ハナコラボSDGsレポート バリ島から世界へ発信するソーシャルグッドな取り組み。エシカルホテル〈Mana Earthy Paradise〉 SUSTAINABLE 2023.02.22

ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。今回は、マーケティング・PR会社〈Krossing〉CEOとして活躍するKIKIさんが、バリ島のホテル〈Mana Earthy Paradise〉の創設者・濱川明日香さんに話を伺いました。

Hanako読者のみなさんこんにちは、KIKIです。
私はヨガや瞑想などのコンテンツを含んだ「リトリート」を主催しています。リトリートとは、日常生活から離れた場所でリフレッシュする時間をもち、心身ともにリセットすること。
先日は、インドネシアのバリ島で開催しました。場所はエシカルホテル〈Mana Earthy Paradise(以下:Mana)〉。その空間とコンセプトが素敵で、まさにSDGsだったので、今回、創業者の濱川明日香さんにお話を伺いました。

ーー本日はお時間いただきありがとうございます!明日香さんの一時帰国中にお会いできてうれしいです。年末年始に、私が友人と主催したリトリートにて、明日香さんがご主人と運営するManaを会場として使用させていただきましたが、施設のコンセプトと環境の素晴らしさに感動しました。

「ありがとうございます。素敵なイベントを開催していただき光栄です」

ーーManaは、居心地が良くて空間がおしゃれなのはもちろん、スタッフさんは親切で、お食事もおいしい。そして、とってもエシカル!こだわりがたくさん詰め込まれていて素敵ですよ。

「Manaでは5つのテーマ『Eco』『Organic』『Ethical』『Local』『Social』を軸に、社会的インパクトがあることを実現しています。施設にお金が落とされれば落とされるほど、お客様も、周りの社会も、環境も良くなることを目指しているんです。食事したり、買い物したり、暮らしているだけで、地域、地球にエコで還元できるようになっています」

Manaのスタッフのみなさん。とても親切であたたかい方ばかり。
Manaのスタッフのみなさん。とても親切であたたかい方ばかり。

「実は、世界の経済のあり方は基本真逆。観光客がホテルで過ごしても、その地域にお金が落ちなかったり、島が水不足になるほどの水を使っているんです。
Manaのスタッフはインドネシア人が100%、そのうち40%は施設のある村から雇用しています。水は基本的に雨水を濾過して循環させていて、エアコンがない代わりに壁面は保温性の高い『アースバッグ』という構造なので、昼は涼しく、夜は暖かいです。照明の電気はソーラーパネルで発電し、カフェのお野菜は基本、私たちのパーマカルチャー(人と自然が共存する社会をつくるためのデザイン手法)な畑で作ったものを使っています」

ーーManaでお金を使えば使うほど地域と地球のためになるって素敵ですね。スタッフのみなさんもイキイキ働かれているのも印象的でした。

「そうですね。私たちは社員のウェルビーイングをとても大切にしています。コロナ禍でホテルを休館しなくてはいけなくなった際、レストランは稼働していたのですが、レストランスタッフが『自分たちの給料を下げてもいいから、他のスタッフに給料をまわして、誰も解雇しないでほしい』と主張してくれて。そのときは感動しましたね」

ーーそれは感動ですね…。

「従業員に対してだけでなく、“この島に、このビジネスがあるから周りが幸せになった”という存在になりたいです。そして、世界のあらゆる場所で、そこにいるだけでエコだったり、社会や環境にいい仕組みができていかないといけないと感じています。Manaで過ごしていて、自然としていた色々なことが『これもエコだったんだ』『これも地元に還元されてたんだ』と無意識でソーシャルグッドになることを推進していきたいです。エコは我慢とか、オーガニックは高いからできないではなく、これらの取り組みがより社会の仕組みの一環として増え、サステナブルが自然なあり方となっていったらいいなと思います」

Manaには世界中からゲストが訪れる。
Manaには世界中からゲストが訪れる。

ーー旅行でManaに訪れた色々な国の人たちが、その考え方をそれぞれの国に持ち帰ってくれたらうれしいですね。

「はい。まさにManaが種のようになってくれたらいいなと考えています。それぞれ国に帰ったあとで、その土地に合わせた実が出たらいいなと。バリという異国の地だと自分を客観的に見られたりするので、そこで感じたことを自国に持ち帰って、ソーシャルグッドなライフスタイルを始めてもらいたいです」

ーーとても素敵な草の根活動ですね。世界中から人が訪れる場所だからこそ、やる意義もありますね。

「バリは世界から色々な人が来ている人種のるつぼで、エコ、オーガニック、ウェルネスに対する意識も高い場所です。私たち夫婦にとってさらにうれしいのは、自然がたくさんあり、子供が受け入れられる環境があるということです。例えば、お店で私が服を試着しようとしたら、自然とスタッフさんがベビーを抱っこしてくれたり、レストランに子供を連れて行っても快く受け入れてくれます。そんなバリが大好きです」

ーー確かにバリは色々な国の人がいて、どこに行っても子連れが多いですよね。

「子育てもそうですし、私たちがやっているMana以外の事業は全てつながっていて、『こういう世の中になってほしい』『こういう価値観で、人間も、社会もこういうあり方をしていきたい』という想いを具体化したものです。
自然を破壊したり、気候変動だったり、搾取的な経済で貧富の差を広げると結局、自分たちにかえってくるし、先進国にも大きく影響してきます。そんな世界を良い方向に牽引するリーダーを育て、支援する事業もしています。
色々なアプローチで、世界がより良くなる方法を実現する。それが私たちの行っていることで、Manaはそのうちの一つの手段です」

ーーそんなManaでイベントをさせていただけて良かったです。またぜひ、遊びに行かせてください。

「ありがとうございます、お待ちしております!」

〈Mana Earthy Paradise〉

バリ島から世界へ発信するソーシャルグッドな取り組み。エシカルホテル〈Mana Earthy Paradise〉

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