DSCF4159-1024x683

たんぽぽ染めと春の一日【親子ではじめるエシカル暮らし・30】 Learn 2021.04.30

日差しがぐんと強くなって、季節がすすんでいくのを感じます。花が終わってしまう前に、と先日、息子とたんぽぽ摘みをしました。たんぽぽを使って、草木染めをしたかったのです。

どこでも咲いてくれる、なんとも身近なたんぽぽ。でも改めてみると、花も葉っぱもなんとも可愛いたんぽぽ。

たくさん集めました。

DSCF4159-1024x683

集めたたんぽぽを鍋にいれ水で煮出すと、優しい黄色の液体になります。たんぽぽをざるで濾して、染液だけにして、また鍋にもどして、綿や麻などの布をいれて(ナイロン素材などの布は色が入りません)、弱火でことこと煮出す。ちょっとほろ苦いような、甘いたんぽぽの香りと湯気に包まれるのが気持ちよいです。(ですが暑いので、夕方、野外でやりました)「みょうばん」をいれて色止めをしたら、染まった布を干して、草木染め終了!

DSCF4153-1024x683
DSCF4164-1024x683

散歩して季節の植物を集めること、身近な植物から色をもらえると驚くこと、その優しい色合い…などなど子どもと一緒にする草木染めは、その時間そのものがとても楽しいです。

染めたのはサラシや綿の白い布のハギレを、たった数枚。

(たくさんの布を染めるには、たくさんの植物が必要だし、大きな鍋でたくさんの水で煮出さなきゃいけないし、となかなか大変)

Processed with VSCO with f2 preset
Processed with VSCO with f2 preset

そして染めた布は、以前この連載でも紹介した、食事時や外出時に使っている「マイお手ふき」にしました。随分使い込んでだいぶボロボロになっていたお手拭きたちは掃除用に回し、新調されたマイお手拭きたち。

わざわざたんぽぽ摘んで、お手拭き作るって……と思われてしまうかもしれないのですが、裁縫が苦手なわたしが、小さな子どもと一緒に「楽しむ」ことを第一に考えると、これくらいが(わたしにとっては)ちょうど良い。子どもと一緒になにかをちょっと作ってみる。毎日使うものを自分たちの手で作ってみる。そして、そこにほんのちょっとした、喜びが宿っていったらいいな、と思います。

息子とたんぽぽを摘んでいた時、ミツバチがブンブンとやってきて、たんぽぽにとまりました。それを見て息子が「たんぽぽぜんぶとっちゃだめだよ。ほかの子達(ミツバチ)の分も残しておかなきゃ」と言いました。目の前にあるものを、とりすぎない。独占しない。

DSCF4263-1024x683

教えられなくても、本能のようにそんな感情は4歳の小さな胸にもわきあがるものなんだな、とハッとした言葉でした。

わたしたちの社会は、多くのものを乱獲して、適正をはるかに上回る量を生産しては、破棄し続けている。それってほんとうにおかしすぎることだよな、と改めて思います。たんぽぽを摘んで、草木染めをして。そんな小さな出来事を通して、わたしたちが自然の中の一部であること、一部でしかないこと。そんなことを改めて感じられた春の1日でした。

Videos

Pick Up

記事4_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅④ | カヌーで巡るマングローブ原生林、海が青すぎる展望台…世界自然遺産を体感!絶滅危惧種を含むユニークな動植物が数多く生息する鹿児島県の奄美大島。奄美群島のひとつである徳之島、沖縄島北部、西表島とともに2021年に世界自然遺産に登録され、海外からも熱い視線が集まっています。 サンゴを育む奄美ブルーの海と白砂がまぶしいビーチ、アマミノクロウサギをはじめとする天然記念物も暮らす亜熱帯の森やマングローブの原生林。地球の宝ともいえる、奄美ならではの美しい自然を味わってみませんか? 奄美大島は「アクセスが良くない」というイメージもありますが、LCCのPeachが運航する直行便なら、成田空港から約3時間、関西空港から約2時間。そして時期によっては片道4,990円からとリーズナブル! “遠い楽園”が身近になるPeachの直行便で奄美大島2泊3日の旅に出たのは、ハナコラボパートナーである藤井茉莉花さん。今回は美しい海岸と展望台、マングローブの森でのカヌーツアーを体験した絶景&アクティビティ編をお届けします。 ※奄美群島のアクティビティの情報は、「あまみシマ博覧会」のサイトでも探せます。 https://www.amami-shimahaku.com/ 公式サイトはこちらTravel 2023.03.22 PR
お散歩がてら“おいしい”を満喫!東京・町田のレトロなグルメスポット5選お散歩がてら“おいしい”を満喫!東京・町田のレトロなグルメスポット5選いま最も注目を集めるスポット・町田。活気あふれる商店街を始め、地元の人に愛される洋食店、100年以上続く名店など、気になるお店が盛りだくさんなんです。そこで、今回は“レトロ”をキーワードに、いま行くべきグルメスポットを厳選。次の休日、きっと町田に行きたくなる!(PR/町田市)Food 2023.03.22 PR
SPpeachPeachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅。2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で豊かな森も美しい海も楽しめ、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島や徳之島、沖永良部島など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高くなるのでは」と心配の声が聞こえてきますが…。大丈夫です! 日本のLCCを代表するPeachなら、奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損!Travel 2023.02.28 PR
記事2_top_1Peachで行く、奄美大島 (直行便!) の旅② | とれたての海鮮丼から、島唄居酒屋で歌って踊って!?2021年に世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島。一年を通して比較的温暖で、豊かな森も美しい海も楽しめ、「沖縄より混雑していない」ことでも注目されて、旅先に選ぶ人が増えています。 簡単におさらいしておくと、奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間の洋上に浮かぶ離島。加計呂麻島や徳之島、沖永良部島など周辺の島々を合わせて奄美群島と呼び、フェリーや飛行機を使って群島ホッピングも可能です。 そんな奄美大島、いざ行くとなると「アクセスが良くなさそう」「航空券も高いのでは」と心配の声が聞こえてきますが…。大丈夫です!日本のLCCを代表するPeachなら奄美への直行便があるのです。成田空港から約3時間、関西空港から約2時間、そして(時期にもよりますが)片道4,990円からとリーズナブル。これは、躊躇していたら損! そこで、ハナコラボ パートナーである藤井茉莉花さんが奄美大島2泊3日の旅へ。 奄美に魅せられて移住し、現在は多拠点でライターや通訳士として活動する藤原志帆さん(https://enjoy-amami.com/)に教わったおすすめスポットをまわります。 今回は海鮮丼、島唄割烹、お土産のセレクトショップなど、グルメ&お買い物編をお届けします。 公式サイトはこちらTravel 2023.03.07 PR