前田有紀の『週末・気分転〈花〉』 夏も長くお花を楽しみたい!フラワーアーティスト直伝、夏でもお花を楽しむ3つのポイント LEARN 2021.08.14

10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。今回は、夏でもお花を楽しめるようにいくつかのポイントをまとめました。

前田有紀の『週末・気分転〈花〉』

毎日暑いですね〜!みなさん、日中はどのように過ごしていますか?今年はリモートで自宅で仕事をする夏を過ごされている方も多いかと思いますが、みなさんのご自宅に生花は飾ってありますか?外の気温が35度近い真夏の日々、室温も放っておくとかなり高温になります。「夏は日持ちしないから飾りません!」という声が聞こえてきそうですが、少しの工夫で、夏場でも随分長く楽しめるんですよ!そこで今回は、夏でもお花を楽しめるようにいくつかのポイントをまとめました。

【POINT.1】こまめに水換えを。

前田有紀の『週末・気分転〈花〉』

以前、お花の農家さんから「お花だって、人間が飲めるくらい新鮮な水が好きなんだよ」と言われてハッとしたことがあります。水が濁るとバクテリアが繁殖している証拠。お花の茎から水を吸う力も弱まってしまいます。1日最低でも1回。気が付いたらさっと水換えをしてあげましょう。その際に、茎を2、3センチ切り戻すこと。落ちてしまった葉っぱや花びらも取り除くこと。花瓶も洗剤をつけてしっかり洗いぬめりを取ってあげるのが大切です。お花に必要な糖分とお水を綺麗に保つ成分が配合されている鮮度保持剤は、常備しておくと心強いアイテムです。

【POINT.2】室温を確認する。

前田有紀の『週末・気分転〈花〉』

室温20度を下回ると、お花が枯れて行くスピードを抑えることができるのですが、実際のところ室内でその環境を作るのがなかなか難しいところ。それでも、家の中でも一番涼しいところを見つけて飾ってあげましょう。玄関は日陰に位置していることも多いので、比較的涼しい場所でおすすめです。強い西日などの太陽光が降り注ぐ窓際は、お花を飾るのには適しません。我が家では、お仕事でお花を管理することも多いので、「温度計/湿度計」をいくつか部屋に設置して、室温を確認するようにしています。朝と夜で、エアコンが効いた涼しい部屋にお花たちを移動させることも少なくありません。

【POINT.3】暑さに強い花を選ぶ。

前田有紀の『週末・気分転〈花〉』

暑さの中でも長く綺麗に咲いてくれる花も多くあります。個性的な形状のアンスリウム、夏のハーブとしても有名なエキナセア、下からお花が咲いていくグラジオラス、ラン科の中でも力強く咲き続けるシンビジウム、日持ちするお花の代表選手マムなど。中でもケイトウは、深みのある秋色のイメージで夏から秋にかけて人気の品種です。石化した大きなお花を持つ石化ケイトウは迫力十分です。穂のようになびくグリーン系も爽やかですね。

前田有紀の『週末・気分転〈花〉』

今年の夏は、ベージュ系のケイトウも可愛いなとよく手にしています。セロシアのセルウェイテラコッタ。花持ちがよいお花でドライフラワーにもなります。

気温の低い秋冬よりも、楽しみ方に制限があり、手間のかかる夏場のお花たちですが、やはりふと目にした時にお花があると気持ちが明るくなりますね。みなさんのお花のある暮らしが、夏場でも少しでも楽しめるものでありますように!

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