11カ国の人が住む町!「いちょう団地」でベトナムごはん。
2017.10.18

ツレヅレハナコの電車メシ_File4 11カ国の人が住む町!「いちょう団地」でベトナムごはん。

ぽっかり予定が空いた1日。どこか知らないところへ行ってみませんか? 電車で行けて、日帰りできて、もちろんおいしいものがあるところ。そんな気楽な旅が大好きな食いしん坊・ツレヅレハナコが、お腹いっぱいになる楽しい1日電車旅をご案内します!

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第四回は「日本のベトナム」こと高座渋谷・いちょう団地へ!

ツレヅレハナコ / フリー編集者

「寝ても覚めても、おいしい料理とお酒のことばかり考えている編集者。著書に『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコのじぶん弁当』(小学館)、『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)他。漫画原案に『みつめさんは今日も完食』(小学館)。〈Instagram〉turehana1」

ツレヅレハナコ
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看板が6カ国語表示の団地。

その町のうわさは、都内のおいしいベトナム料理店へ行くたび小耳にはさんでいた。「インターネットでも買えない現地の食材が、いちょう団地に行くとあるんだよ」。へー、ベトナムと団地?いわゆる「リトルトーキョー」的な海外コミュニティは日本にいろいろあるものの、ベトナムのコミュニティっておもしろそう。しかも、その場所は神奈川の高座渋谷駅……あまりにノーマークな駅過ぎて、「よーし、ベトナム行ってみるか!」と小田急線に飛び乗ったのでした。

|高座渋谷と渋谷って…まったく関係なし。|

新宿から1時間足らずで高座渋谷駅に到着。駅を出て歩き始めると、畑がたくさん……のどかだなあ。

|ベトナム野菜ではない模様。|

|先までずーっと団地!|

おっ、あの団地郡こそ「いちょう団地」なんじゃないの?

|全景が見えた!|

大正解~。っていうか、思っていたよりもかなり大きい団地なんですね。そもそもこの団地は40年ほど前に作られた県営住宅で、近くの大和市に東南アジアからの移民受け入れセンターがあったことから、この団地にも多くの外国人が住むことになったのだそう。

|日本語、カンボジア語、ベトナム語、中国語、スペイン語、英語|

ベトナム人だけでなく、ペルーや中国など11カ国もの人々が住んでいて、団地内の注意事項掲示も6カ国語!スペイン語はペルー人の方用ですね。

|6カ国分だけに巨大な看板。|

超ローカル食堂はフレンドリーな現地味!

|強烈に入りづらいけどゴー!|

団地内を抜けて、突然現れるのが1軒目のお目当て〈タンハー〉!すごい……なんだろう、このただよう手作り感。

|団地の社交場って感じ。|

店内に入ると、私たち以外は完全にベトナム人の皆様。でも「イラッシャーイ、ドウゾ!」と迎えてくれます。ほっ。大きなテーブルに座るのは、ご家族連れだったり、おじさんだったり……めいめいにおしゃべりをしていて、なんだかいい雰囲気!

|確かにネットにないものもありそう!|

店の壁すべてにベトナムの食材や商品がズラリ!何に使うものかぜんぜんわからないものばかり……。

|青パパイヤは当然のようにある。|

|ベトナムも箸とごはんの国の人だもの~♪(古い)|

|日本のビールとベトナムビールが仲良く並ぶ。|

|名もわからないベトナム野菜。|

こちらは雑貨店でもあり、食堂でもあるのです。しかもメニューの種類が半端ない!

|分厚いメニュー!日本語版もある。|

|意外とベトナムビールは1種のみ。|

私はベトナムのビール「333(バーバーバー)」、友人Yはパイナップルシェイクでカンパーイ!(「この果物ジュースはフレッシュなのか?」と粘り強く聞くY……笑。やっと日本語が通じて、「フレッシュなのとパックジュースとミックス」だそう)。

|ピーナッツがいい仕事!|

前回のベトナム旅行で食べ損ねた「ボーラーロット」。牛ひき肉の団子をしそで巻いて焼いたようなメニューですね。ピーナッツたっぷり。きゃー、うまーい……!

|とにかくハーブ命で!|

「クセがあるけど大丈夫?」と念押しされて頼んだ麺類「ブンマム」。えび味噌入りの米麺…だそうですが、たしかに強烈な発酵臭!好き嫌いがかなりあるスープかもしれません。私も一瞬「!」と思ったけど、添えてあるミントやどくだみ、空芯菜(くるくるしているやつ!専門のピーラーがあるのです)、レモンを搾って加えると「わー、ベトナムの味だ!」となりました。さすがハーブの国ベトナム!

