避暑のススメ…軽井沢パン紀行
2018.08.06

花井悠希の朝パン日誌 vol.27 避暑のススメ…軽井沢パン紀行

暑い。暑すぎる。重たい熱気に呼吸すらままならないような今年の夏。暑さは我慢しちゃいけないらしい。それならばいっそ涼しいところへ行っちゃおう!東京から新幹線で約1時間、避暑地といえばの軽井沢に行って参りました。冷房をかけずにサラリとした体のまま目覚める朝、最高。そして朝パン、最高。軽井沢は実は目を見張るほどのパン天国なんです。パン屋さんの充実っぷりにテンションが上がり、涼しさで食欲も増したワタクシ。心ゆくまま思いのままに軽井沢のパン達を食べてきました(笑)!という事で今回は、軽井沢パン紀行と参りましょう!

花井 悠希 / ヴァイオリニスト

「三重県出身。三重県四日市市観光大使。3歳よりヴァイオリンを始める。 2010年4月21日コロムビアよりデビュー。〈1966カルテット〉メンバー。http://columbia.jp/hanaiyuki/

花井 悠希
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • LINEでシェア

完成された世界観…〈haluta〉

軽井沢で有名なパン屋さんは数あれど、こちら〈haluta〉は名実ともに軽井沢を代表するパン屋さんの1つではないでしょうか。

「シナモンプッラ」

ズラリと並んだパンの中で抜群に可愛いオーラを放っていたこの子(花井調べ)。デニッシュのような生地は、パイのようにさっくり。だけど内側に辿り着くと口どけ甘やかに溶け、違う顔を見せてくれます。くっきりと輪郭がたち冴え渡るシナモンの香りが、北欧オリジナルのシナモンロールを彷彿とさせ、甘さ(と可愛さ)に逃げない真面目さがキラリ。

「マイル」

見た目のシンプルさ故に見過ごしそうになっていたのですが、友人のオススメで出会えたこちら。
やっぱりパンは見た目だけにとらわれちゃダメね。手にしたら、クラクラするほどバターのコクを予感させる香りを放っていて、近づいただけですっかりメロメロに。一噛みすればフニャッとブリオッシュの柔らかい誘惑に踊らされ、美味しさの波に溺れていくのみでありました。

「ミルフ」

細やかな生地はしなやかに動き、歯触りはスッと潔い。生地の繊細さに染み渡る甘いミルククリームから発酵バターのコクが一瞬一瞬と迫ってきて多幸感この上なしです。これぞ背徳の味ってやつです(=ハイカロリーの味)。

パン好きが集う名店…〈bakery tete〉

パン好きの知人オススメのお店がこちら。でも運悪く私が行った時は定休日。事前に買って冷凍しておいてくれたものを食べさせてくれました。ありがたやー!

「クロワッサン」

こんもり丸く膨らんだクロワッサンは、外はサックサク中はもっちり。芳醇なバターがふつふつと、生地の膨らむ時と一緒に層の間に香りを膨れさせていく映像がみえてくるよう。甘さは控えめ。お食事にも相性バッチリのクロワッサンです。今度はお店にも行きたい!

歴史が薫るパン屋さん…〈一歩ベーカリー〉

江戸時代に宿場町として栄えた追分宿にあるパン屋さん。情緒ある街並みにしっくりと馴染む店構えは、観光気分を盛り上げてくれます。

パンはそれぞれケースに入っていて、ジュエリーのように蓋を開けて取るシステム。蓋を開ける高揚感はさることながら、1つ1つのパンが主役だと胸をはっている感じがしてワクワクします。

「あんぱん」

買い込みすぎてるなということでここでは泣く泣く1つをチョイス。こちらのあんぱんはトーストして食べるのがオススメとのこと。国産小麦100%のもちっとした生地が粒がごろっとしっかりしたあんこに寄り添います。

やっぱりあんぱんは、大福みたいにあんこと一体になるのが正解だなって思わせてくれるしっくり感。ぱらりと振られた黒ごまが弾けると、気分は江戸時代へタイムスリップ。風情ある街に映えるあんぱんでした。

大自然をバックに香る色…〈香色〉

なんとも素敵な名前のパン屋さん。古民家風の建物も、背景に見える美しい山々も全てに意味を感じます。

「スリーズブラン」

全粒粉を使ったフランスパン生地はベーグルのようなムチっと感。押し返しの強さと口内で戯れているうちに、ドライチェリーのキュンとした甘酸っぱさがちょっかいを出してきて、そこを抜けるとぬゅっと生地が姿を変え、全く時間軸の異なった世界にぶち当たります。真ん中に軸のように構えるクリームチーズにあたるとさらにまったりとした時の流れに。テンポよく押し返すじゃれ合いを、まぁまぁと諭すよう。慌てない慌てないと某お坊さん(○休さん)の声が聞こえてきます(本当か?)。そんなこちらは月・木・土、限定販売です。

「レーズンロール」

見た目のこの慎ましさよ。ちょこん。小さな頃から背の順は1番後ろだった私からすると小さいということにいつもいつまでも羨ましさがあります。(拗ねるな)

艶々した表面は、パーンとハリのある(ダジャレじゃないよ)薄皮のバリケード。そうして守られた内側は箱入り娘の繊細な口当たり。2種類のレーズンはぷちりぷちりと甘さを響かせて、柔らかさ十分な生地に溶けていきます。ほっとする親しみやすさの中に、こだわりを感じられるレーズンロール。

「マイス」

私の夏の大好物であるトウモロコシ。それがリュスティックとMeetしちゃうんでしょ?そりゃあLet’ eat!でしょ!(どうした)

塩気を感じるザクザククリスピーな食感は黄金色の見た目と相まってフライドチキンのようなカリッと感。そしてそれを突入すると流れ出す生地。え!?ハード系じゃなかったっけ?と、この素早いトロけっぷりに脳が追いつきません。トロける。溶けるんじゃない、トロけるの。とろとろに変化した質感は小麦のいい所をのせてたゆたいます。とうもろこしがぷちぷちと甘みの線香花火を弾けさせる。あぁ、夏も悪くないなぁ。

それにしてもよく食べましたね私(笑)。ずらっと書きましたが、今回紹介できなかったパン屋さんもまだまだたくさんある軽井沢。都内のパン屋さんとはまた違い、一軒家だったり別荘地の中にあったり森の中に突然現れたりとそのカラーも様々、旅するように巡ることが出来るのが魅力です。パン屋巡りを旅の目的にしてもいろんな景色が見られるはず!「暑いね」が挨拶がわりになっている今こそ、軽井沢へ避暑しませんか?

☆前回の記事はコチラから
☆連載一覧はコチラから

花井 悠希

都内にもお店がある「沢村」「浅野屋」も軽井沢発。ジョンレノンも訪れた「フランスベーカリー」は旧軽井沢にありますよ。

  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • LINEでシェア
seibu_sidebar
TOPに戻る