【新連載】前田有紀の「週末・気分転〈花〉」～第1回～ 個性的で力強い美しさ！南アフリカ産「プロテア」は一輪でも素敵に飾れます。 LEARN 2017.10.28

はじめまして、前田有紀です。フラワーアーティストとして、ウェディングやパーティーなど花を使った空間装飾などをしていて、最近では「世界の花屋」というオンラインの花屋ブランドの監修も手がけています。

今回は連載のスタートということで、少しだけ経歴を。もともとはテレビ局で１０年間アナウンサーをしていました。都会の中で忙しく仕事をしていくうちに、突然大好きな自然が恋しくなり、「花と緑に関わる仕事がしたい！」と一念発起して花屋に転職しました。

留学したのがイギリスだったので、ロンドンでは都会の中でも人々の暮らしと自然が密接に結びついていることを実感して、日本でも色々な形で「花のある暮らし」をお届けしたいと思うようになりました。

今回ご縁があってこちらの〈Hanako.tokyo〉で「気分転換になる花」をテーマにコラムを書かせてもらうことになりました。平日のお勤めで頑張ったあなた、ワンオペ育児てヘトヘトのあなた、 疲れをひきずったりしながらいろんな気持ちて迎える週末に、お部屋に飾って気分転換になるような花を紹介していきたいなと思っています。

私のイメージする〈Hanako.tokyo〉をご覧の皆さんは「仕事もプライベートも充実して、東京を思いっきり楽しんでいるアクティブな女子！」です。カフェやレストランなど、美味しいお店に敏感で、きっとファッションも自分なりのこだわりをもって楽しんでいて、素敵な女性に違いない！と想像しています。そんな女性にピッタリのエネルギッシュで、かつ丈夫で長持ちな花をご紹介します。

この花は、びっくりするくらい大きくて、フェルトや毛布のようなふわっとした独特の質感をもっています。正面から見ると吸い込まれそうな迫力ですが、横顔はちょっと優しげな表情をしています。大きめの花瓶に一輪で飾っても様になる十分な存在感。

花が大きいということは、その中にたくさんのエネルギーを蓄えているということ。それもそのはず、この花は南アフリカのウエスタンケープという大自然の中で野生に近い環境で作られています。日本では想像もつかないような広大な農園で、アフリカの空気をたっぷり吸って成長したパワフルな花。自然の息遣いが感じられるようで、触れる度に元気をもらっています。

そして、一番の特徴は、とっても丈夫なこと。そのままの形でドライフラワーにもなります。逆さに吊るしてみると、本当に綺麗なドライフラワーになるんですよ。

おすすめはユーカリなどと一緒に、麻ひもなどで結んで吊るす形。いま、巷で人気を集めているスワッグに早変わりします。花として飾ったあとも、お部屋のインテリアとして、楽しんでください。週末に元気をチャージするのに本当におすすめの花です！

そんなプロテアに、私自身、アナウンサーから花屋へという経歴を進んできている自分を重ねて、「もっと力強く人生を歩みたい」、「一度きりの人生を私にしかできない花の咲かせ方をしたい」と勇気をもらっています。

もし、私と同じようにそれまでとは全く違う道に歩もうとしている方がいたら、そんなあなたの背中も押してくれるお花になるかも。そんなわけで第一回は思い入れのある「プロテア」をご紹介しました。

気に入った！でも売っているのを見たことない…と思った方、いくら珍しい花といっても市場で売られているものなので、お近くの花屋さんで「プロテアが欲しいです！」と頼んでみてください。きっと仕入れてきてくれるはずです。チェーン店よりも、個人でお店をやっているようなところのほうが入手しやすいかもしれません。種類にもよりますが、お店によっては１本1000円～2000円くらいの値段が付くことも多いです。1輪でも様になることや、ドライフラワーになって長く飾れることを考えると妥当な値段かもしれませんね。

「世界の花屋」でもアフリカのプロテアを使った商品は農家さんの情報とともに取り扱っていますので、よかったら覗いてみてくださいね♪