古着が雇用を生み命を救う、オススメ断捨離術 |モデル asacoの4回目の育児 – fourth time around MAMA 2020.05.12

この連載は……
モデルとして雑誌やCMに出演するいっぽう、夫婦で手がけるケータリング業「マフィオ」として、最近はママキャンパーとしても活躍中の asacoさんの連載。2018年5月に4人目のお子さんを出産して、ますますにぎやかになった家族との毎日。4児の母ってどう?家事やお仕事は?などなど、なにげない日常から感じたことをつづります。

vol.43 「古着が雇用を生み命を救う、オススメ断捨離術」

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自粛生活が始まって、いろんな場所で「おうち時間を楽しくするアイディア」を目にするようになりました。ものぐさなわたしもそんな記事を参考にしつつ、子どもたちとお料理したりベランダでごはん食べたり、いろいろと試してはみるものの、結局大したことない日々になりがち…。なかなか充実した毎日を継続するのってむずかしいものです。

そんな中で、これはやってよかった! と思ったのは、いつかやろうやろうと思っていた服の断捨離。重い腰をあげてやっとやり遂げることができました。

そもそも、わが家には子どもが4人。

洋服を整理しようとも、上の子たちのお下がりは基本下の子たちに受け継げるわけで、子ども服の捨てどきが微妙すぎるというのが一番の悩みでした。
ですが、4人目のかぜおくんももうすぐ2歳を迎えることによって、赤ちゃん期のロンパースや上着、3人目のすいちゃんがサイズアウトした女の子服は心置きなく処分できる時がついにやってきたのです。

そして満を持して、事前に取り寄せていたキットが日の目を見ることになりました。普段からさりげなくエコを暮らしに取り入れているわたしの尊敬すべきママ友が「断捨離の際はぜひ~」とオススメしてくれたのが『古着deワクチン』。

同封された冊子に、回収できるものできないものが詳細に記載されています。
同封された冊子に、回収できるものできないものが詳細に記載されています。

まずは専用の紙袋を購入。

その購入代金が、一口につき子どもたち5人分のポリオワクチンに生まれ変わります。その袋に詰めた古着たちは発展途上国へと届き、衣類が再利用されるだけでなく、現地で選別作業等の雇用にもつながるのだそうです。
そして、専用回収キットや伝票の発送などは、国内で障害を持つ方のお仕事になっているそうで。クローゼットが片付いて、世の中にも貢献できちゃうなんて、なんてステキな試みなんでしょう!

もともと服を「捨てる」のは本当に最終手段だと思っているわたし、まさに求めていたすばらしい受継ぎ先が見つかったのでした。
ちなみに、袋に入れられるのは洋服だけでなく、バッグや靴、サングラスやストール、アクセサリー等多岐に渡るので、またある程度モノが溜まってきたら再度利用したいと思っています。おうち時間を豊かにするアイディアとして、みなさまもぜひ。

回収キットが届いて広げてみた図。めちゃくちゃ大きい!目安として約100枚強の洋服が入るそう。
回収キットが届いて広げてみた図。めちゃくちゃ大きい!目安として約100枚強の洋服が入るそう。

さて、大きな荷物を送ってさっぱりしたわが家に、数日後ちいさな小包が届きました。開けてみると一冊の本。

表紙を見て、すぐにその送り主が誰かわかりました。おともだちで絵本作家のtupera tupera(ツペラツペラ)。2020年4月にオープン予定だった「PLAY」という、絵とことばがテーマの美術館で「かおてん」を開催するはずだったのがコロナの影響で延期となり、その展示と連動して作られていた公式ブック「かおPLAY!」が、まさにわが家に届いた一冊でした。

ひたすら顔をテーマに、描いて、消して、切って、貼って。表紙の裏側、帯や、バーコードのシールにまでツペラの世界観がぎゅうっと詰まったその本は、ページをめくるたび子どもたちが笑顔になるのでした。さ、さすが!

そして、わが子たちのお篭り生活にもネタが尽きてきた、まさにこのタイミングでこの一冊を贈ってくれたきもちが何よりうれしくて。
そうそう、そのちょっと前にもラジオDJやMCを生業とする友人、山中タイキくんが、掘りたての竹の子をピンポンダッシュというオールドスクールな手法でわが家に届けてくれたのでした。(玄関先に竹の子が入った袋だけがあってびっくり!笑)会えないからこそ、不意打ちで遭遇する思いやりにはいつにも増してジーンとしてしまう。

自粛警察とか、マスクや生活必需品の高額転売など、なんだか心がどんよりするニュースも飛び交う中で、送って届いて、友人たちとのあったかいきもちのキャッチボールが、なによりも励みになる今日この頃でした。

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