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働く女性のための転機の準備 女性ホルモンを知るための、生理の話。【女性ホルモンを理解しよう。】 Learn 2022.05.15

ホルモンとはカラダの働きを調整する物質。妊娠・出産の機能やそのためのカラダづくりに関係する女性ホルモンは、脳が指令を出し、卵巣でつくられる。毎日を忙しく過ごす私たちはつい、女性ホルモンのサインを見逃しがちだ。カラダや自分をいたわるためにも、女性ホルモンについて考えてみませんか?今回のテーマは『生理と向き合って、女性ホルモンの存在を意識。』。面倒、憂鬱だと感じながら付き合っている生理。でも、その存在は大切だと、医師の高尾美穂先生。女性ホルモンを知るため、生理について伺った。

生理が周期ごとに来るのは、女性ホルモンが順調な証拠。

生理の周期と女性のカラダ。/図のように生理の初日を生理周期1日目と数え、28日ぐらいで次の生理が巡ってくる。生理が終わって排卵まではエストロゲンの分泌が多い時期で卵胞期と呼ばれ、排卵から次の生理までがプロゲステロンの分泌が多くなる黄体期と呼ばれる。
生理の周期と女性のカラダ。/図のように生理の初日を生理周期1日目と数え、28日ぐらいで次の生理が巡ってくる。生理が終わって排卵まではエストロゲンの分泌が多い時期で卵胞期と呼ばれ、排卵から次の生理までがプロゲステロンの分泌が多くなる黄体期と呼ばれる。

周期的に訪れる生理は、女性ホルモンの作用によってコントロールされている。「女性ホルモンについて理解するためには、まずは生理について知ることです」と話すのは、〈イーク表参道〉の副院長・高尾美穂先生。生理と女性ホルモンについてお話を伺った。

さっそく生理の仕組みをおさらいしてみよう。生理には2つの女性ホルモンが関係する。妊娠の準備や女性らしいカラダづくりをするエストロゲンと、妊娠したときにそれを維持するプロゲステロンだ。「エストロゲンが分泌されると排卵が起きますが、妊娠が成立しないと生理が訪れます。排卵から約7〜10日経過した時点で妊娠が成立しないと、妊娠を継続させるためのプロゲステロンが分泌されなくなり、子宮の中にある赤ちゃんのためのベッド(子宮内膜)を手放します。それが私たち女性にやってくる生理であり、女性ホルモンが変動して最後に起こる現象です」

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女性の人生で、生理は約450回繰り返される(#1)という研究結果が出ている。「現代の女性の一生で、妊娠が成立するのは多い人で4回ほど。妊娠すれば10カ月ほどは生理が来なくなり、カラダは生理からの休憩ができます。けれど、現代の女性たちは昔より妊娠していない期間が長くなり、生理の回数も増えました」と高尾先生は話す。

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「生理前後は、女性ホルモンがカラダにさまざまな影響を及ぼします。例えば生理前は、カラダが水分を溜め込みます。結果、むくむ、便秘する、頭痛がするなどの変化が起こります。便秘になるのは大腸の壁もむくむため、便を運ぶ能力が弱くなるから。同時に体重にも変化がある。生理前は重くなり、生理後は軽くなりやすいのです。たくさんのデータを集めると有意差は認められないのですが、個人差は大きく、一番体重差が大きい人で1・9キロ(#2)という報告もあります」

無題 (7)

そしてメンタルにも影響が。「涙もろくなる、鬱っぽくなるといった症状も含めると、4人に3人以上が月経前に不調を感じているようです」(#3)体重増加、メンタルへの影響。こうした症状は、生理を巡る女性ホルモンの変動によって起こるものだ。「生理前のさまざまな不調はPMSと呼ばれます。女性ホルモンが問題なく分泌されているかについては、生理期間に注目してください。3〜7日間が目安です。出血にメリハリがあって、だいたい7日以内に終われば、排卵のある生理である可能性が高いです」逆に7日より長かったり、出血が少なくてずるずると続いたりする場合は、排卵がない生理の可能性もある。

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また、生理周期も大切だ。「生理が25〜28日周期で来ていれば、女性ホルモンのバランスがよい(#4)というサインにもなります。2カ月に1回や3カ月に1回のペースで生理がやってくる人もいます(#5)。正常よりも生理がやってくる期間が短い人は頻発月経、長い人は稀発月経という病名はつきますが、必ず治療が必要なわけではありません。3カ月来なかったら婦人科を受診してください」と高尾先生。生理が不規則になったり、不調で心配になったりして来院する患者さんもいるが、医師からアドバイスを得るためには、準備も必要だと高尾先生は指摘する。「基礎体温をつけてほしいです。生理の前に基礎体温の高い時期があったということが分かれば、排卵し、プロゲステロンが分泌されていたと言えるわけで、問題ない生理周期と判断ができます」

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生理が来るということは妊娠できるカラダをきちんと維持できている証拠でもある。ただし、生理が順調に来るのは20歳から30代半ばくらいまでともいわれている。時間には限りがあるのも事実。「今の時代、36歳を過ぎると妊娠できる能力が大きく下がる(#6)と言い切れます。子どもが欲しいと思っている人は念頭に置いて、ライフプランを考えることがとても重要になってきます」さらに女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、カラダの健康にとって、とても大切な役割を担っている。「これらを頭に入れ、やってくる生理を眺めてみると、面倒だ憂鬱だと感じていた生理の存在もまた違った見方をすることができるはずです。自分のカラダと向き合うことは未来の自分を考えることとして楽しみながら、生理や女性ホルモンをとらえていってほしいですね」

Navigator…〈イーク表参道〉副院長・高尾美穂(たかお・みほ)

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産婦人科医。診療を通して女性の健康をサポートし、女性それぞれのライフステージ、ライフスタイルに合った治療法を提示している。

〈イーク表参道〉

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女性のがんからブライダルチェックまで、女性の「自身のカラダについて知りたい」というニーズに応えてくれる。さまざまな角度から健康を考えてサポート。
■東京都渋谷区神宮前4-26-18 原宿ピアザビル4F
■03-6447-1561
■9:30~18:00(土~13:00)日休

(Hanako1208号掲載/photo : Kenya Abe illustration : Maori Sakai text : Yuko Watari, Keiko Kodera)

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