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2022.03.27

第102回 前田有紀の『週末・気分転〈花〉』 春は鎌倉の”花寺”を巡ろう。鎌倉在住フラワーアーティスト・前田有紀のおすすめスポット

10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。今回は、鎌倉の”花寺”についてのお話です。

今週は、東京でも各地で桜が開花しました。私の住まいがある鎌倉も、春になって訪れる人が格段に増えて、街の中心にある鶴岡八幡宮は、修学旅行の学生さん、観光の家族連れやカップル、若い女の子のグループなど、それはもう大変な混みっぷりです。大河ドラマの影響もあってか、鎌倉時代にまつわる名所は軒並み混雑しています。我が家も「鎌倉殿の13人」にはすっかりはまっているのですが、「頼朝ゆかりの地」とか「北条家由来の〇〇」と道端に観光の看板などに書かれているとついつい足を止めてのぞいてしまっています。

桜の開花宣言がされてすぐの連休明けに、鎌倉のお寺のお花めぐりをして来ました。今回は鎌倉でいま楽しめるお寺の花たちをご紹介します。桜はもちろんですが、そのほかにも季節のお花がたくさんあるので、ぜひおでかけの参考にしてみてください。

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まず訪れたのは、北鎌倉の円覚寺。JR北鎌倉駅前すぐにあるので便利な立地もあり、ここは修学旅行の生徒さんが本当にたくさんいます!日本史の教科書にもでてくる有名なお寺ですが、1282年に建てられ、その名前は建立の際に「円覚経」が出土したことからつけられたそうです。北条時宗公をおまつりしている佛日庵は庭のお花を眺めながら温かい抹茶がいただけます。梅は咲き終わり、見上げると立派なモクレンが咲き始めていました。

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足元ではバイモユリもすっとした佇まいで鈴なりに花をつけています。北条時宗は幾度の困難な戦火をくぐり抜けて幕府をまとめあげていたそうで、開運の神と崇められていたそう。

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円覚寺の門前では桜は咲いてるお花こそまだありませんでしたが、蕾がしっかりピンク色に染まって、準備は整っていました。この週末あたりは綺麗に咲き始めそうです。お花見と開運を兼ねて訪れてみるのに良さそうですね。

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次に同じく北鎌倉の浄智寺。こちらも13世紀の終わりごろに建てられそうです。一本奥の方の山門をくぐっていくため円覚寺に比べれば静かですが、そこそこ人がいました。山に包まれた中に佇む庭園の書院も本当にきれいです。

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順路の最初に満開のミツマタが出迎えてくれます。白くてふわふわした見た目ですが黄色く小さなお花。なんとも可愛いお花です。甘い香りもしてきて、うっとりとした気持ちになります。苔むした石の階段を登っていくごとに心が静かになっていき、整っていくのがわかります。

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花の時期が長い椿もまだまだ楽しめます。

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そして、扇ガ谷の海蔵寺。花寺として有名なこちらではユキヤナギが山門で、満開になっていました。一足早くツツジも咲き始めていました。海蔵寺は、扇ガ谷の奥の奥にあるため、人はそんなに多くないのですが、春にはカイドウ、ヤマブキ、秋には萩など、季節ごとに必ずお花が咲いています。喧騒から離れて静かにお花を眺めて過ごしたいと言う方にはおすすめのお寺です。

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扇ガ谷に訪れたらお勧めなのが扇ガ谷の踏切そばにひっそりと佇む焼き菓子屋さん〈TOROkko〉さんです。「その日や明日のおやつであったり食卓のお供にあったり焼き菓子が身近な存在でありたい」という思いでお菓子を焼き込んでいます。文旦のタルトをオーダーしたらアンティークの器に入れてくださいました。オーナーのお気に入りのお皿。ぼんやりと窓の外を行き交う人を眺めながら、空間を楽しむ静かなひととき。一人で過ごしたいときに、心地よく過ごせるお店です。

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春のお花を探しに鎌倉にきたら、”花寺”もぜひ訪れてくださいね。桜はもちろんですが、春はさらにたくさんのお花が目を楽しませてくれます。季節の移ろいの中で様々なお花に触れてホッとした気持ちになるんですよね。私は日々仕事を抱えるとせかせかしがちなので、鎌倉で草花を愛でて過ごすのが心を整える時間になっています。

〈円覚寺〉
■鎌倉市山ノ内409
■北鎌倉駅徒歩1分

〈浄智寺〉
■鎌倉市山ノ内1402
■北鎌倉駅より徒歩8分

〈海蔵寺〉
■鎌倉市扇ガ谷4-18-8
■鎌倉駅西口より徒歩20分

〈TOROkko〉
■鎌倉市扇ガ谷1-13-5
■鎌倉駅西口より徒歩9分

前田 有紀
前田 有紀 / フラワーアーティスト

「10年間のアナウンサー生活のあとイギリス留学を経てフラワーアーティストとして独立。パーティーやウェディングなどの空間装飾のほか、移動花屋のオリジナルブランド〈gui〉」を立ち上げる。」

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