶こしなど、道具のセレクトからも老舗の想いが伝わってくるようだ。

〈丸久小山園 西洞院店 茶房 元庵〉
■京都府京都市中京区西洞院通御池下ル西側 
■075-223-0909 
■9:30~18:00、茶房10:30~17:00LO 水休(祝営業)
■13席ほか茶室あり/禁煙

(Hanako1176号掲載/photo : Yoshiko Watanabe, Norio Kidera text : Mako Yamato)

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