SDGs 品田さん

ハナコラボSDGsレポート 資産運用と社会貢献。いまこそ「SDGs投資」を始めよう Learn 2021.08.04

ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第36回は、ナチュラルビューティーハンターとして活躍するシナダユイさんが〈コモンズ投信〉取締役会長 兼 ESG最高責任者の渋澤 健さんに話を伺いました。

”と”でつながり、新たな創造を

〈コモンズ投信〉取締役会長 兼 ESG最高責任者の渋澤 健さん。
〈コモンズ投信〉取締役会長 兼 ESG最高責任者の渋澤 健さん。

ーーはじめに、書籍『SDGs投資』を出されたきっかけを教えてください。投資については全く無知なのですが、このタイトルでだいぶ興味をそそられました。

「出版社の編集担当の方が『このタイトルでいきたい』と方向性を持ち込んだのが理由の一つですが、SDGsというのは“誰一人取り残さない”という精神があり、達成するためには政府だけに任せるのではなく、民間のお金もそこに循環させなければいけない。その中にある一つの投資という概念と繋がっているということに意義があるなと思ったからです」。

ーーSDGs“と”投資、一見すると相反するように思えたものがひとつに。渋澤さんの先祖である渋沢栄一さんの『論語と算盤』も“と”でつながっていますよね。

「そうなんです。渋沢栄一ってどんな人物かご存知ですか?日本の資本主義の父と言われている人で、約500の会社を作り、600位の社会的事業、病院や社会福祉施設、教育機関の立ち上げに関与しました。社会と事業、経済を同時にまわす、そういう意味ではいま使われている社会起業家の日本の元祖なのではないかと思います。私は渋沢の孫の孫にあたるのですが、子孫には財産ではなく、たくさんの言葉を残しています。“言葉”は相続税もかかりませんし(笑)、減ることもありません。その『論語と算盤』をいまの時代の文脈にまた表現すると十分広まりがあるなと思います。持続可能性(サステナビリティ)であるためには、きちんと論語(道徳)と算盤(経済)の両方が必要なんだと言うことを150年くらい前から伝えていたのだなと」。

ーー時代は違えど、持続可能な社会を目指していたんですね。私はSDGsや社会貢献に熱心な会社の商品を買うことで応援していましたが、モノばかり増えてしまって。さらにコロナ禍で以前に比べてお金を使う機会も減ってしまった。もちろん、裕福ではありませんが、何か有効活用したいなと考えたときに“投資”という方法があるなと。ただ、正直なところ応援もしたいけど、やっぱり将来のことを考えると安心感はほしいです(笑)。

「応援は人と人との関係で『論語』、増やしたいは『算盤』。それは矛盾していなくて“と”の力で同時にできるのではないかと思ってます。わかりやすさでいえば、応援なのか増やしたいのか、分けたほうがわかりやすい。だけど合わせることによって知らなかったことや、またそこで新しい創造ができると思うんです」。

ーーなるほど。新たな創造。

「本当は世の中って全てつながっているんですよ。つながっているから、当然ながら自分の家からここにたどり着いたわけですよね。そこで色々違うシーンがあり、いまいる丸の内と自分の家は違うけど、つながっているから来れたわけで」。

ーーこれまでは自分の心が分けていたのかもしれませんね。“こういうところに自分は来ることはない”とか“投資はお金に余裕がある人がやるものだ”とか。本を読んでとても前向きというか、未来をポジティブに考えられるようになったのはすごい変化だなあと思います。 

「本来の投資『INVEST』というのは自分が見えている世界、生活圏の外からいろんな成長や気づきを呼び込むことができる引換券みたいなもの。胸ポケット(VEST)の中(IN)に毎月少しずつ身につけておけば、それが徐々に自分の見えている世界だとか、世界観が少しずつ大きくなるということなんです」。

積立投資に必要なこと

SDGs 品田さん

ーー渋沢さんが投資信託の会社を立ち上げられた理由は?

