前田有紀の『週末・気分転〈花〉』 フラワーアーティスト・前田有紀が2020年を振り返る。心に残った花にまつわる4つの大きな体験とは? LEARN 2020.12.26

10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。今回は、今年を振り返ります。

2020年が終わろうとしています。みんなにとって激動だった2020年。振り返るとどんなことが心に残っていますか?誰にとっても大変な一年でしたが、そんな中でも家族のこと、自分の好きなこと、これからやりたいことの人生設計、色々なことを見つめ直す一年だったのではないでしょうか。私の中で花にまつわる大きな体験となったことが4つあります。

1.ステイホーム期間に長男と見つめた鎌倉の自然。

これまで忙しく東京と自宅のある鎌倉を往来していましたが、緊急事態宣言後は息子を自宅で見ながら家を中心に過ごしました。毎日暮らす場所として「鎌倉」を見つめ直すと、季節ごとの自然に触れられて、たくさんの花の自然の姿を知ることができました。

2.農家さんのお花の直送サービスをスタート。

コロナ禍でイベントなどの装飾の仕事は縮小しましたが、オンラインでお花の農家さんのお花をお届けするサービスをはじめられ、たくさんの方にお届けできました。産地直送、産地の思いを届ける取り組みは来年も継続して、つなげていきたいです。

3.産後、花の仕事に復帰できたこと。

夏に次男を出産。産後は体も思うように回復せず、仕事に復帰することなんて、とても難しく感じましたが、少しずつペースがつかめてきて、今では育児をしながら、お花の仕入れ、クリスマスのリースやノベルティ制作など、少しずつやれることの幅を増やしています。手を動かすことが好きなんだ。ということを噛み締めて、毎日花の仕事と向き合っています。

4.「花の仕事」を通してテレビに出演したこと。

前田有紀

これはわざわざいうことではないかもしれないのですが、前職でテレビ局のアナウンサーをしていた私にとってテレビは、とても懐かしい場所。「花の企画」で花の講師として、出演させていただいたことが、大きな出来事でした。それとともに、日々どうしたらお客様に伝わる企画ができるかと試行錯誤している中で、「伝える」ことのプロフェッショナルのテレビの制作の皆さんからとても刺激を受けました。

花の仕事は、コロナ禍で様々な制限がある中でも、「ただ花を買ってもらう、花を贈ってもらう」ということではない、体験をお届けしたくて様々な取り組みをしていました。1月にはフラワーロスをテーマにしたお花の展示会を企画しています。お花屋さんで売れ残ったり、年末年始の市場のお休み期間に農家さんから買い取らせてもらったお花を中心にフラワードレスを制作します。実施にあたっての費用はクラウドファンディングで募っているのですが、そちらも初めてのチャレンジです。

個人的なことですが1月には私としても40歳になり、どこからどう見てもいい大人。「子どもがまだ小さいから」「もう40だから」という言い訳に隠れて、やりたいことに蓋をすることのないように、どんどんアイデアを形にして、前へ前へと進んでいきたいと思っています。みなさまにとっても、静かでよい年末年始になりますように。よいお年を!

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