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離乳食の好き嫌いが少なくなるコツをお伝えします。 離乳食を始める前に知っておきたい“乳児の味覚を育てるコツ” Learn 2022.02.03

好き嫌いなく、何でも食べられる元気な子どもに育って欲しいと思うのが親心ですよね。

ところが、一生懸命に作った離乳食を全然食べてくれなかったり、食べられる食材がなかなか増えなかったりと、子どもの食事に苦労しているママやパパ達がたくさんいます。

離乳食は必要な栄養を補う役割があると同時に、様々な食材の味を体験させて味覚を育て、食習慣の基礎を作ります。

そこで今回は、初めて食べる離乳食を赤ちゃんがどのように感じているのか、さらに、味覚の仕組みを知った上で、離乳食の好き嫌いが少なくなるコツをお伝えします。

味覚の仕組み

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子どもが嫌いな食べ物と言えば、ピーマン、ゴーヤ、セロリなどの苦味のある野菜や、トマト、梅干し、酢の物などの酸味のある食べ物などが多いです。

赤ちゃんも同様で、初めて食べた10倍がゆはすんなり食べてくれたのに、ペースト状にしたほうれん草やトマトを与えた時にはビックリした表情をしたり、口から吐き出すといったことは良くあることです。

では、なぜ赤ちゃんは苦味や酸味のある食べ物を嫌がるのでしょうか。

これは人間の本能的な識別能力が関係しているのです。

私たちが舌で感じる味は5つに分類されます。

「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」で、5つの基本味「五味」と言います。

そして、この五味にはそれぞれの役割があるのです。

1.甘味

ごはんやパン、麺類や甘いお菓子などに多く含まれる糖は、エネルギー源としての信号です。私たちはエネルギーを補給して成長するため、本能的に甘味のある食べ物を欲するように体が備わっています。

2.塩味

塩に含まれる塩化ナトリウムは、ミネラルとしての信号です。私たちは体内のミネラルバランスを整えるために、本能的に塩味のある食べ物を欲するように体が備わっています。

3.酸味

レモンやお酢などに含まれている酸は、腐敗を示す信号です。実際に食べ物が腐ると酸っぱい臭いがしてきますよね。大人は過去からの経験により、酸っぱくても食べられるものと、腐ってしまって腐敗臭がするものを判別できますが、本能的には酸味は危険を示す信号であると体が認識しているのです。

4.苦味

ピーマンやゴーヤ、緑茶やコーヒーなどに感じられる苦味は、毒物を示す信号です。酸味と同様に、私たちは食経験を重ねることにより、苦みを美味しいと感じるようになるのですが、本能的には苦い味は毒物を知らせる信号であると体が認識しているのです。

5.うま味

昆布やかつお節、きのこやチーズなどに含まれるうま味成分は、アミノ酸(たんぱく質を作る元となるもの)を示す信号です。たんぱく質は人間の体を作る大切な栄養素の1つなので、私たちは本能的にうま味のある食べ物を好んで食べるのです。

このように、赤ちゃんにも好き嫌いがあるのは、本能的に酸味や苦味を危険ととらえる信号が体に備わっているからなのです。

好き嫌いが少なくなるコツ

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苦味や酸味を危険信号ととらえる本能的な好き嫌いは、成長とともにいろいろな味を経験することで味覚が発達し好きな味へと変化していきます。

繰り返し食べる事で苦みや酸味のある食べ物は馴染みのある味となり、本能的に危険だと判断していた食べ物を「安心できる味」として受け入れられるようになるのです。

従って、赤ちゃんが離乳食で食べなかった食材も、1度食べなかったからと言って嫌いな食材と決めつけるのではなく、日数をあけて再度食べさせてみたり、だしを使って苦味を和らげてあげる工夫をしたり、固さや量を調節して少しずつ慣れさせていくと良いでしょう。

また、赤ちゃんは長時間じっとしているのが苦手です。椅子に座って食べるのを嫌がったら、気分転換にママやパパの膝の上で食べさせてあげても良いでしょう。食べるのが嫌なのではなく、じっとしているのが嫌な場合、すんなり食べてくれることも多いです。

ママやパパが愛情を込めていろいろと工夫しているうちに、苦味や酸味のある食材の味を経験する機会が増えて安心できる味へと変化していきますよ。

味覚地図は存在しない!?

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ところで、甘みは舌の先、酸味は舌の横、塩味は舌の中央、苦みは舌の奥で感じるという味覚地図について聞いたことはありますか。

私も子どもの頃に聞いたことがあり、甘いチョコレートは舌の先でじっくり舐めて味わい、逆に苦い薬は舌の奥に付かないようにして飲み込んでいました。

ところが、どうやら舌の場所で味の感じ方が異なるというのは間違いだそうです。

「味覚地図」は昭和の時代には学校教育でも教えられていたそうなのですが、今では間違いだったと訂正されています。

舌には味蕾と呼ばれる味覚を感じるセンサーがあるのですが、どの味蕾にも5つの味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)を感じる味細胞が存在していて、場所に関係なく舌全体で5つの味を感じ取っているそうです。

また、味蕾は舌だけでなく、頬の内側や喉の奥の方にも存在します。

美味しい料理も、甘いスイーツも良く噛んで口の中全体でじっくり味わうのが良さそうですね。

まとめ

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五味を感じ取る味蕾という器官は、乳幼児期が最も多く存在し、年齢とともに徐々に減少していきます。

つまり、赤ちゃんは大人よりも味に敏感で、少しの苦味や酸味でも感じ取ってしまうのです。

ママやパパが一生懸命に作った離乳食を食べてくれないと、悲しい気持ちやイライラした気持ちになってしまうことがあるかもしれません。

しかし、赤ちゃんに好き嫌いがあるということは、味覚や嗅覚などの五感を使ってしっかりと食材の味や香りを識別できているという証拠でもあるので自信を持ってください。

何より、離乳食は残さずきちんと食べることよりも、様々な味があるということを知ったり、食べることは楽しいということを感じたり、食事で生活リズムを整えることの方が大切です。

人それぞれ個性があるように、赤ちゃんの食欲や味覚も様々なので、それぞれの赤ちゃんのペースで食べる力を育てていってほしいと思います。

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