「食欲の秋」の幕開けに贈るパン~〈トラスパレンテ〉と〈ラ・ブランシェ〉~
2017.09.04

花井悠希の朝パン日誌 vol.6 「食欲の秋」の幕開けに贈るパン~〈トラスパレンテ〉と〈ラ・ブランシェ〉~

来ました9月。
まだまだ暑い日もありますが、9月と聞くと、いよいよ秋が来たと浮き足たってしまう私がいます。なんていったって食欲の秋。季節から『さぁ、お食べなさい』と言われているようなもの!ということで、今回はいつもよりも食いしん坊万歳モードでお届けします(パンの数多め)。

花井 悠希 / ヴァイオリニスト

「三重県出身。三重県四日市市観光大使。3歳よりヴァイオリンを始める。 2010年4月21日コロムビアよりデビュー。〈1966カルテット〉メンバー。http://columbia.jp/hanaiyuki/

花井 悠希
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • LINEでシェア

トキメキが止まらない!…〈トラスパレンテ〉の珠玉のパン達

中目黒、学芸大学、都立大学と3店舗あるパン屋さん〈トラスパレンテ〉。焼きたてのパンを、焼きたてのうちに食べたい方にも嬉しい、全店イートインスペースがあるパン屋さんです。今回は中目黒店に行って来ました。

白桃とレモンクリームのデニッシュとガッティ(いちじく)

どちらも手の平の半分ほどしかない、小さなデニッシュ。でもその可愛いサイズ感に侮ってはいけません。幾重にも重なるパイの層は、一層一層空気を含みながらしっかりと立ち上がり、層の厚みを感じさせてくれます。そしてそれが口内で崩れていくとき、開花されていくバターの甘みが実に華やか!

ガッティ(いちじく)

ガッティは、ほんとに小さく、二口ほどの大きさです。でもその「おいしさのスケール感」は堂々たるもの。一口かじれば、ぎゅっと閉じ込められたイチジクとクリームの旨みが噴き出します。イチジクのフレッシュな酸味とコンポートされた甘みのバランスがよく、粒々とした生っぽい食感も残されていて、それはもう生き生きとはじけます。一粒の贅沢、と言いたくなるこちらのお値段は110円。手に取りやすい価格がまた嬉しい!

白桃とレモンライムのデニッシュ

白桃だー!と舞い上がっていると(無類の白桃好き)、レモンライムクリームの酸味が後から追いかけてきます。白桃に主役を渡し、白桃の味わいを支えるようでいて、まろやかな爽やかさもしっかりと主張してくる。これぞ名脇役!

コンミエーレ

〈トラスパレンテ〉で昔から大好きな一つ。30センチほどの細長い一本で販売されています。大粒の砂糖が散りばめられているこちらは、砂糖のかたまり部分の、金平糖のようなカリッと感がズルイ。カリッとから、シャリリと溶けると、砂糖が密かに抱えこんでいたバターの香りと共に甘みが広がります。

身の詰まったハードめな生地を噛みしめる度に、小麦の香りと、染み込まされたセイジバターのセイジの香りが鼻を抜け、じゅわんじゅわんとバターとはちみつがジューシーに滲み出します。細く硬めに焼かれたこちらは、一口大に切って焼かずにそのままどうぞ。 その食感と、噛めば噛むほど旨みが出てくるのに夢中になっていると、あっという間に一本ペロリといけちゃいますよ。

さつまいもロール

ほっと安心する生地の甘み。そしてパンの重みにニヤリとしてしまいます。そう、この重みはさつまいもがたっぷり入っている証。ロールパンのふわふわとした食感から、さつまいもがホクホクとリズムよく顔を出します。

このさつまいも、甘露煮にされているのだけれど、きちんとさつまいものホクホク感と素材の味が生かされていて、嬉しくなる。さつまいもが好きすぎて、さつまいもフードに実はうるさい私にも(かぼちゃにもうるさい)、大満足なさつまいも感でした!リベイクしてみると、生地にもっちり感が生まれて、なおおいし、です。

自分が食べられる量より、食べたいパンが何倍もあるから、悩みすぎてついつい長居してしまうパン屋さんです。

みんな大好きしっとり食感…〈ラ・ブランシェ〉の朝パンおやつ。

バナナブレッド

高田馬場の神田川のほとりに佇むパン屋さん。対面式で買う小さなお店です。

こちらのバナナブレッドは、バナナの主張が威圧的じゃなく、シナモンの香りと仲良く手を組んで、じんわりと美味しさを届けてくれるタイプ。遅く起きた日曜日の心地よい朝が似合うような、優しさと穏やかさをもっています。生地はしっとりしつつも、粉のサラサラ感もあって、バナナブレッドらしさもちゃんと感じられます。自分を甘やかしたい休日の朝ごパンにぴったりなおやつ。

シナモンロール

ちょこんと自立する姿はとてもキュート。それでいて、重心はズンっと下にありそうなどっしりとした雰囲気も醸し出しています。シナモンと共にカスタードクリームが巻き込まれているからなのか、保水力高めの生地。下の部分は特に重みがあると共に、しっとりしています。

半分に割った時のこの生地の裂け方からも、このみずみずしい質感が分かるのではないでしょうか?ガブリと大きく頬張ればそのしっとり加減をより感じられるはず。上のバターチーズクリームもウェットなタイプなので、言うなれば、シズル感!?この大きさできっとちょうどいい、重量感のあるシナモンロールです。

エンジェルシフォン

エンジェルという名に、大きく頷きたくなるシフォンケーキ。それは口に運んだ瞬間、口内と一体となって消えていきます。「羽よりも軽く雲よりもふわふわ」と書くと、お布団の売り文句みたいになっちゃいますが、ふわふわだけじゃなくしっとりも叶えているから、お口に馴染んで溶けこんでいく感覚を味わえるのですね。触れればいなくなってしまう、それは儚い夢幻の世界のよう。すぐに消えてしまうから、待って待ってと追いかけているとあっという間にワンホールいっちゃいますよ。(天使の仕業かしら)

少し涼しくなってきた今、あなたもお気に入りのパン屋さんを見つけに出かけてみてくださいね♪

☆前回の記事はコチラから
☆連載一覧はコチラから

花井 悠希

さつまいもやかぼちゃパンが少しずつ揃ってくるのを首を長くして待っています♡おすすめ見つけたら教えてください。 次回は9月18日(月)アップ予定です!

  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • LINEでシェア
Hanako w/ Seibu2_sidebar
TOPに戻る