Hanako女子のお悩みをズバッと解決! 「マッチングアプリで既婚者に騙された!反撃する方法はある?」〜食いしん坊弁護士、そうこ先生のお悩み相談室〜 LEARN 2022.05.26

弁護士・菅原草子が、愛してやまない食の話とお役立ち法律情報、Hanako読者からきたお悩みを解決する連載。第26回はマッチングアプリで騙された話と、美しい幾何学スイーツの店をご紹介します。

今月のお悩み:「マッチングアプリで既婚者に騙された!反撃する方法はある?」(H.Mさん 受付)

マッチングアプリなしでは語れない昨今の恋愛市場ですが、悪い男も生息しているらしい…。よく聞くトラブルの1つが、独身と偽った既婚者とお付き合いしてしまうケース(ほんとにさ、自分の欲求のためになんで嘘つけるの?こちとら真剣なんじゃー!と叫びたくなる)。
そんな既婚者男性に心身ともに傷つけられたら、ひとしきり泣いた後、反撃してやりたい!なんて怒りが湧いてくるかもしれません。そんなあなたにとりあえず冷静に法律で裁く方法を1つ伝授。貞操権の侵害を理由とした、慰謝料の請求です。

貞操権とは、誰と性的関係を持つかを自由な意思で決定できる権利、をいいます。既婚者男性に「独身」と嘘をつかれて性的関係を持つことを決定してしまった場合、自由な意思による決定を妨げられているため、貞操権侵害を理由に、慰謝料を請求することが可能になります。既婚者側の悪質性が強いと、より請求が認められやすくなります。

証拠としては例えば、彼が独身と偽っていたことのわかるLINEのやりとりや、結婚をほのめかす言葉や行動を示せるもの等があるとよいでしょう。慰謝料の相場は、50~300万とされ、交際期間、性的関係を持った回数、加害者の悪質性や積極性などにより判断されます。

次の一歩を踏み出すためにも、慰謝料を請求して清算したい、と思うところですが、落とし穴もあるので注意を!それは、男性の妻からみれば、自分は不倫相手にあたるということ。そのため、逆に、妻から不貞慰謝料を請求されてしまう可能性があるのです。その場合には、男性が既婚者であることを全く知らなかったといえれば、防御することができる可能性が高くなります。交際相手が既婚者であると気づいた場合には、つらい気持ちを抑え、すぐに別れを選択することを勧めます。

結論:「独身であると偽った既婚者に対しては、慰謝料を請求できることも。ただし返り血にはご注意を。というかそもそも『撲滅!マッチングアプリに生息する既婚者たち!』以上」

今月の食いしん坊ご飯~目を奪われる幾何学美スイーツ編〜

食いしん坊人生、映え度に感動したスイーツの中でも今回は、芸術?数学?幾何学?的に美しかったテイクアウトスイーツを2つご紹介。
1つ目は、〈フォーシーズンズホテル丸ノ内 東京〉のフレンチ〈SEZANNE〉のテイクアウト限定モンブラン。いかがでしょう、きらっきらのマロン的な何かと白いクリームが織りなす唯一無二のビジュアル。拝むだけでも価値ありそう。実はこれ、1粒1粒がマロンクリームの入ったプチシューなのです。手が込んでる~神々しいおいしさ~。お値段も一級品なので貧乏性の私は1日1粒ずつ食べようと思ってしまう。特別な贈り物にもなりそう。
2つ目は、〈キルフェボン〉のマンゴータルト。〈キルフェボン〉のケーキが女子の心をつかむとは分かっていながら、それでもなお箱を開けた瞬間、絶対歓声あげちゃうやつ。大輪のマンゴーフラワーの強烈なインパクトとは裏腹、ミントを感じる爽やかで優しい味のタルトでした。ぺろり。たまには酒のつまみじゃなく女子っぽいスイーツもね。みなさんのオススメ美スイーツもぜひ教えてください!

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