第78回 チュートリアル福田充徳の「はじめてパパのなんでも〈新発見〉!」 【チュートリアル福田の育児エッセイ・78】補助輪付き自転車に苦戦する息子に思ったこと……。 MAMA 2021.05.11

2017年12月、待望の第一子となる男の子が誕生! 新米パパとして、まだまだわからないことだらけだと言う福田さんの育児日記です。子どもとの毎日の暮らしの中でみつけた発見や感動、ときにするどい(!?)ツッコミを赤裸々に語っていただきます!

なにごともいつかできるようになる? 親が試されている気持ちになる。

家の近くに交通公園があります。そこでは、補助輪付きの自転車も普通の自転車も三輪車も無料で貸し出しをしてくれます。息子は補助輪付きの自転車に乗ってみたいといって、よし、練習するかとチャレンジしました。そうすると、ペダルがうまくこげないんです。足は届いているんですけれど、ペダルを前にまわして、踏み込むことができない。足を上げ下げしているだけ。大人はそこで踏み込むだけなのに、と思うんですけれど、足がすぐ後ろに戻ってしまう。

そこでよくないかなと思いつつ、僕は周囲をみてしまうんです。ああ、他の子はちゃんとこげているな……とか、あ、あんな小さい子もこいでるな……とか思うと、ちょっと息子に強めに言ってしまう。自転車を管理しているのは地域の役員のようなおじいちゃん、おばあちゃん。自転車を返しに行ったときに「パパもゆっくりね、いつかできるようになるからね」と優しく言っていただいて「あ、周りから見てもわかるくらい、俺、相当熱くなってしまってたんやな」と反省しました。

なので、帰り道にお菓子とジュースを買って「今日はよくがんばったね。次もまたやろうね」と息子とも話をしました。その後「また自転車のところ行きたい!」と息子が言ってくれたので、よし練習しにいこか、ということに。で、なんとその日は上手に一回だけこげたんです。「それや!」と僕も大興奮。でも、その1週間後くらいにまた行ってみたんですが、なぜかまたこげなくなっている。一進一退です。で、しばらくできない、できない……が続いて、ある日突然「できた!」がやってきました。その後は、するすると嘘みたいにこげるようになりました。

息子がまだ1歳になるかならないかくらいの頃、家の中では歩くのに、靴を履いて外に出ると歩けずに困ったという話をしたことがあると思いますが、それも当時はめちゃくちゃ心配をしていました。でも、気付いたらするっと歩き出していた。自転車も同じで、こっちが「なんでできないのだろう?」と必要以上にやきもきと心配することない。いつかできるようになる。何事もそうだと思いますが、親は自分の子のことになると必要以上に心配してしまう。でも、あまり過剰になるのもよくないんですよね。なんだか、自分のほうが息子に試されているような気持ちになりました。

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