12歳になった娘に思うこと |モデル asacoの4回目の育児 – fourth time around MAMA 2020.01.28

この連載は……
モデルとして雑誌やCMに出演するいっぽう、夫婦で手がけるケータリング業「マフィオ」として、最近はママキャンパーとしても活躍中の asacoさんの連載。2018年5月に4人目のお子さんを出産して、ますますにぎやかになった家族との毎日。4児の母ってどう?家事やお仕事は?などなど、なにげない日常から感じたことをつづります。

vol.36 「気づいたら、お母さん歴12年を迎えていました」

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先日、長女りねんが12歳の誕生日をむかえました。12年。あらためてその数字と向き合うと、決して短くはないその年月の重みにびっくりしてしまう。干支も一周してしまいました…!

思いかえせば12年前、突然お母さんになったわたしは、予想外なことの数々にただただ途方に暮れていました。それまで、お母さんになることに希望しかなかったのに「もしかしてわたし、とんでもないことをやらかしてしまったのかも…」そう青ざめたのは、忘れもしない産んだ翌日のことでした。

そもそも、出産が命がけとか知らなかったし、赤ちゃんがワケもなく泣き続けることも知らなかった。夜は何度も起こされて昼間は寝不足でフラフラだし、それでも数時間おきに授乳してヘトヘト。
お母さんになれば、揺るぎない幸せを手に入れられると思っていたのに、わたしはうっかり何をしてしまったのだろう。思い描いていた生活とかけはなれた現実に、打ちひしがれる日々でした。

あれから12年、当時のそんな経験とは裏腹に、わたしには子が4人。まさかわたしが4人の母になるだなんて誰が想像したでしょうか。何より、自分が一番びっくり!
でも確かなのは、りねんがこの世に誕生してわたしの人生が180度変わったってこと。そして、あの時わたしを絶望に追いやった彼女が、12年たった今、誰よりも頼れる人になったこと。

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お誕生日はりねんのリクエストで唐揚げと、オープンいなり寿司などなど。家族みんなで祝えるうちは、心を込めてお料理を作りたいと思う。

この暗〜い過去であっても、「ママ、大変だったね!おつかれ!」と、わたしの肩をポンポン叩きながらケラケラと笑い飛ばすのが彼女。…モノごとをウジウジ考えがちなわたしから、なぜにこんなにも楽観的な娘が出てきたのか謎なのですが(笑)そんなりねんのおおらかさに、ふっと心が和らぐ瞬間がたくさんあります。
それって女友達に近い感じ?!と思うけれど、考えてみると友達にはそこまで言いたい放題言えないし…。だとしたら、母にとっての娘って気負うことなくなんでも話せてしまう究極の存在なんだなぁと感じるのでした。

そして、わたしとりねんは今、子育てをこなす同志でもあります。4人目のかぜおくんは、もはやりねんと共に育てているような感覚。
かつて悩みの大元だった娘と一緒に我が子の面倒をみる日がくるなんて考えたこともなかったけれど、オムツ替えに、抱っこに寝かしつけ、食事の補助だったりお風呂に入れたりと、ほぼなんでもこなす娘は誰より頼もしいパートナーです。
12年前あんなに四苦八苦した赤ちゃん育児を、いま心から楽しむことができるのも、そんなちぃママことりねんの手厚いサポートのおかげだとしみじみと実感中。まるで、あの頃の苦労を知った娘に恩返ししてもらっているかのようで、胸がいっぱいになるのです。

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この写真、本当にちいさなお母さんみたい!

子育てに正解はないって言葉はよく耳にしますが、目の前にいるりねんの姿を見ていると、わたしの育児もあながち間違っていなかったんじゃないかなぁと思える今。
だから、12年経ってやっと、すこしだけ子育てに自信が持てるようになった気がします。そして、母娘としてのこれからがとっても楽しみに思えることが、何より幸せだなぁと思うのです。

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