環境にやさしいストローや食べられるストローも!? 脱プラスチックへの動き。 MAMA 2020.07.02

海洋プラスチックごみ削減や地球温暖化を防止するための様々な脱プラスチックへの動きが加速しています。例えばレジ袋削減。2020年7月1日よりレジ袋有料化がスタートしました。それに伴いエコバックを持ち歩く人も多くなりましたね。

レジ袋削減の他にも、プラスチックストローを廃止する動きが盛んになっています。ファミレスのドリンクバーでストローが無くなっていたり、いつも利用しているカフェのストローが紙製に変わっていたという経験はありませんか。

ストローは他のプラスチック製品と比べると、軽くて小さいのでリサイクルしにくく、川や海に流れ出しやすいため、海の生物を始め地球環境に大きなダメージを与えてしまいます。ウミガメの鼻にストローが刺さっている痛ましい映像を見た人も多いのではないでしょうか。

今回は脱プラスチックへの取り組みの1つであるプラスチックストローに着目し、プラスチックストローを廃止した企業の取り組みや、食べられるストローのご紹介をいたします。

企業の取り組み「スターバックス」

画像元:スターバックスコーヒージャパン株式会社プレスリリースより
画像元:スターバックスコーヒージャパン株式会社プレスリリースより

スターバックスコーヒージャパンでは2020年1月よりプラスチックストローに変わり、紙ストローの提供を段階的にスタートし、同年3月には国内の全店舗において紙製ストローの提供が始まりました。このストローは適正に管理された森林およびその他の管理された供給源からの原材料で生産された紙を使用しているそうです。

スターバックスのストローがプラスチックから紙製ストローに変わったことで、年間約2億本分ものプラスチックストローが削減されるそうです。

ちなみに、スターバックスではドリンクを注文する際にマイタンブラーを持参すると、資源節約のお礼として20円割引してくれます。スターバックスのタンブラーではなくても大丈夫なのだそうで、これからはマイバックと一緒にマイタンブラーも必要ですね。

https://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2020-3248.php

企業の取り組み「すかいらーくグループ」

画像元:株式会社すかいらーくホールディングス公式サイトより
画像元:株式会社すかいらーくホールディングス公式サイトより

次は、「ガスト」や「バーミヤン」などのファミリーレストランで知られる日本最大のレストランチェーンのすかいらーくグループの取り組みについてご紹介します。すかいらーくグループでは、2019年7月末までにドリンクバーに常備しているプラスチック製ストローを全店で廃止しました。要望があった場合にはバイオマスストローを提供してくれるそうです。

子どもが小さい頃は、コップからうまく飲み物を飲めずストローが必要な時もありますが、小さいお子さん以外はストローを使わなくてもコップで飲めるので、わざわざ使わなくてよいプラスチックストローはドリンクバーから無くなっても大丈夫です。
https://www.skylark.co.jp/csr/straw.html

企業の取り組み「東京ディズニーリゾート」

画像元:東京ディズニーリゾート公式サイトより
画像元:東京ディズニーリゾート公式サイトより

東京ディズニーランドと東京ディズニーシ―を運営するオリエンタルランドは、2019年3月26日より、パーク内及びホテル事業の一部のレストランで提供するストローを紙製ストローに変更しました。米ウォルト・ディズニー社でも同社が運営するすべての施設において使い捨てプラスチック製のストローとマドラーを廃止すると発表しました。

紙製ストローは長時間使用しているとふやけてきたり、曲がる部分がなかったりと、プラスチックストローと比べると多少の使いにくさはあるようですが、企業と私達が協力して環境保全に取り組んでいきましょう。
http://www.olc.co.jp/ja/topics/csr_topics/csr_topics-3976076258415720190408.html

食べられるストロー!?

画像元:株式会社ブルボンプレスリリースより
画像元:株式会社ブルボンプレスリリースより

これまでは、プラスチックストローの廃止や紙製ストローへの変更についての取り組みをしている企業をご紹介しましたが、なんと食べられるストローがあるというのです。

お菓子メーカーの株式会社ブルボンは、環境問題に対応したストローのように吸い上げ機能もあるトッピングクッキー「コロネクッキー」を2020年1月21日から業務用ルートで発売を開始しました。ブルボンは本社が新潟にあり、地元の飲食店で多く採用されているようです。

クッキー生地を巻き上げた中空の形状が特徴で、ストローとしての機能を持たせる成型方法や、生地の成型と耐水性を均一化させる仕上げ製法で作っています。

耐水性はシェイクやスムージータイプのドリンクで推奨30分間、ソフトドリンクやアイスコーヒーで推奨15分間。ストローとしての役目を終えたら美味しいクッキーとしていただけます。ゆっくりドリンクを楽しみたいときにはやや不向きかもしれませんが、大手メーカーのこうした取り組みが環境問題を解決する一歩になることは間違いありません。

食べられるストロー「コロネクッキー」は個人向けには販売されていませんが、レストランやカフェで見かけたらぜひ飲んで(食べて)みたいですね。
https://www.bourbon.co.jp/index.html

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