一度行ったら忘れない?!シンガポールの珍名所「ハウ・パー・ヴィラ」を大公開!【元ハナコのシンガポール書簡】
2018.05.02

連載「拝啓、〈星〉へいらっしゃいませんか?」/第11回 一度行ったら忘れない?!シンガポールの珍名所「ハウ・パー・ヴィラ」を大公開!【元ハナコのシンガポール書簡】

第11回は変わり種の観光スポット、ハウ・パー・ヴィラについて。儒教や仏教、中国の伝説をモチーフにしたジオラマが並ぶ無料テーマパークなのですが、ここほど、摩訶不思議という表現が合う場所も、そうないかと思います…!

T. Ayako / フリーランスエディター

「シンガポール在住の元Hanako編集者。インドカレーにはまりつつあり、リトル・インディア地区に通う日々。〈Srikumbhakarna〉の激辛ターリーは刺激的で中毒性が高いお味。」

T. Ayako
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シンガポールで観光って、どこに行ったらいいかな? と、よく聞かれます。マーライオン、マリーナ・ベイ・サンズ、ナショナル・ギャラリー・シンガポール、ユニバーサルスタジオ・シンガポール……と、まあいろいろあるのですが、変わり種が好きなかたにお薦めしたいのが『ハウ・パー・ヴィラ』。在住者でも知らない人がいるマイナースポットですが、その存在を一度知ったら、決して忘れられない場所でもあります。
なぜ忘れられないのかというと、そこに広がる世界観がかなり独特……を通り越して、なんか変、だからです。

そもそもハウ・パー・ヴィラとは何か。テーマパークのような公園といえばいいのでしょうか。儒教・仏教・道教の教えや、中国の伝説をモチーフとした約1,000の不思議なジオラマが展示されていて、無料観覧できます。
もとは軟膏で有名な「タイガーバーム」で富を成した創始者、胡文虎と胡文豹兄弟によって1937年に建設され、その名を『タイガーバームガーデン』と言いました。

中国文化を紹介するとともに、タイガーバームの宣伝も行う場として、北京、香港に続いて設けられたのだそう。1990年に『ドラゴンワールド』へと改められ、遊具が設置されるも、2001年には遊具は撤廃され、ハウ・パー・ヴィラと改名されて現在の姿に。
このような経緯から、園内にはタイガーバームの片鱗がちらほら。

さて、それでは園内の「変」をご紹介してゆきましょう。

タイガーバームを彷彿とさせる虎が記された立派な門をくぐると、園内は丘のようになっています。坂を登っていくことになりますので、歩きやすい靴で訪れましょう(しかも暑いので汗拭きタオル必須)。
最初に現れるのが、中国では弥勒菩薩の1つとされる笑い仏の布袋さん。見ているこちらまで笑顔になる、おめでたい感じ。

布袋さんを右へ曲がると、一転、暗〜いトンネルがあります。「TEN COURTS OF HELL」と呼ばれるこのトンネル内には、地獄の様子を表した展示がずらり。地獄に落ちた罪人たちが10の法廷で裁かれ、それぞれが懲罰を受けている様子が描かれます(閻魔大王も登場)。これが、写真に残すのも不気味なくらい、怖い……。

こうならないように罪を犯しちゃダメよ、という教えを説きながら見せるものなのでしょうけれど、小さな子どもが見たら泣いてしまいそうなゾーン。実際、シンガポール人のなかには幼いころにここを訪れてトラウマになっている人もいるそうな。
ホラーはここまでで、あとはただただ、奇妙なジオラマがあるのみ。

仏陀が上にでーんと鎮座した五重塔があったり、なぜか力士が四股を踏んでいたり(しかもこの力士、モデルは初代若乃花なのだとか。2人の間には力士も愛用(?)のタイガーバーム)。

亀人間やら、貝娘やら、蟹女……。ジオラマはどんどん、妙になっていきます。

こちらは、中国古代から紀元前4世紀ころまでにかけて執筆されたといわれる地理書『山海経』に登場する人魚。ううむ、セクシー(ですよね?)。

ほかにも女性に化けた妖怪に誘惑されている『西遊記』の孫悟空がいるかと思えば、蓮に座る観音様もいて、混沌とした雰囲気が漂います。
写真の撮りどころに困ることがないほどのフォトジェニック・スポットなので、ただ歩き回るだけでも楽しいですが、ジオラマには特に解説が付いているわけではないので、ガイドツアーに参加するのもよいと思います。
変わり種とか、変だなんて言いましたが、2015年に「Heritage Specialist Journeys」という、シンガポール国内の観光スポットを評価する団体から賞をもらっている園ですので、一見の価値は十分にあり! です。

ちなみに同園はMRT「Haw Par Villa」駅のすぐ隣にあってアクセス良好。なのですが、周辺にはお店がほとんどありません。よってランチやお茶で休憩したい場合は、1駅隣の「Pasir Panjang」駅へ移動しましょう。タイ料理の「E-sarn」や、ケーキがおいしい「On The Table」などが駅すぐそばに並んでいますので。


【Haw Par Villa(ハウ・パー・ヴィラ)】
■住所:262 Pasir Panjang Road, Singapore 118628
■アクセス:MRT Circle Line(黄色)「Haw Par Villa」駅より徒歩1分
■営業時間:9:00〜19:00(最終入園18:00)※TEN COURTS OF HELLは9:00〜18:00(最終入場17:45)
■休園日: 無休
■入園料:無料
■ガイドツアー:園内をぐるりと案内してもらえる「FINDING YOUR TAO IN HAW PAR VILLA™」は毎日10:00〜(一般S$10)、夜間に地獄の様子を中心に案内してもらえる「JOURNEYS TO HELL™」は毎週金曜18:30〜(一般SG18)

☆前回の記事、ホーカーセンターはコチラ!
☆これまでの連載はコチラ!

T. Ayako

次回もお楽しみに!

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