「私が仲間と立ち上げた〈コモンズ投信〉というのは、渋沢栄一をイメージして作った会社ではなく、色々な源流がありますが、一つは自分の子どもが産まれたのがきっかけ。小さい赤ちゃんを抱きながら、いずれ大人になって自分の手元から離れていくときは、何か新しいことにチャレンジしているはず。将来、子どもがチャレンジすることを応援できるような応援資金を作るなら成長性がある積立、それは貯金ではなくて株式投資だなと。株式投資も投資先が事業を展開して成長することなので、そういう意味では同じ性質のお金だと思っています。僕は40歳で始めたのですが、なぜ20、30代のときにやらなかったのだろう…と後悔しています(笑)」。

ーー同感です(笑)。

「まずは始めることが大切だと思うので、そこをなるべく小さく、学生でもアルバイトしていれば月3,000円、例えば1回打ち上げ・飲み会を我慢すれば積み立てられるお金に。『コモンズ30ファンド』では3,000円から投資を始められます」。

ーーとても身近な数字で心のハードルが下がりました。

「なぜかというと、投資のために必要なのはお金はもちろん、時間なんです。時間というのは我々の一つの財産じゃないですか。色々なことができる、だけど与えられた時間っていうのは有限であり、毎日必ず減るんです。その資産、財産っていうのは使わないと。なので、そういう意味では“仕事をしながら、楽しみながら、実は同時に投資もできる”というのが、積立投資の得だと思います。自分でどの会社の株を選んで買おうか、利益を出すためにどこに投資するかを考えるのは結構時間を使わなければいけませんが」。

ーー自分で選ぶのが「株式投資」、プロにお任せするのが「投資信託」ですよね。この機会にマンガで株式投資について読んでみたんですが、運用方法も一社一社のESGを見ていくのも非常に難しいなと思いました。

「だからこそプロにお任せしましょうと。そうすると、考えなければいけないのは誰に任せるかということ。〈コモンズ投信〉では、“どのような会社に投資しているのか”についてセミナーを定期的にやっています。全てお任せ、ほったらかしにするのではなく、参加してどのような人たちがどんな想いで世の中に”ありがとう”の循環をうむサービスを提供しているのかを知り、応援することが大切だと思います」。

SDGs 品田さん

ーーお金に関するセミナーって無料と書いてあるけど、実はそうではないのでは…?と疑ってしまいます。

「いまはコロナの影響もあり、オンラインがとても増えています。以前みたいに、決まった時間にその場にいなければいけないのって面倒臭いじゃないですか。入ってから『これちょっとイヤだな』と思って退場するのも大変だけど、いまはのぞいてみてこれ違うなと思ったらすぐに出られますので(笑)」。

ーー参加しやすくなっていますね。

「『COMMONSTV』では、過去10年分ほどの動画が色々見れるので。その中では我々の特徴についてはもちろん、会社のことや運用者の想いを紹介するコンテンツ、社会起業家を応援する『社会起業家フォーラム』など、たくさん動画があります。何かそこで勧誘してるとかではなく、“こういう未来に対して、こういう想いでアクション起こしている人たちがいる”ということを紹介する場面や、子ども向けのコンテンツも最近はオンラインで取り組んでいます」。

SDGs 品田さん

ーー色々とあるんですね。ぼんやりとわかってきてはいるものの、投資をどう始めたらいいのかわからない…そう思っている人が多いのではないかと。コンテンツをのぞいてみるのがいいですか?

「一つはコモンズの場合、我々のWebサイトに来ていただければ説明がありますし、具体的にどのように投資をやればいいのかは、それ用のコンテンツも『COMMONSTV』にあれば、当然コールセンターにもあります。Hanako読者の皆さんはこだわりがある方々だと思うので、自分にフィットしたものがどこかにはあるはずかと」。

ーーまずは気軽に、ですね。

「そういう意味では“あ、いいなぁ”と思ったらとりあえず3,000円からでも始めてみれば一番いいんです。全然違うと思っても、月3,000円であれば『大きな家具を買ったのにすぐ飽きてしまった』みたいな大きな出費をするよりは、心理的にも大きなマイナスにはならないでしょう。少しずつであればすぐに始められます。何事もそうなのではないかと思います」。

ーーそして、ともに成長していける。積立投資ってそんな存在ですかね。

「BGMみたいな存在でいいのではないかと思います。意識をすると『あ、こういう音楽がかかっているんだ』。だけど、気がつかないときはただ流れているだけ。だけど、心や生活を豊かにするものじゃないですか」。

ーーこの場に流れている心地のいいBGMとともに、素敵な表現ありがとうございます。そして、貴重なお時間をありがとうございました。

SDGs 品田さん

「COMMONSTV」

https://www.youtube.com/user/commonstv

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