|カロリー爆弾、最高。|

もう少しつまみっぽいのが食べたくて「ヤーガー」。とり皮のから揚げですね。でも!下味が完全にヌオックマム(ベトナムの魚醤)+香菜バサッ!うー、これはたまらんわ……エンドレスで食べ続ける我々。もっと食べたいけど、まだハシゴをしなくてはなので腹5分目にて終了!次は大人数できていろいろ食べてみたいなあ。

バインミーを食べに雑貨屋へ!

|これまたパンチのある外観。|

テクテク歩いて次のお店〈金福〉へ。こちらは雑貨店兼バインミー(ベトナム風バゲットサンド)のお店。めちゃうま自家製ハムをはさんでくれるらしいのです。わーい、たのもー!

|ベトナム食材てんこもり|

んが、店のお姉さんいわく「キョウハ、ウリキレ」。ガーン!!!!

|まさにベトナムの屋台ディスプレイ。|

あきらめきれず、「ハムだけ見せて」とお願いして、厨房に入れていただきました……。

|皮がカリッカリ!|

わー、完全手作りらしいですよ。コレ入れたらおいしいだろうなあ(涎)。

|パンの仕入先に衝撃。|

あまりにもしつこく見ていたためか、「ヨヤクノブンダケド」と半笑いでパンも見せてくれました。おお、確かにベトナムで食べるバインミーのサイズ!「これ、どこで買ってるの?」と聞いてみると、「イオン」。えっ!?もう1回聞いても「イオン」。……てっきり、「街の中にベトナム人のパン職人がいる」的な返事を期待したので、若干拍子抜けでしたがウケました。本当に駅前の、あのスーパーなのか??(ちなみに帰りに寄ってみましたが、それらしきものはなし。特注!?)

残念がりつつ、この並びにある〈サイゴン〉へ。

都内にほしいと願う本格レストラン。

|おお。確かに普通の店っぽい。|


うわさでは、この街の中で一番レストランぽいレストランだそう。これまでの2軒は完全現地仕様だったもんな……。

|「Pho」の壁飾り……。|

とはいえ、やはり店内はベトナム人のみ!きちんとしたメニューがあり、メジャーどころからレアものまでそろっております。

|ココナッツミルクがポイント!|

まずは、たこ焼きのような器具で作る「バインコット」。わー、これ大好きなのですよ……ターメリックが入った黄色い生地をカリッと丸く焼いて、ココナッツミルクをかける。海老とか肉とかの上に甘いソースってのがおもしろい。

|この食感が好きすぎる……。|

ベトナム風蒸し春巻き「バインクオン」。これも、ぷるんぷるんのクレープのような生地がたまらない。中にはヌオックマム風味できくらげ入りのそぼろがたっぷり。

|これぞ魅惑の一皿メニュー!|

がっつり甘辛いスペアリブがのったごはん。目玉焼きがついているから、つい頼んでしまった…(←卵好き)フライドエシャロットの香ばしさもよく合うなー。いい加減、おなかいっぱいなので、食べ切れないものは包んでもらいます。

|独特なお店のラインナップ。|

あー、食べた食べた。腹ごなしついで寄るなら「いちょうマート」という集合商店へ。この中には、ベトナム以外の各国食材店が入っているのです。

|カンボジア。隣だから食材も似ています。|

|中国のお菓子専門店。マニアック!|

もちろん日本人も見かけるし、外国語が飛び交う風景が日常なことがよくわかる。
なんだか楽しい町だなあ~。


徒歩10分ほどで駅に着けば、そこはいつもの小田急線のホーム。でも服や髪には、ほんのりアジアの香り…。まるで、ちょっと海外へ旅してきたような気分を味わえた1日なのでした。

今回訪れたお店

〈タンハー〉
■神奈川県横浜市泉区上飯田町3050
■045-803-2597
■10:00~21:00、木休

〈金福〉
■神奈川県横浜市泉区上飯田町3173 メイプレ中和田 1F
■045-802-9835
■10:00~20:00、無休

〈サイゴン〉
■神奈川県横浜市泉区上飯田町3173 メイプレ中和田 1F
■045-805-6081
■11:00~22:30、不定休


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※今回紹介した内容は取材時のもので現在は異なる場合があります。

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次回は11月15日(水)更新予定。お楽しみに!

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