小4長男、生まれてはじめての100点満点! |モデル asacoの4回目の育児 – fourth time around MAMA 2020.01.14

この連載は……
モデルとして雑誌やCMに出演するいっぽう、夫婦で手がけるケータリング業「マフィオ」として、最近はママキャンパーとしても活躍中の asacoさんの連載。2018年5月に4人目のお子さんを出産して、ますますにぎやかになった家族との毎日。4児の母ってどう?家事やお仕事は?などなど、なにげない日常から感じたことをつづります。

vol.35 「小4長男、生まれてはじめての100点満点!」

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2019年、秋。我が家に大事件が起きました。小学校4年生になる長男のざいざいが、生まれてはじめて100点満点のテストを持ち帰ってきたのです。
2学期も後半にさしかかった頃、数回「ママー、もしかしたらオレ、今度のテスト100点かもしれない」と、まんざらでもなさそうにつぶやくことがあって、その発言自体が衝撃すぎて面喰らっていたのですが、実際は惜しくも満点には届かず。
今回もその予言を期待半分で聞いていたら、ある日学校から帰宅した息子が「ママー!」とニコニコ顔で見せてくれたのが、はじめて目にする息子の100点満点の答案用紙!「100点取ったよー!」と伝える彼もまた、はじめて目にする自信に満ちあふれた表情で、ひそかにわたしは涙を流しそうになったのでした。

いや、そんなおおげさな、、、って思うかもしれません。でも、1年生で入学してから今まで、とにかくテストいえば散々な点数ばかりだった彼なのです。
そもそも、この子は勉強自体に興味がないんだな…ってずっと思っていました。出された宿題をしれっと毎日シカトしていたこともあったし、あまりの出来の悪さに先生から電話をもらったこともありました(遠い目…)。
2歳上の長女はまったく真逆でなんでも卒なくこなすタイプだったので、きょうだいでこんなに違うものなのか…と何度となく打ちのめされたものです。

でも、息子は好きなコトはとことん突き詰めるタイプで、3歳のとき、わたしの実家でたまたま観た大相撲中継をきっかけに、相撲にどっぷりとハマり、今では幕下上位の力士まで網羅するほどの熱中っぷり。
数年前からはプロ野球にも興味を持って、応援している広島カープだけでなく他球団の選手まで情報を詳細にインプットしているのだから、学校の勉強ができなくても、まぁ好きなことには夢中になれるのだしイイのかな、と。
そしてとにかく毎日学校に行くのが楽しそうで「こどもは"たのしい"が一番!」と、とくに塾に通わせることもなく、非常に楽観的に見守っていました。

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息子の本棚には、しぜんと大相撲&野球関連の本が増えてゆく。笑

そんな彼にすこしづつ変化があらわれたのが、まさに4年生になってからのこと。あれほどイヤそうだった宿題にも自ら意欲的に取り組むようになって、あと、びっくりするくらい字を丁寧に書くようになったのです。
生まれつきサウスポーな息子は、字を書くことにはとても苦戦してきたのだけど(普通に右利きで育ったわたしはその時はじめて、字は右利きの人に書きやすいように構成されていると知りました)なんとか読めるレベルの字を習得したと思ったら、いつしか漢字ドリルのお手本に忠実に、丁寧に書くことを心がけるようになっていたのです。

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お勉強はリビング派。毎日かぞくの声が飛び交う騒がしい中で宿題がんばっています。

「この変化はなんだ?!なんなんだ!!!」と、思わず学校の個人面談でも先生相手に盛りあがってしまいました。担任の先生も彼の変化にいたく感動してくれて、「よかったですね〜」と言ってもらった瞬間に、これまたわたしは思わず泣きそうになるという…(笑)。
だって、一年前の面談では、彼は勉強ができないのか、それ以前に問題で何を聞かれているのか読解力がなさすぎるのか、みたいな話を先生と深刻に話をしたのだから。まさか、笑い話になる日がやって来るだなんて。

わたしが何よりうれしかったのは、テストの点数云々よりも息子が「勉強がたのしい」と思えるようになった事実、それに尽きます。
ひとつ、またひとつと、どんどん理解が広がるおもしろさ。大相撲やプロ野球と同じように、日々の勉強にもその魅力を彼自身で見出せたことがとってもうれしかったのです。

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わたしは小学生時代はいわゆる「勉強のできる子」でした。それは、つねにその環境を周りに作ってもらっていたからこそ成り立ったことで、自発的なやる気ではなかったのは自覚しています。そして、勉強が本当に嫌いだった…。
だからある時、点数は取れても予想以上にその知識が自分の身になっていないことにショックを受けたことがありました。好きこそものの上手なれ、とはよく言ったもので、やっぱり自分から知ろう、学ぼうと思う気持ちは偉大です。

ちなみに、肝心の、彼のやる気の"きっかけ"が何だったのか。問いただしても「わかんない」の一点張りなのだから、また風変わりな息子らしいといいますか、、、。
まぁ理由はともあれよかった!あまり点数にとらわれ過ぎるのは好きではないけれど、それが彼にとっての目標になるのであればそれもアリなのかな。

とはいえ、この先も勉強のみならず、ジャンル問わずにどんどんどんどん自分の興味の幅を広げていって欲しいなぁと願う。きっとその分、豊かな時間が過ごせるはずだよ〜!と、今年もさりげなく我が子たちの背中を押せるような、そんな一年にしたいと思っています。

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2020年も、我が家の4きょうだいをヨロシクお願いいたしま〜す!

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