4回目の育児で手放したこと|モデル asacoの4回目の育児 – fourth time around MAMA 2020.02.11

この連載は……モデルとして雑誌やCMに出演するいっぽう、夫婦で手がけるケータリング業「マフィオ」として、最近はママキャンパーとしても活躍中の asacoさんの連載。2018年5月に4人目のお子さんを出産して、ますますにぎやかになった家族との毎日。4児の母ってどう?家事やお仕事は?などなど、なにげない日常から感じたことをつづります。

vol.37 「4回目の育児で手放したこと」

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4人目のかぜおくんを育てていると、わたしの子育ても上3人の時とだいぶ変わったなぁとしみじみ感じることがあります。
先日出席した、保育園の懇談会でもまさに。0歳児クラスのママたちが集まって、先生方からお話を聞いたあと、みんなで食事をテーマに座談会となったのですが、その時に出てきたママたちのお悩みに一緒になってうなずくこともあれば、昔はうなずけたはずなのに…と、思わずハッとする瞬間もあったのでした。

たとえば、
食欲旺盛でよく食べてくれるのはいいのだけど、食べ過ぎなのでは?と不安。
好きなものばかり食べて、すでに好き嫌いがあるみたい。
よく噛んでくれない。
食事中に落ち着きがなく座ってくれない。

このあたりは今でもブンブン頭を振ってうなずけます!

ただ、
この月齢でお菓子を食べてしまいます。

みたいな案件には、正直ことばが詰まってしまうわけです。今は。

上の子たちがちいさな頃は、ジャンクな食べ物はできるだけ避けて、あれだけおやつにもこだわっていたのに…。くぅ〜〜〜、どこへ行った、あの頃のわたしーーー!!!

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そもそも、そう育てたはずの上2人でさえ今ではチョコもグミも大好きな小学生に。それに感化された3人目のスイちゃんは無類のお菓子好き。
そんな3人がご丁寧に、親も知らないうちにかぜおくんにジャンクなお菓子をおすそ分けなんかしちゃうのだから、もう手に負えないってもんです。最初は「ちょっとー!何してんのー?!」と青ざめていたけれど、もうすっかりあきらめもつきました。

食事以外でいうと、テレビなんかもそう。その昔は子どもたちには一切テレビを見せていませんでした。もともとわたしも主人もラジオ派で、家には箱形のふる〜い映るか映らないか分からないレベルのボロいテレビしかなく、見せようにも見せられなかったとも言えるのですが、なんだか当時のわたしは子どもに映像をみせること自体が悪のように思えて抵抗があったんです。

それが今。普通に見てます。見せる番組は吟味して、時間も長くはみせないけれど、それでも当時に比べたら相当ゆる〜くなったと思います。今、長男のざいざいは大相撲と野球が大好き。
だから日々のスポーツ観戦は欠かせません。あんなに熱心に集中して画面に目を向ける姿を見ると、大事なのはその内容であって、見せること自体は悪くないんだよなぁと今更ながら思ったり。それは先日のキャンプで、野外シアターを体験した時にも感じたことでした。

4回目の育児で、フッと肩の力が抜けたことはたくさんある。それは、今まで譲れなかったこだわりはただの側面でしかなく、全体的にみると大した問題ではなかったと経験を経て気づいたからなのだと思います。食事の話でいうと、お菓子をたくさん食べさせることには確かに抵抗はある。
でも「絶対ダメー!」と思わなくなったのは、トータル的にバランスよくご飯を食べられているならまぁいっか、朝お味噌汁飲んだし、くらいの心の余裕が持てるようになったからだと思うのです。

朝はごはんと味噌汁が基本。とりあえずこれを食べていれば安心!と思えると、きもちも楽になります。
朝はごはんと味噌汁が基本。とりあえずこれを食べていれば安心!と思えると、きもちも楽になります。

そしてなにより、ちいさなかぜおくんのかわいさに、思わずなんでも許してしまいたくなる気持ち!3人目くらいからじわじわと芽生えてきて、4人目にして完全に孫をかわいがるおばあちゃんのようになっているわたしです。
こっそり打ちあけると、今まで絶対ムリー!と、かたくなに使ってこなかった赤ちゃんことばを…あっさり解禁してしまいました。「食べりゅ?(食べる?)」「抱っこすりゅ?(する?)」。
まさか、勝手に「る」が「りゅ」になってしまう日が来るとはなぁ・・・。

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