ろうそくを灯して【親子ではじめるエシカル暮らし・20】 MAMA 2020.11.27

日暮れが早くなってくると、なんとなく恋しくなるもの。それはろうそく。寒い朝、起きたばかりの薄暗い明け方や、とっぷり暮れてしまった夕方なんかに、ふっと灯るろうそくの光がみたくなってくるのです。

我が家でよく使うのは、ミツロウからできたミツロウろうそく。

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ミツロウろうそくは石油由来のろうそくに比べて、ススが出にくく、火を灯している時も消した時も、ミツロウの甘い香りがほんのり漂って、なんとも心地よい。そして息子は喘息持ちなのもあり、自然由来の素材で安心してろうそくを楽しめるのは、とてもありがたいのです。

ミツロウとは、みつばちが巣を作る時に、おなかにある分泌腺から出すロウのこと。蜂蜜をとった後に残ったみつばちの巣に煮溶かして取ることができます。ナチュラルコスメの原料として使われたり、木の家具のお手入れに使ったり、ラップの代わりに使えるミツロウラップもミツロウから作られているし、生活のいろんなところでお世話になっています。

子ども達が通っているシュタイナー学校と保育園でも、生活の中でミツロウろうそくは身近な存在。先生のお話を聞く時間や、集まりの時間などにミツロウろうそくに火を灯します。秋から冬にかけては様々な行事にも使われ、子ども達は学校や園でろうそく作りをするので、今年はうちでも一緒にろうそく作りをしました。

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未精製の国産ミツロウを溶かして、タコ糸を浸して作るディッピングという方法。時間をかけて何度も浸すことで徐々にろうそくを太くしていきます。

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娘に「ああ〜そうやったら駄目なんだよ。ママちゃんとやって〜」など指導されつつ、ミツロウの香りを感じながらゆっくり作る時間を楽しみました。

そうして出来上がったろうそく。ちょっと不格好なのもまた可愛い。

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どんなにバタバタイライラした日でも(そんな日はしょっちゅうありますが…)、夕食の後に、ふと電気を消してろうそくをつけて少しお茶を飲んだりおしゃべりしたり。そんな小さな時間を作ってみるだけで、不思議とトゲトゲしてた気持ちが丸くなったり、切り替わったりする。ミツロウろうそくってそんな存在です。

ちなみに、つけたろうそくを消すのは子供達の役目。枝にクルミの殻をくっつけた、娘お手製のろうそく消しをそっと被せて消してもらう。

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火を灯した時から消すまでが、毎日の中のちょっとした特別な時間になるミツロウろうそく。

シート状のミツロウをくるくる巻くだけで作れる簡単な方法や、型に流し込んで作る方法…いろんな作り方もあるので、この秋子供と一緒にろうそく作りから楽しんでみるのも、おすすめです!

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