【東京】「◯◯×中華のフュージョン料理」を味わえる新店&名店

【東京】「◯◯×中華のフュージョン料理」を味わえる新店&名店
食べごと放談 NEW&STANDARD
【東京】「◯◯×中華のフュージョン料理」を味わえる新店&名店
LEARN 2025.05.02
フードライター小石原はるかさんが、毎号、テーマに合わせて予算10,000円以下で、勢いに乗る注目の新店と「○○といえば」な納得の定番店とを紹介する連載。第9回は国境を越えてタッグを組んだ料理たち。
photo_Yoichiro Kikuchi text_Haruka Koishihara
小石原はるか

こいしはら・はるか/一度ハマるととことん偏りがちなフードライター。著書に『東京最高のレストラン』(ぴあ/共著)、『自分史上最多ごはん』(マガジンハウス)など。

タイ料理+中国料理の相性の良さにびっくり。〈タイチャイニーズ天堂〉

 知る人ぞ知る存在だった台湾の山胡椒「馬告」の魅力を日本に広めた立役者といえば、江戸川橋の台湾料理店〈フジコミュニケーション〉の近藤喬哉さん。爽やかな芳香が特徴の馬告を使った水餃子、初めて食べたときには「これは、未知の香り……!」と衝撃を受けた記憶が。さらに〈also〉では台湾ワンタンなどのストリートフードを伝えてくれた、ありがたい存在だ。

 そんな近藤さんが今年開いたのが「タイチャイニーズ」を謳うお店。アメリカ・西海岸で出会ったという日本ではなじみのないジャンルに「おいしさだけではない楽しさを感じて」、自分で手掛けることにしたのだそう。

 中国料理のメニューにタイのハーブや調味料を使う、あるいは逆パターンもあるのだが、どれも「なるほど!」と膝を打つ相性の良さ。レストランシーンに、新たな楽しみが加わった。

〈タイチャイニーズ天堂〉
早稲田
早稲田
早稲田通りに面した築80年の古民家。  

住所:東京都新宿区弁天町177-22
TEL:090-1761-1983
営業時間:17:30〜23:00入店(土日祝12:00〜14:00LO、16:00〜23:00入店)
定休日:月火休 
席数:テーブル22席
instagram:@__ten_do__

※予算1人昼約1,700円〜、夜約8,000円〜。席料800円(ノンアルコールの場合)。ディナーは要予約(2名〜)。

都内でも希少な“インド中華”に出会うなら。〈SWAGAT六本木2丁目店〉

 「インド中華」というジャンルが存在すると知ったのは確か、焼きそば研究家の塩崎省吾さんのブログがきっかけだった気がする。焼きそばやチャーハンといった中国料理の王道メニューが、インドの地でスパイスと出会って独自の発展を遂げたものなのだ、と。また〝満州風〟を意味する「マンチュリアン」という単語が名前に含まれた、食材を揚げてあんかけにした料理も多いが、実は満州固有の調理法というわけではなく、中国料理っぽさを醸し出すためのネーミングだったらしい。発祥は若干いい加減(!?)ながら、の地ではすっかり定着している模様。

 一方、日本ではインド中華のあるお店はさすがに少数。が、〈SWAGAT〉では夜限定で登場。見た目はチャイニーズながら、スパイスの香味が口中を駆け抜ける! 好奇心と味覚とを満たしてくれる体験を、ぜひ。

〈SWAGAT六本木2丁目店〉
溜池山王
溜池山王
お店は、気取らないカジュアルな雰囲気。

住所:東京都港区六本木2-2-2 イトーピア1F
TEL:03-3585-5251
営業時間:11:30〜14:30LO、17:30〜22:00LO(土日祝〜21:30LO)
定休日:無休 
席数:テーブル30席

※予算1人昼約1,000円〜、夜約3,000円〜。 

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